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回文童話「監査員カグラコ」

カグラコさんは、本店から来た監査員だ。

支店に不備がないか、見て回っているのだ。

不備はクレームや客離れ、ひいては売り上げの減少につながる。


「なぜこの店は、南天(なんてん)の実を干しているんですか?」

「あの、本店でやっていると聞きまして……」

支店長が恐縮の(てい)で弁明した。

「違います。ただちに引っ込めて下さい。クレームが来たら、どうするんですか?!」


「なぜこの店では暗幕が掛かっているんですか?」

「それはもう、すみやかに暗転するために」

支店長が自慢げに言った。

「そんなこと、本店は望んでいません。ただちに取り(のぞ)いて下さい。お客様が迷ったらどうするんですか?!」


「なぜこの店では、皆さん半纏(はんてん)を着ているんですか?」

「はい、本店では着ていると……」

支店長はおずおずと答えた。

「違います。ただちに脱いで下さい。ハンテンではありません」


(伝言係に問題があるようね)

カグラコさんは確信を持って、そう思った。



(寒天干す本店か)

かんてんほすほんてんか?



楽しく短くをモットーに書いています。

しかし、意味はありません。


「のほほん」毎日更新中。

朝、ほぼ7時台。

昼、ほぼ12時台。ない時もあります。

時間が若干(じゃっかん)ズレる場合もあります。


気まぐれで、夕方6時台。

夜、10時以降の投稿もあります。




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― 新着の感想 ―
[良い点] 果たして何と聞き間違えたらそうなるのやら‥!?
[良い点] 支店長がとんだ困ったさんかと思いきや伝言ゲーム状態になっちゃってたのかと納得できて面白かったですw
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