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回文童話「山歩き」

散歩好きの御老公(ごろうこう)は、今日は趣向を変え、山歩きと洒落(しゃれ)こんだ。


崖の上に大きな動物を発見して、思わず(うな)る御老公。

「おお、なんと立派な牛じゃ!」


「御老公様、アレは牛では御座いません」

クビにされるのが怖いので、恐る恐る物申すお付きの者。


「牛ではない? あんな立派な二本の(つの)があるのにか?」

しかし、ハタと思い当たり、ポンと手を打って言う御老公。

「分かったぞ。カモシカじゃな。カモシカは崖を登ると言うからな」


「カモシカでも御座いません」

御老公の無知を腹の中で苦笑しながら、うやうやしく応じるお付きの者。


「では、鹿か? 奈良公園に沢山おるヤツか? ふむ。近頃は、鹿の害も多いと聞くのう」

「はい、痛ましいことで御座いますが、鹿でもありません」


「では、なんだと申すか!」

エゾジカ、マゲジカ、ツシマジカなど、まだ言えたが、

「どうせ否定される」

と思い、言うのを止める御老公だった。


「あの四つ足の、立派な角のある獣! どう見てもシカに見えるあの動物はなんなのだっ?!」



( ………トナカイかなと……… )

………となかいかなと………

回文童話「のほほん」毎日更新中。

朝、ほぼ7時台。

と、

昼、ほぼ12時台。

たまに休みます。今日は投稿できましたが。


同サイトにて、

回文妖術師・ビキラの、冒険ファンタジー、

「魔人ビキラ」を、ほぼ一話読み切り形式で連載中。

次は、25日(水曜日)に投稿予定。

    よかったら、覗いてみて下さい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 鹿の種類にやたら詳しい御老公。笑 トナカイは日本に居なさそうなので知らないのもしょうがない‥
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