回文童話「黒船異聞」
黒船に付いて来た、怪しげな一団があった。
「日本には、我らに勝るとも劣らない、影に暗躍する集団がある。その名も、忍者!」
どよめく船底の、怪しげな数十名。
「心して隠密行動に移れ!」
レンジャー部隊の首領、ペガックが下知した。
「ははーー!」
迷彩服に身を包んだ一団が頭を下げた。
新月の夜、闇に隠れ、土塀に沿って走っていたが、立ち止まってつぶやくペガック。
「むう。この土塀、温かい?!」
「むはははは。異国の忍びよ、この屋敷の宝蔵は狙わせぬ」
「むっ、何奴、名を名乗れ!」
「伊賀の影丸」
「風魔小太郎」
「百地三太夫。忍法三人隠れ。ああ、暑かった」
こうして、伊賀、甲賀、根来、風魔などの忍者軍と、欧米のレンジャー部隊が、機密情報をかけて歴史の裏側で戦い始めたのであった。
自衛隊のレンジャー部隊が、秘密裏に、手裏剣や水蜘蛛、土遁、水遁、火遁の術などを訓練に取り入れているのは、そのためなのである。
(黒船付録)
くろふねふろく
この話には、時代考証を無視した本人の願望がふくまれています。
「隠密剣士」や「仮面の忍者赤影」などを見ていた人には、ちょっぴり分かって頂けるかも。
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