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東方物天秤  作者: 匿名S
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東方物天秤 第5章 3話 チキンシューター

この二週間程の間、紅魔館の方へ行ってみっちり翼飛行の練習をして来た。翼のタイプは違えど翼は翼だった様だ。そう言えば、度々自宅に帰って来ていたのだが、その都度繋来氏は忙しくしていた。一体何をしているのだろうか…?

商益宅


風渡「お、そろそろ出発するんか」

商益「ああ」

風渡「せやったら渡したいモンがあるねん」

商益「何だ?」

風渡「このプレートアーマーや」

商益「…色々聞いて良いか?」

風渡「エエで」

商益「何故肋骨の辺りしか無いんだ?」

風渡「素材が足んなかった」

商益「結構体に沿わせて作られているのは何故だ?」

風渡「そこはまあ、機動性を重視して」

商益「背中部分の二本の縦溝は翼の為にか?」

風渡「せや」

商益「何故胸部の中央が開いている?」

風渡「そのあんさんのペンダントをはめる為や。空飛んどる途中に落としたらヤバいやろ?まあ、空気中の妖気を吸収する以上、ペンダント本体はある程度露出させんといけへんのやけども」

商益「そうか、質問はこれで全てだ」

風渡「あ、渡したいモンは他にもあるで」

商益「残りは一括で頼む」

風渡「ほいな、剣の組み換えパーツと銃の組み換えパーツ。商益はんが紅魔館へ行っとっておらんかった時に宝物庫に潜って取ってきたで」

商益「詳しい説明を頼む」

風渡「結構長いからしっかり聞きなはれや」

風渡「剣は刃部分のパーツなんやけど、単に斬るだけやなくウェーブ状のビームが出る様になるで!まあ、ゼルダのソードビームとか思い出してもろたらエエわ。

銃のパーツは色々組み換えたから、順番に説明するで。

まずマガジン、そもそもコノ銃が実弾やと効率が悪うてしゃあないからエネルギー弾を出せるタイプのフレームを見つけたんやけど、ソレだけやと弾が出るのが途切れ途切れになってしもうからエネルギーをいくらか貯められるヤツを見つけて持ってきたで。

次にフレーム、まあさっき言うた通りや。

最後にバレル、これは凄いモンを見つけてきたで!それはな、5WEY弾が出せる様になるバレルや!まあ、弾自体の大きさはちょい小さいし、連射時のエネルギー消費は結構デカいから使わん時はマガジンにエネルギーを貯めとくのが得策やと思うで」

商益「だが、この銃には銃口が一つしか無いが、本当に5方向に出せるのか?」

風渡「そこは大丈夫やで、なんたってバレルの横から追加で銃口が出てくるんやからな」

商益「分かった。ありがたく貰うぞ」

風渡「まあ、渡したいのはこれだけや。気を付けて行って来てな!」

商益「分かった。では、行ってくる」

風渡「行ってらっしゃいな!」

商益「では、また数日後に会おう」

商益「ぬんっ!」


 バッ、 バサバサバサバサ‥‥


・・・・

商益「やはり、上空から見る景色は良いな。…よし、まず山の方向を目指すか」


 スイーッ  フヨフヨ スイーッ


商益(今日も妖精は空を飛んでいるな、)

商益(いくら武器があるとは言え、油断して手に弾が当たったらまずい。しばらくの間は避けに専念した方が良いだろう)

・・・

魔理沙「おお、商益か。ここで会えるとはな!」

商益「そうだな」

魔理沙「…どうせだし私の悩み、聞いてもらっても良いか?」

商益「良いぞ」

魔理沙「最近魔法実験が失敗続きで、何と言うか、ストレスが溜まっているんだが…」

商益「何だ、飯か?寝床か?金か?手合わせか?それとも八つ当たりか?」

魔理沙「手合わせだ!」

商益「分かった。その要望、受けて立とう」

魔理沙「よし!そうと決まれば早速勝負だ!」

商益「勝負だ」


 ドドドドドドドドド


  ズダダダダダダダダ


魔理沙「おお、銃か」

商益「流石に生身の弾は遅すぎるからな」

魔理沙「そうだな。そうだ、スペルカードって知っているか?」

商益「何だそれは?」

魔理沙「ふっふっふ、まあ見てなって」


                     〈魔符「ミルキーウェイ」〉


商益「!は、速い」

魔理沙「どうだ、これがスペルカードだ!」

商益「よ、避けながら聞くが、略称はあるか?」

魔理沙「スペカとも言う」

商益「分かった。って、弾が!」


魔理沙「…大きく動きすぎじゃないか?」

商益「こ、これまた避けながら聞くが、どうすれば良いのだ?」

魔理沙「あー…低速飛行使ったらどうだ?後、こう言う弾は大抵掠っても問題無いんだがなぁ」

商益「や、やってみるぞ」


 カリカリカリカリカリカリカリカリ


商益「おお、これは良いな」


 ズダァァァァン


商益「お、スペルが終了したか。おお!終了したら弾がエネルギーとしてこちら側が回収できるのか」

魔理沙「こう言う戦いのルールは大体こんな感じだぜ!」

商益「礼を言う」

魔理沙「良いって事だ!……あれ?ただのお手合わせがいつの間にか」

商益「初心者へのチュートリアルになっているな」

魔理沙「…まあ良いか!ストレスも発散できたし」

商益「では、自分は用事があるからお暇するぞ」

魔理沙「おう!また会おうな!」

・・

商益(そう言えば何故かスペカの弾幕パターンが分かりかけている様な…さっきの弾掠りとエネルギーのおかげか?まあ、別に今は必要ないし先を急ぐか)

・・・

文「あやややや。謎の飛行物体の報告で来てみれば、まさか貴方とは…」

商益「自分で悪かったな」

文「いえ、悪くは無いんですが…」

商益「新聞のネタにされるのは御免蒙るぞ」

文「なら強引に!」

商益「それならば、こちらも手荒な真似だが撃破するまで!」

文「そうは行きませんよ!」

                       〈「幻想風靡」〉60


商益「高速移動か!」

商益(写真を撮られる前に逃げなければ。)


 シューン!


商益「!ペンダントに当たっ…あががががががががががががが」


 ピチューン


文「バッチリ取れちゃいましたよ?」

商益「自分の負けだ。その写真、どう使おうが勝手だ」

文「あ、そうですか。ではまた~」

商益(あ、偏向報道するなと伝え忘れた)

商益(まあそれは良いとしてペンダントに被弾するとエネルギー過多で飛行能力が一時的に奪われるんだな。覚えておかなければ)

商益(先を急ごう。だが少し疲れてきたな…)

・・・・

商益(先を急ぎすぎたか?妙な所に出てしまった。いや、それが正しいのか…?)

???「人間如きがここに何の用だ!」

商益「まず名前を名乗ってくれ」

藍「八雲藍だ」

商益「儲平商益だ。訳は無いが八雲紫氏に何か助言を貰いに来た」

藍「ここは人間の立ち入る所ではない、帰れ帰れ!」

紫「それには及ばなくて良いわよ」

藍「御主人様!」

商益「…結局自分はどうすれば良いんだ?」

紫「あ、私が聞くわよ」

商益「ああ。最近やりたいことをやり尽くして目標が無いのだが、何か良い目標は無いか?」

紫「ホントに全部やり尽くしたの?」

商益「そうだ」

紫「…なら、この石を持っていったら良いわ。何故なのかはいずれ分かるわ」

商益「分かった。では帰る」

紫「あら、もう帰っちゃうのね」

商益「今回の目的はただ何かしらの助言を貰う事だけだからな」

紫「そう。スキマで帰る?」

商益「必要ない。帰りは歩きで帰るつもりだからな」

紫「でも、今の貴方はどこか調子が悪そうよ?」

商益「確かに少し頭痛がしているが問題は無い。別に、帰りの数日の間に治るはず」

紫「あらそう…」

商益「ではまた会えたら」


 ザッザッザッザ…


紫「行ってしまったわね…」

藍「紫様、一つ聞きたいことがあるのですが」

紫「何かしら?」

藍「いえ、さほど大きい事では無いのですが、他の者と比べ、少しあの男を丁寧に扱っているなと思いまして」

紫「…彼は今後強大な力を持つのよ。それも、一歩対応を間違えば、最悪の場合幻想郷全体に影響を及ぼしてしまう程の力よ」

藍「では何故その様な危険な男を今のうちに始末しておかないのです?」

紫「ついさっき言ったでしょう?対応を間違えたら、って」

2020/9/30 21:35

取り合えず、現在の目標は達成した。次は貰ったこの石に何かしらして結果を出すことを目標にしようと思う。ただ、少し気分が悪いが、じきに気にならなくなるだろう。

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