東方物天秤 第2章 1話 スペルカードのようなメモリー
小屋建設を依頼してから一週間が経った。建設中の間は適当な所にテントを建てて寝ていたが、実は建設依頼の代金が以外にも高くて食料が一日分足りなかった。と言っても貯金を崩したくなかっただけだが。どうしようかと悩んだ末、祖先の小包を開けることにした。…先に内容物だけ言うと、緑色の石と手紙、それと灰色のカードが入っていた。手紙の内容はネックレスに緑の石をはめれば効果が表れると書いてあって、その通りにしたら腹が満たされたような気がしたが…
…まあ今のうちはプラシーボ効果なのかは今は確かめなくてもいいだろう。ただ、この効果が本物なら祖先がとんでもない技術を持っていることになる。でも先に調べたいことがあるから後回し。(今やっても何も分からないだろうし)
本題だが、遂に自分のマイ小屋が建った!おまけに、要望の通りに工研兼用の作業台も作ってくれた!これでやっと研究が出来る!
商益「さて、まず一番気になっている父のカードから調べていくか」
商益「まず、分かっていることは、白いカードが何も書かれていない空白のカードで、ブランクメモリー(仮)と言う名前であることと、灰色のカードは解読不可能だが、最低でも何かしら書かれている事」
商益「それと、自分が制作した同形状のメモリーはスペルカードに絵柄形が何故か似ていると言うことだな」
商益「となると、自分のメモリーと灰色のカードに焦点を当てた方がいいな」
商益「よし、そうと決まったら、まず灰色のカードは解読言語が分からないから、それから調べるか」
商益(別に総当たりしても大丈夫だろう)
・・・・
開始から半時間…
商益「見つからないが、まだ半時間だ。見つからなくて当然だろう」
開始から二時間……
商益「まだ見つからないが、これからこれから」
開始から四時間………
商益「これでも見つからない!?
…落ち着け 自分に大丈夫だと言い聞かせるんだ… 大丈夫…大丈夫…」
・・・・・・・・・・
なんと開始から八時間経過!(現在午後4時)
商益「あああああああああああああああああああ!!!!!!!
なぜみつからないいいいいいいいいいい!????????????」
商益「はぁ、はぁ、総当たりどころか法則性を見つけて探したりもしたぞ、ホントに何故見つからないんだ…」
商益「あぁ… 最早あの本が二つに見える…」
・・・・
商益「ん?ちょっと待てよ、 二つ 言語 違い…」
商益「あ!ああああああああ!」
商益「何故この方法を思い出してなかったんだ!自分の大馬鹿野郎!情報のニコイチと言う手があったじゃないか!」
「鑑定」
メモリー
灰色のカード
違い…言語の重ね複雑化 通常言語→Sales spectrogram + 妖魔式言語
商益「やっぱりそうじゃないか!
…ああ、八時間も意味のないことをしていた自分がとても哀れに思う…」
商益「そういや、妖魔式言語なら噂の通りなら鈴奈庵の店番に聞けば分かるはずだ…」
商益「だが、もう疲れた。もう外に行きたくない…」
2020/6/13(土) 23:00
今日、とても無駄なことをした。意味のない言語総当たりだ。そのせいで、今日一日がパーになった。
明日、鈴奈庵にまた行ってみようと思う。今日は本当に疲れた…
もう日記すら書くのも面倒くさい