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回文童話「たぶん不運」

入植希望のビートムさんは、長老会の一行に村を案内されていた。


「なんでこの花壇だけ、何も植えられていないんですか?」

と、ビートムさん。

それは、たわいもない疑問だった。


「うん、お前さんは新入りだから、知らないのも無理はないが」

「この村を襲った魔物が、転んだ拍子に」

「そこの花壇石に頭をぶつけて死んだんだよ」

長老たちは、発言を分担しながら説明した。


「うひゃあ。それで、何もない花壇なのに、柵で囲ってあるんですね」


「頭をぶつけて死んだのは、ドラゴンじゃなかったか?」

「先代の村長も、お祈りをしていて、転んで頭を打って死んじまったろう?」

「ドラゴンを退治しに来てくれた勇者様も、転んで頭を打って、いわゆる相打ちになったぞ」


「そこに勇者様の像があるから、お参りして行くと良いよ、新入りさん」

「うんうん、勇者像を()でると、転んだ拍子に死ななくなると言われておるでな」


新入りのビートムさんは、あいそ笑いを浮かべながら、

(やっぱし入植はやめておこう)

と思った拍子に転んで、打ち所悪く死んだ。


あと数秒で勇者像の頭を撫でるという、寸前の出来事だった。



(死因だから花壇石)

しいんだから、かだんいし


回文童話「のほほん」毎日更新中。

朝、ほぼ7時台に投稿。

と、

昼、12時台に投稿(たまに休みますが)。


同サイトにて、回文妖術師ビキラの冒険ファンタジー、

「魔人ビキラ」を連載中です。


明日、28日(土曜日)のお昼、12時台に、

第三十一話「旅館あるある物語(前)」を投稿予定。

よかったら、読んでみて下さい。

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