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東方物天秤  作者: 匿名S
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東方物天秤 第1章 1話 幻想郷

ここはどこなんだ…


ここは奇麗ながらも少し奇妙…


でも少し懐かしい…








ん…?あそこに誰かいるな…


ここがどこか教えてくれるかもしれない…



自分「あの、そこのお方」

??「?…ここへ普通の人は来れないはずだけど…」

自分「?」

??「何でもないわ。ところで何か私に用?」

自分「ああ、ここはどこなのか聞きたいのだが」

??「ここは私の屋敷の敷地よ」

自分「! 勝手に入ってすまなかった!」

??「別にいいわよ。それよりも、何故ここに来れたのかしら?」

自分「と言うと?」

??「何も知らないようね…いいわ、教えてあげる」

自分「頼む。ここは普通の所とは違うみたいだからな。」

??「ここ…と言ってもこの世界全体のことだけど、幻想郷って言うのよ」

自分「聞いたことが無いな…」

??「じゃあ、この世界のルールから…っとその前にあなたの名前を教えてくれるかしら?」

自分「ああ、自分の名は 儲平ちょびょう 商益あきやく だ。ところで氏の名前は?」

??「私の名前は八雲紫よ。一応、幻想郷を作ったのよ」

商益「とても凄い方だったのか。先程の事は本当にすまなかった…………

   …本題に戻してほしい。八雲氏」

紫「わかったわ。まず、この幻想郷は外の世界とは違う所よ。そして、ここに来れるのは外の世界の常識から外れた人だけ」

商益「そしたら、自分は今まで居た世界の常識から外れて別の世界に来てしまったと言うことか?」

紫「そういうことよ。それより、あなた飲み込みが早いわね」

商益「その幻想郷の様な所があることが書かれた書物があった上に、昔に同じ様なことがあったのを薄っすら覚えているからだろう。それに、自分の商売はいささか非常識だったからな。そもそもどうなってもいいと思う人しかやれない事でもあるんだがな。」

紫「そういうことだったのね。ところで、一応聞きたいのだけど外の世界に帰りたいとは思わないの?」

商益「親はどちらも早いうちにご臨終だ、やり残したことは無い。それに、どうせ帰りたいと言っても帰れないんだろう…

…外の世界に何かしらで干渉することはダメなのか?」

紫「ダメとは言い切れないけど、とても難しいわ」

商益「そうか…」

紫「話はそこで一旦お終い。どうせ今日中は行くアテがないでしょう?私の屋敷に正式に招待してあげるわ」

商益「おお、それはありがたい。…すまないが頼む。」


・・・・・

紫「それにしても、本当に飲み込みが早かったわね」

商益「一応大学は出たが、それ以外は色々な所を旅していたからな。とても個性的な人が居たりもしたからこれくらいでいちいち驚いていたらとてもやっていけないさ。それに、人以外に関しては好奇心しか無いからな。」

商益「それにしても、もうすぐ6月だというのにここには桜が咲いているんだな」

紫「ここの桜は1年中咲いているからよ」

商益「へえ、そりゃ凄い。外の世界には無いな。少しだけじっくり見てもいいか?」

紫「お好きにどうぞ」

商益「ありがたい」

・・


「鑑定」


 桜


商益「ん?」


バラ科サクラ亜科サクラ属

サクラシクヨーロッパ・西シベリア、日本、中国、米国・カナダオクど、主レク北半球クク温帯レク広範囲レク自生シウシラレコユンが、歴史的レク日本文化レク馴染クエクク深レコ植物でオコシン、レラクク変異シウレンユウレコ特質シコクン特レク日本で花見目的レク多レウクク栽培品種が作出クウオデシラユコトラ1年中花ガ咲ク


商益「!!」

紫「どうしたの!」

商益「桜を凝視した途端、桜の情報が桜の前に浮かび上がってきた。ただ、大体の情報は文字化けしていてわからなかった。この事を信じてくれるか?正直、自分でも信じられない」

紫「…それは、程度能力よ」

商益「その程度能力というのは何なんだ…?」

紫「実を言うと、幻想郷には人間と妖怪がいるの。私もその妖怪よ。そして、一部の妖怪と人間は【○○する程度の能力】というのを持っているの。それが程度能力。ちなみに、私の能力は【境界を操る程度の能力】よ」

商益「そうだったのか…」

紫「名前を決めるのは私の役目じゃないからあなたが決めなさい。あなたの能力がまだ全部出ていない気がするから。」

商益「わかった」

紫「さ、早く私の屋敷へ行きましょう」


・・・・・・・・

紫「着いたわよ」

商益「とても立派だな」

紫「ありがとう。 藍~ 橙~ ・・・居ないのかしら」

商益「なんですかその藍とか橙とか言うのは」

紫「まあ、家族のようなものね。いまは居ないみたいだけど」

商益「へえ」

紫「ささ、入って頂戴」

商益「ではお邪魔します」

・・・・・・・・

商益「今日は夜ご飯も食べさせて頂いて、本当に感謝の一言しかない」

紫「いいのよ。あなたのような人を一旦でも安全な所に居させるのが私の仕事ですもの」

紫「あなたの寝る部屋は奥から2番目の右の部屋よ。明日、私の知り合いの所に連れて行くわ。少なくとも、ここにいるよりは退屈しないはずよ」

商益「そしたら、自分はもう寝ます。その方が八雲氏に迷惑を掛けないと思うので。今日は本当にご迷惑お掛けした。また明日」



2020/5/26 21:30

 今日はとてもたくさんの事があった。昔の書物に書かれている「幻想郷」を作ったとかいう八雲紫と言う人(妖怪?)に会った。こっそりとその能力を見せてもらったから、その力は本物だと思う。しかも、その八雲紫氏に氏の屋敷に招待してもらった上に、寝床まで用意してもらった。

 さて、八雲氏の屋敷に行く途中に判明した自分の能力、八雲氏は能力が全部出現してはいないと言ったが、正直この能力だけでも十分である。でも、ああ言われたからには能力の判明に期待したい。後、この能力を一旦「鑑定」と呼ぶことにしよう。

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