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回文童話「パン食い競争の残雨」
「パン食い競争・超人バッタの部」で、奥田くんに敗れ二位となった鍋田くん。
彼は混乱していた。
(ぼくが負けた? 何故だ?!)
(一週間も断食したのに)
(何が悪かったんだ? やっぱり根性が足りなかったのか?!)
「お疲れさま。惜しかったね」
「もう少しだったなあ、鍋田くん」
「次は頑張れよ」
級友たちは、彼の二位に軽く触れて、去ってゆく。
(そうだ、たかがパン食い競争じゃないか)
(深く思い悩むぼくがオカシイんだ)
(よし。今回の負けはサッパリ忘れて、次に備えよう)
「来年は、二週間の断食だ。負けないぞ、奥田くん!」
鍋田くんは声に出して、キッパリとそう言った。
(断食の奇人だ)
だんじきのきじんだ
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