表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/111

回文童話「コミックマーケット」

コミケで売る同人誌の内容を相談してる男たち。


「良い情報だぜ」

と、某盗作作家が言い出した。

ここは、彼のアパートの居間である。

三人の男が、小さな卓袱台(ちゃぶだい)を囲んでいた。

「自由に使って良いらしい、超有名ネタがあったぜ」


「なんだよそれ、勿体(もったい)ぶらずに言えよ」

と、某ゴーストライター。


「ガンダム系、パクリ自由らしいぜ」


「あ、お前、(だま)されてる。それ、一番危ないヤツな」

と、超無名作家。


「なんだよ。オレ、確認して来たんだからな」

盗作作家は、そう言ってタブレットを開き、

河豚(ふぐ)のグフ』という投稿作品を二人に見せた。


「いやそれ、フグの名前がグフなだけだろう。フグの話だろう」

と、ゴーストライター。


「『ザクとは違うのだよ、ザクとは』という台詞(せりふ)もあるんだぜ」


「だから、ザクってのもフグの名前だろう」

うんざりした様子で、ゴーストライター。

「ほら、ここに小さく『機動トラフグ物語』って書いてあるじゃないか」


「駄目だって、ガンダム系。もの凄く厳しいから」

超無名作家が、トドメとばかりに言った。

「お前、賠償金で破産したいのかよ」


「えーーー。これ、ガセネタかよ。畜生」

盗作作家は悔しそうにつぶやいた。


「手を出させてといて、後で捕まえようって言う、汚い大人の(トラップ)だと思う」

超無名作家は、神妙な顔になって言った。


結局、三人は、それぞれのオリジナル作品で同人誌を作り、売った。

無論、まったく売れなかった。


居直って、パクリまくれば良かったのだ。知らんけど。



(無断画だガンダム)

むだんがだ、がんだむ!

他に、

「普段が普段のノンダフガンダフ」

ふだんがふだんの、のんだふ、がんだふ。


「無断で乗るのデンダム」

むだんでのるの、でんだむ!


など考えましたが、使い道が無さそうなので、ここに書き(しる)しておきがんだむ。


第六十三話「パラダイス」が、分かりにくい、という指摘を受けましたので、書き改めました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 機動トラフグ物語、ちょっとしょうもなさそうだけど読んでみたいww
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ