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回文童話「バクヤくん」

その1「クイズ」


バクヤくんは、少年雑誌に載っているクイズと格闘していた。


父親に聞いても、母親に聞いても、

「わらかない」と言う。


姉にいたっては、怒ったように、

「自分で考えなさい!」と言った。


(きっと答えが分からないから、誤魔化(ごまか)したんだ)

と、バクヤくんは思った。

(お姉ちゃんのことは、どうでもいい。問題は、クイズ。クイズの答えが思いつかない)


ついに声に出して小さく叫ぶバクヤくん。

「『マントを羽織(はお)ったお猿の性格は?』って、なんなんだ?!」



(マントヒヒ頓馬(とんま)) まんとひひとんま



***     ***    ***



その2「魚釣り」


バクヤくんは、お父さんと一緒に釣りに出かけた。

防波突堤からの、海釣りだ。


釣りはお父さんの趣味なのだ。


バクヤくんは、釣りにはあまり興味がなく、そのせいか、魚が釣れることはほとんどなかった。


しかし、今日は違った。

お父さんに手伝ってもらったが、大物を釣り上げた!


釣り針を(はず)した途端(とたん)、突堤の上を()ねて逃げ出す大魚。


「うおおおおおう!」大魚は叫びながら逃げてゆく。


「ウオウオウ!」バクヤくんも叫びながら魚を追った。



(魚を追う) うおをおう



     ***    ***    ***



その3「バクヤくんの耳」


バクヤくんは眠ると、耳が増えた。

しかしそれは眠った時だけなので、特に問題はないのだった。



(寝耳に耳ね) ねみみにみみね




楽しく、短く、をモットーに書いています。

しかし、意味はありません。

ナンセンスですが、息抜きになればさいわいです。


同じサイトで、

魔人ビキラ」という一話読み切り形式で、

回文妖術師の冒険ファンタジーを連載しています。

よかったら、そちらも(のぞ)いてみて下さい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 淡々としたリズムでおかしなファンタジーになってて面白かったです。
[良い点] バクヤくん、眠った時に一体いくつ耳が増えるんだ‥!?本人は気にしてなくても周りは気になってしまいそうだ。笑 いつも気楽に楽しく読ませて貰ってます♫
[良い点] バクヤくん何歳か分からないけど 頓馬 なんて言葉連想出来ないだろうなぁw 眠った時だけでも耳増えるの困るよ怖いよ( 今回も回文面白かったです☺️
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