回文童話「闇鍋」
卒業記念のキャンプファイヤーが変に盛り上がってしまい、スルガ君のクラスは、
「晩ご飯のカレーは止めだ。闇鍋だ!」
ということになってしまった。
急いで近くのコンビニに「具」を買いに走る級友多数。
闇鍋とは、鍋に、基本的には食べられるモノを放り込み、なんでも煮て食べてしまおう。というイベントだ」
と、スルガ君は思っていた。
カレーの具と思われる、ジャガイモ、ニンジン、タマネギが箱に入っているのを見つけたスルガ君は、ジャガイモだけを頂いた。
(皮は剥かずに、このまま丸ごと入れよう。闇鍋なんだから)
とスルガ君は思った。
「スルガ君、何を入れるの?」
と、ダイナさん。
「それは内緒だよ、闇鍋なんだから」
と、スルガ君。
「ぼくはもう、決めたぜ」
と、ゴンちゃん。
そして、わざわざ灯りを消して始まる闇鍋パーティ。
何故かドロドロになる鍋の中。
「あれれ? ジャガイモがないぞ」
と、スルガくん。
「あら、わたしの入れたニンジンがないわ」
と、ダイナさん。
「ぼくの入れたタマネギがない!」
と、ゴンちゃん。
「誰だ、野菜お菓子を全部持って行った奴は?!」
と、誰かが近くで怒っていた。
(然るに煮る菓子)
しかるに、にるかし
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