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回文童話「長く出来なかったお話」

その1「イケそうな話」


ハゲで悩んでいたパッパインさんは、朝食の漬け物を見て、ひらめいた。


「おっ。コレが良いんじゃないか? なあ、(かあ)さん。そう思わないか?」

パッパインさんは(はし)を置いた。

「さっそく(ため)してみよう」


(奈良漬けヅラな) ならづけづらな



***     ***    ***



その2「河原を歩く」


冬のよく晴れたある日、河原を歩いていた上田くんは、川を見て思わず叫んだ。


「あっ、中沢くんが寒中水泳してる!」

隣に並んで歩いていた松下くんは、

「違うよ。川魚だ。人面魚(じんめんぎよ)だよ」

と、冷静に応じた。


(川魚は中沢か)かわざかなはなかざわか



    ***    ***    ***



その3「階段は登らない」


成仏(じょうぶつ)できず、現世に化けて出たカイキチは、高層マンションの前に居た。


赤外線センサーを()(くぐ)り、オートロックをものともせず、玄関ロビーを横切ると、高速エレベーターに乗った。


九十九階に住む、自分を横領犯に仕立てた上司に、復讐するためである。


(怪談近代化) かいだんきんだいか

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― 新着の感想 ―
[一言] 奈良漬けのヅラは特殊過ぎる。笑 周りを騙せるのだろうか‥?
[良い点] 奈良漬けのヅラは臭そうですw その2とその3は割とホラーな感じでその先を考えるのも面白かったです!
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