74 壊れる想い
さてはて困った事態になった。
何が困ったかというと、現在の猫の姿だ。いや、猫が悪い訳じゃない。
猫はいいぞ~~! なんて、猫自慢をしている場合では無いのだ......
いざ、ニルカルアと戦うぞという時になって、俺の姿が猫に戻ってしまったのだ。
その元凶はニルカルアで間違いないと思うのだが、如何せん、その方法が解らない。故に、対処方法も解らない。
随って、現在の俺は猫の状態で戦っているのだが、これだと全く戦闘にならないのだ。
「あら、猫ちゃんは逃げるばかりなのかしら?」
ちっ、卑怯な手を使っておいて、好きな事を言いやがる。
「うるさいニャ。その嫌らしい笑みを浮かべた頬に三本傷を付けてやるニャ」
ハッキリ言って、その言葉は完全に捨て台詞として終わっている状態だ。
だって、奴が放つ黒珠を避けるだけで精一杯なのだ。
さて、如何したものだろうか......
奴の攻撃を躱しながら、どうやって戦うかを考えていたのだが、ふと不審な事に気付く。
それは、奴が俺にしか攻撃してこないということだ。
奴は後方で俺達の戦いを眺めているアーニャどころか、レーシアやライラにも攻撃を加える様子が無いのだ。
これでは、まるっきり模擬戦と変わらないような気がするのだ。
やはり、アーニャにしろ、ニルカルアにしろ、神器へと姿を変えている神々にしろ、何か企んでいるとしか思えない。
ニルカルアと戦闘を繰り広げながらもそんな事を考えている最中に、俺は更に重要な事を思い出した。
それが何かというと、水帝アクアの事をコロリと忘れたいたのだ。
だから、ここに水帝は居ない......しかし、その事を誰も言及したりしないところも不思議だ。
それこそ、神器を集めている筈のニルカルアでさえ、神器を持って来たかなんて問い掛けてこなかった。
それはあまりにも不自然なことだった。
奴は神器を集めているのではないのか? この戦いは一体なんなのだろうか。いや、今はそんな事を考えている場合では無いな。
俺はニルカルアの攻撃を紙一重で躱すと、即座に加速魔法を全開にして奴の懐に飛び込み、透かさず猫パンチを繰り出すが、奴はそれをサラリと躱してしまう。
舌打ちしたい気分になったが、既に奴の足が俺を蹴飛ばそうと繰り出されていた。
とてもではないが、今の俺にはその攻撃を避ける力は無い。
仕方なく奴の足に四足で乗るような体勢で力を受け流すようにする。
な~んて、カッコいい事を言っているが、簡単に言うと奴の蹴りを喰らって吹き飛ばされているだけだ......
「ミユキ!」
「ミユニャ~!」
ライラとレーシアの上げた叫び声が薄っすらと聞こえてくる。
しかし、次の瞬間には、地面に叩き付けられ、身体が砕かれるような感覚が伝わってくる。
ハッキリ言って、超絶に痛い。泣きたい程に痛い。いや、朦朧としつつも意識があるのが恨めしい。しかし、こんな処で負ける訳にはいかない。
『癒しの女神トアラルア名を持って命じるニャ。我の命を救い賜えニャ!』
完全治癒の魔法を唱え、ゆっくりと立ち上がろうとするが、まだ脚の骨が治っていないようだ。
その証拠に、その場にパタリと倒れてしまう。
「流石、姉さんの使徒だけあって治癒能力は半端ないわね。でも、これでお終いよ」
ニヤリと笑うニルカルアは高速で黒珠を投げつけてくる。
今の俺では避ける事すら出来ない攻撃だ。
故に、為す術も無くむざむざと黒珠に包まれる。
確か、炎帝があの珠に触れるなと言っていた筈だが、俺は今まさにその珠の中に居る。
しかし、不思議と不安や恐怖がない。
それを訝しく思いつつ瞼を開くと、俺は白い輝きに包まれていた。
確か、黒い珠だった筈だが......
そんな想いで周囲を見回すが、真っ白い光の中に居ることしか分らない状態だ。
その事を不思議に感じていると、何かが優しく頬を撫でた気がした。
「大丈夫? ミユキ」
懐かしくも思うが、聞き慣れた声にも聞こえる。
そう、朦朧としていた意識がハッキリしてくることで、その存在に気付く。
「ライラかニャ?」
「そうよ。ミユキを助けに来たの」
「な、なんて無茶なことを......」
ライラの言葉を聞いた俺は咄嗟に身体を起す。
すると、そこには真っ白な女神の姿があった。
そう、トアラと同じ女神の姿だ。
身長も伸び、胸は大きく膨らみ、五歳児のようだった頃の面影もあるが、今や始めて会った頃のトアラのような二十代後半の女性になっていた。
そんな彼女が、ほっそりした腕で優しく俺を抱き上げる。その行為は、まるでトアラと初めて出会った時の様な錯覚を生み出す。
「どうして本気でやらないの?」
ニルカルアとの戦闘を見ていた彼女は、俺が本気で戦っていないと思ったのだろう。
しかし、それは違うのだ。奴等の策に阻まれて力を出せない状態になっているのだ。
「奴等が小細工しているせいニャ」
言い訳がましいが、力を発揮できない状況を教える。ところが、彼女は首を横に振って否定してくる。
「それは違う。惑わされてはダメ。ミユキがその気になれば力は発揮できる」
彼女の言葉は、まるで水が染み込むように浸透してくる。
そう、その言葉を聞くと、何故か彼女の言う通りだと思えてくる。
しかし、その方法が解らない。どうすれば力を発揮できるのか解らないのだ。
すると、彼女は思い悩む俺の姿を見てクスリと笑うと、トアラのように俺の額に己の額を合わせてくる。
「じゃ、わたしが手伝ってあげる」
そう言って、彼女が力を解放し始める。
そんな彼女は、あの時のトアラの様に少しずつ若返っているように見える。
しかし、それは違う。恐らく、彼女は己が神威を俺に注ぎ込んでいるのだ。
暫くしてライラが額を離す。その時には、既に彼女の姿が十五歳くらいまで若返っていた。
「これで大丈夫。それにわたしが新しい力を与えたから、ちゃんと使うのよ」
「新しい力? ......ライラ。ありがとう」
「ウフフ」
ライラに礼を述べると、彼女は俺を優しく胸に抱く。
以前と違って膨よかで柔らかい胸だ。
でも、如何して彼女は成長したのだろうか。確か、前にも少女の姿になった事はあったが、これ程までに成長はしていなかった筈だ。
「ライラ、如何して急に大人になったのかニャ」
「この姿のこと? これはね、ラルカに言われていたから。この姿になったら見付かるとか言ってた」
そうか、ライラがこの姿になると神威が異常に膨れ上がるから、ラルカが彼女を隠しておきたくて歯止めを掛けていたんだな。
「でも、もう大丈夫よね? 色んな人に見付かったし」
「ああ、もう大丈夫ニャ。それにライラは俺が守るニャ」
「ありがとう。ミユキ。じゃ~そろそろ戻ろうか」
彼女はそう言うと右手を己の前に翳し、神威を高めていく。
その力は途方も無い力であり、まさに女神に相応しいものだった。
そうして出来た光の道を彼女は、俺を抱いたまま抜けていく。
何故か、その行動がトアラとあの洞窟を共に抜け出ているかのように感じて、それが錯覚と知りつつも、とても幸せな一時だと思えた。
そんな幸せな気持ちに包まれた俺は、彼女に抱かれたまま元の空間に戻るのだった。
俺に取っては長い時間を別の空間で過ごしたような気がしたのだが、元の世界に居る者達にとって、その時間は一瞬だったのかも知れない。
ライラが俺を抱いて戻るのを見たレーシアがホッとし、アーニャも少なからず安堵したような表情をしていた。
他の娘達も俺の姿を見た途端、それぞれが名前を叫んでいたが、今はそれ処では無い筈だ。
『俺は大丈夫ニャ。みんな、油断するニャ』
『はい。師匠』
『勿論なの』
『解っているのです』
『油断なんてありません。殲滅してみせます』
心配していた仲間達に念話を送ると、何時ものマルラ、ミララ、レスト、ルーラルの順に念話で返してきた。
どうやら、彼女達もまだまだ大丈夫そうだ。
元気に返事をしてくる彼女達を見てひと安心しながら、視線をニルカルアへと向けると、彼女は顰め面でこちらに苦言を述べてきた。
「アーニャ。これは如何いう事かしら。いえ、あの少女は何者なのかな? 何となく想像がつくけど、教えてくれないかしら」
今の発言で、間違いなくアーニャとニルカルアに何らかの関係があるのが解る。しかし、アーニャの次の言葉が俺を再び混乱させる。
「妾は知らぬぞ。原因ならお前の姉に聞くのじゃな」
えっ、なんでそこでトアラが出て来るんだ?
そんな俺の疑問を余所に、ニルカルアが愚痴を溢す。
「姉さんったら、一体何を遣ってるのかしら。抑々、その少女の存在は如何見ても姉さんとしか思えないのだけど......」
そんな二人の会話を聞いた俺は、ダメ元でもう一度尋ねてみる事にした。
「お前達は一体何を企んでるニャ」
その言葉に、ニルカルアとアーニャが渋面を作る。
しかしながら、やはり答えは返ってこない。いや、それ処かニルカルアから黒珠が返ってきた。
ところが、その攻撃はライラの放った光の珠で相殺される。
それを見たニルカルアは、更に嫌そうな表情をした後に、舌打ちをしながら言い放つ。
「ちっ、仕方ないわ。わたしも本気でやるとしましょう」
そんなニルカルアの言葉を聞いたライラは、俺をゆっくりと地に降ろすと、厳かに言葉を発した。
「さあ、ミユキ。あなたの力を見せてあげなさい。最高なる戦士の証を見せるのです」
彼女の言葉に後押しされるように、俺は人間体へと変化する。
すると、以前よりも目線が高いことに気付く。
そう、鏡でも見なければハッキリした事は解らないが、恐らく何時もの人化よりも成長した姿になっている筈だ。
「な、何故、人間体になれるの? どうして力を発揮できるの?」
人間体となった俺を見たニルカルアが驚きの声を上げる。
そんな彼女に対して、ライラが諭すように話し掛ける。
「だって、ミユキは強いもの。どんな障害があっても、必ず立ち向かう力が生まれる筈よ。そう、この世界における最高の戦神なのだから」
「ちっ、本当に姉さんじゃないの? 話し方からその驚異的な力までそっくりだわ」
そう愚痴るニルカルアは、一気に複数の黒い珠を発現させる。
次の瞬間、俺が軽い身体に驚きつつも、両腕を振ると光の槍が生まれ、目標を違う事無く奴の黒珠を全て撃ち抜いた。
それを見たニルカルアは驚きの表情を作るが、直ぐに諦めたような表情になると、何処からか古惚けたツルハシを出して地面に放る。
「あ~も~! 止め止め! 止めたわ! 面倒臭過ぎ。それに、これじゃ勝てないし。アーニャ、如何いう事なのよ」
どうやら、ニルカルアは戦闘を諦めたらしいのだが......
奴の戦闘終了発言も疑問だが、アーニャを言及するその内容も気になる。
「妾に言われても知らぬぞ。文句ならトアラに言うがよかろう」
「もう。聞いていた事と全然違うじゃない。姉さんのバカ!」
ニルカルアはアーニャの言葉を聞くと、トアラに向けた罵声を口にする。
「如何いう事か教えて貰えるかな?」
そんなニルカルアに尋ねてみるのだが、彼女は触れ腐れたままそっぽを向く。
仕方がないので、アーニャに視線を向けるたのだが、彼女も知らん顔をしている。
ハッキリ言って、この二人は最悪だな......
まるで子供のような二人の態度に呆れて物が言えなくなるのだが、その事に苦言を述べようとした時、行き成り足元が揺れ始めた。
「あら、きちゃったのね」
「そのようじゃな」
地面が揺れる事態を察知して、俺の問いに貝のように口を噤んでいた二人が言葉を発した。
一体何が来たんだ? とても嫌な予感がするんだが。
そう、この時、俺は思い出してしまった。遺跡にあったあの石の事を。
「ま、ま、まさか、間に合わなかったのか!?」
思わず声に出してしまった内容は、そう、トアラの狂乱のことだ。
その言葉を聞いたニルカルアが、こんな時に限って饒舌になりやがった。
「そうよ。姉さんの狂乱が始まったわ。でも、嘆く事は無いわ。だって、間に合う筈がないもの」
えっ!? 彼女は今なんて言ったんだ? 間に合う筈がない?
発狂しそうな想いで、俺はニルカルアを怒鳴り付ける。
「それは如何いう事だ?」
すると、これまでと違って真剣な表情になったニルカルアがゆっくりと話し始めた。
「計画されていた事なのよ。あなたが神器を集め終わった時、姉さんが狂乱するの。あなたはそれを倒すのよ」
なんだそれ? 意味が解らない。もしかして、俺はトアラを助け出すつもりが、彼女を滅ぼすために頑張っていたのか?
一体どうなっているんだ。教えてくれよ。トアラ! 俺は何のために頑張って来たんだ? なあ、トアラ! 俺に教えてくれ。あの優しかったトアラが己を滅ぼすために仕組んだ事なのか?
俺は頭を抱えて力無く蹲る。
「ほら、壊れちゃった。だから止めた方がいいって言ったのに」
地面に跪き項垂れる俺を見たニルカルアが、不憫そうな声で何か呟いていた。
ただ、今の俺はそれすらも頭に入らない。
何故なら、俺の中では疑問と絶望が渦巻いているからだ。
もう、何もかもが解らない。いや、もう如何でも良い。トアラのために頑張ってきたことが無駄だと解った今、もう俺には何も残されていないのだ。
「クソッーーーーーーーーーーーー!」
絶望......いや、これは虚無だ。何もかもが如何でもいい。もう何も無いのだ。
俺の存在意義も、希望も、努力も、願いも、トアラも、全てが儚く消えゆく悪夢なのだ。
意識はありつつも、視界に何も映らなくなっていく。耳も遠くなり、地の揺れも気にならなくなる。感情もゆっくりと消えて行き、ただただ茫然と虚空を見詰めるだけの物となっていく。
俺が壊れて行く間も地面の揺れは続く。それは地割れすら起こる程に激しいものになっていた。
そんな中、無になっていく俺は空を見上げた。
そこは青い空では無く、いつの間にか集まってきた真っ黒な雲で埋め尽くされていた。
その所為で、まだ正午くらいだというのに、辺りは真っ暗になっている。
しかし、そんな真っ黒な空から一筋の白い光が地面を照らし始めると、光の当たった地面がひび割れ、そこから白い光の塊が浮かび上がる。
それは、暫く宙にあったかと思うとゆっくりと地に降りてきた。そして、その光の輝きが消えた時には、そこにトアラの姿があった。
ああ、トアラ......
揺れる大地に跪く俺が仰ぎ見たその姿は、もはや待ち焦がれたトアラの姿では無かった。
そう、彼女は狂乱を迎えたのだ。既にあの優しかったトアラは居ないのだ。
そんな想いに胸を締め付けられていると、そのトアラだった存在が声を発した。
「あははははははは。とうとうこの時が来たわ。わたしを蔑ろにした人間達よ! さあ、滅ぶがいい」
その声は、俺の知るトアラの美しい声とは全く別物だった。
その表情は、俺の知るトアラの優しい表情とは別物だった。
そのオーラは、俺の知るトアラの神々しいものとは別物だった。
それは、まさに俺の絶望を具現化した姿だった。いや、既に壊れてしまった俺は、それを見て悲しいとも思えない。
もう如何でもいいんだ。もう、終わりなんだ......
そんな事を思った次の瞬間、禍々《まがまが》しい神威を放つトアラだった者が物凄い衝撃波を放ってきた。
その一撃は慄く程の凄まじさで周囲の何もかもを吹き飛ばした。
ところが、何故か俺は吹き飛んでいない。
その事を不思議に思う気力さえ無く、ただ茫然と周囲を見ると、そこには何も無い不毛の地があるだけだった。
「師匠、正気に戻って下さい」
「ミーシャ。如何したの? 私達が解らないの」
「ミユキ。今度はあたしが守るのです」
「そうですよ。こういう時こそ、私達の真価を発揮する時です」
薄っすらと聞こえてくる声。
何処かで聞いた事のある声だ。
どこだっけ? トアラと居たあの幸せな世界から外に出て、俺は何をしていたんだっけ?
何故か、長い間、旅をしていたような気がする。
色々な場所で、戦ったり、襲われたり、遊んだり、笑ったり、怒ったり、色々な事があった様な気がする。
そんな時に、さっきの声が俺に何かを伝えて来たような気がする。
でも、思い出せない。何も見えない。俺はもう何モノでもない。
「ミユキ。いつまでそうやっているの? 仲間が、家族が居なくなってもいいの?」
ああ、トアラ、トアラの声が聞こえる......でも、少し、少しだけ違うような気がする。
「さあ、ミユキ。立ちなさい。みんながあなたを待っているのよ」
誰だろう。トアラによく似ているけど、トアラとは違う声......
「きゃ!」
「マルラ、踏ん張るの」
「そうなのです。って、もう......」
「レスト、もう少し我慢なさい」
誰も居ない不毛の地なのに、やはり聞き覚えのある声が耳に届くような気がする。
「ミユキ。さあ、立つのよ。あなたを大切に想う者達が頑張ってるわ。あなたはそれに応えないの?」
叱咤する声と共に温かい感触が背中に伝わってくる。
ゆっくりとそれに視線を向けると、そこにはトアラの顔があった。
それに驚き、己が目を確かめるかのように瞬きを繰り返してから、再びその女性を見遣る。
背中を抱く者はトアラでは無かった。よく似ているが違う存在。そうライラだったのだ。
「ライラ......」
「ミユキ、さあ、しっかりと前を見てみなさい」
彼女に促されるままに、自分の前方へと視線を向けると、そこには四人の女性の姿があった。
必死に歯をく縛って、結界を何度も張り巡らせるマルラ。
結界の綻びから漏れてくる神威を防いでいるミララ。
結界の外に土の壁を作り上げているレスト。
神威の衝撃波で飛んでくる岩を砕いているルーラル。
そう、そこには俺の仲間......いや、家族と呼ぶに相応しい娘達の姿があったのだ。
何故、彼女達の姿が見えなくなっていたのだろうか。
何故、彼女達の声が聞えなくなっていたのだろうか。
何故、こんな大切な者達の事を忘れていたのだろうか。
己の行いに恥じつつも、大切な者が居ることに安堵していると、再びライラが言葉を掛けてきた。
「今は自責の念に駆られている場合ではないわ。さあ、あなたの遣るべき事をなさい」
彼女の声で己を見つめ直した俺は、家族を守るという己が信念を確固たるものにするのだった。




