東方物天秤 第1章 3話 玄武の沢
現在、自分は玄武の沢で、そこにいる河童たちと取引や制作をしている。良かったことに、そこの河童たちは、人と友好的であった。そして、ここに居る間に持っていたスマホと細々とした物を使って改造している。
最近、2つ嬉しいことがあった。まず一つは、「鑑定」した物の情報は必要な時に思い出せる事。もう一つは、河童との取引の事で、玄武の沢に居る河童たちは、自分との取引に応じてくれた上に、作業台を貸してくれた事だ。これは、鑑定した物の情報を思い出せることが大きく関わる。と言うのも作業台と作るレシピが揃っているから、簡単に河童たちの様に物を作れるのだ。おまけに、自分で言うのも何だが自分は結構手先が器用な方だから、質も悪くない物が作れる。
…自分の一族について考えてみたのだが、祖先に妖怪が居たのではと思っている。まあ、時間はたっぷりあるのだからちょっとずつ模索していくことにする。
・・・
商益「やっと完成した…!」
にとり「遂に完成したのか!」
商益「ああ、これもすべて河城氏のおかげだ」
にとり「それほどでも。念のためもう一度聞くが、どんな機能がそのスマホに搭載されているのか教えてくれ」
商益「勿論だ」
商益「まず、カメラだ。このカメラは自分の能力を参考に、撮ったものの情報が分かるようになっている」
商益「そして、スマホの後ろにあるカードを挿す所に白いカードを挿す」
商益「すると、撮ったものの情報がカードに記録される」
にとり「それだけでも凄いものだと思うぞ。そういやそのカード、アンタの父が残していたものだって?」
商益「ああ、昔父は研究のようなものをしていたが、その研究物がこのカードだ。他には灰色のカードもあったが、そちらはほとんど分からずじまいだ。分かったのは白いカードが何も書かれていないメモリで、カードの形は全てスペルカードと瓜二つと言う事だけ」
にとり「まあ、それだけでも十分情報が得られているじゃないか」
商益「そう言ってくれてありがたい。説明を続けるぞ」
商益「次に……
小一時間後
……となっている」
にとり「とても多いな!」
商益「ああ、自分もそう思う」
商益(正直、ご都合主義レベルには機能があるだろうな)
にとり「ついさっき言っていたビジネスだが、あれは素直に凄いの一言しかないよ。スマホ代金がいらない代わりに、撮った物のデータを収集して貴方の能力の糧にするなんて、並大抵では思いつかないぞ」
商益「そちらこそ、場所にもよるが幻想郷中にある妖気を使ってスマホを稼働させる技術を教えてくれたじゃないか」
商益「本当に河城氏達の技術は目を見張るものがある」
にとり「そう言ってくれてありがたいよ」
商益「これからも取引していこうじゃないか」
にとり「ああ、勿論だ」
商益「ただ、このスマホ計画には色々な機器が必要だが、残念な事にまだ実証データとレシピが無いから当分先延ばしだ」
にとり「それは残念だな」
商益「一部除き十分な実証データと機能追加が施されたら、改めてレシピと量産機プロトタイプを送る」
商益「これはせめてものお礼だ。それに、この計画は人がいればいるほど効率よく進むからな」
にとり「やっぱりそっちが目的か。でも、貰えるのなら素直に貰うぞ」
商益「さて、スマホもできた事だし、明日からは研究をするか」
にとり「貴方の父のカードについてだっけ?」
商益「それもあるが、実は前に実家の物置を漁っていたら父のカードと共に青い石があったから、それも並行して研究をする。それに関連してそうな祖先の小包といま着けているこのネックレスも同様にな」
にとり「青い石と小包はともかく、ネックレスは何故調べる必要があるんだ?」
商益「それはこの写真を見たらわかると思う」
にとり「…!ネックレスの空いている穴と石の形が同じだ」
商益「そういうことだ。もしかしたら、ここに来れた理由が分かるかもしれないからな」
にとり「頑張れ。だが、研究もいいがそれをどこでするつもりだ?ここには制作所はあるが、流石に研究所は無いぞ」
商益「確かに。ちまっこい事をするのならテント内でも可能だが、研究を、しかも規模が大きそうな事だから何かしらの小屋か何かでする必要はあるな。小屋を建てられそうな所を知っているか?可能かどうかだけでいい」
にとり「それなら、 人間の里 魔法の森 妖怪の山 辺りが良いかも知れないな。どれも他にはない長所があるから、どれが良いか夜にでも考えたらいいさ」
商益「分かった。昼に言うのも何だが、明日ここを出る。」
にとり「そうか、数日間楽しかったぞ」
商益「自分もだ」
商益(とりあえず、明日ここを出てから決めようかな…)
2020/6/3(水) 22:00
やっとスマホが完成した。これがあれば色々なことが容易くできる!だが、まだガワとある程度のアプリが出来ただけで実証データが足りない。周辺端末も制作したいから、早めにデータを取りたい所。
明日から父の残した石の研究をしようと思ったが、研究が出来る所が無いと来た。とりあえず、河城氏に言われた所を参考にしていこうかと思う。




