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27 勇者登場


 その者達は、軽装の鎧はがれ落ち、衣服はボロボロとなっている。

 更に腐り落ちそうな手で剣を持ち、ただれきったゆがんだ顔で獲物を探す。

 既に肉が腐り落ちギョロリとした目が標的を見付けると、腐る事無く残った白い歯の目立つ口を開け、うなり声やうめき声を吐き出す。

 そう、ここは腐臭漂ふしゅうただよう死国の大地だ。


「や~~! えいっ! 喰らえ! ぎょえ~~~~~! 腐肉が飛び散った~~~! 師匠~~~~、後で浄化してくださ~~~~い!」


 マルラがゾンビを倒す度に悲鳴を上げている。

 その理由は、倒したゾンビの腐肉が自分に付着するからだ。


「潰れるの! 消えるの! うぐっ、ミーシャ、私もお願いなの......臭いの......」


 珍しく沢山喋っているミララも、甲冑にこびり付いた腐肉を見ながら懇願こんがんと苦言を口にする。


「こないで! こないで! 喰らえ~~!」


 エルカがへっぴり腰で聖属性付与された魔銃をゾンビに向け、聖なる魔弾を撃ち込んでいる。


「ピアース! これはお風呂に入りたくなりますね」


 複数のゾンビに向けて聖属性が付与された衝撃波を放ちながら、流石のルーラルもぼやいている。


「おらおらおら! 往生しろ~~~!」


 聖属性付与で、やっとゾンビと戦えるようになったメルティが、いつもの調子を取り戻して敵を殴り飛ばしている。


「お・な・か・が・空いた~~~~! 炎壁! 焦土! うは~~、今だけは犬になりたくないのです」


 レストが炎の壁でゾンビを足止めしつつ、遠くの敵を燃やし尽くしているが、その臭いが凄いのだ。


 お前達はまだいいじゃないか。俺なんて唯でさえ鼻が良いのに最悪だ。


 そう、ゾンビの腐臭と人肉の焼ける臭い。これを最悪と言わずして何と言おう。


 俺達はこんな感じで悪態を吐きながら戦っているのだが、何故なにゆえ、空飛ぶ絨毯じゅうたんがあるのに直接城に向かわず、こんな死地でゾンビを倒しているかについては、海よりも深い事情がある。

 まあ、特に楽しい話ではないのだが......それを語るなら、五人組のパーティを助けた所まで遡る必要があるだろう。



―――――――


 俺達は何とかゾンビに追われる五人組のパーティを助け、敵の居ない所まで撤退した。

 普段から鍛え上げている俺達は、その逃走でそれほど消耗した訳ではなかったが、五人組の方はそういう訳にはいかなかったようだ。


 四人の女は地に座り込み、胸を大きく上下させて息を切らせているし、唯一の男は大の字になって転がっている。


 ああ、飽く迄も大きな胸が上下しているではない。敢えてそう説明する必要も無いのだが、身内からの視線が痛いのだ......


 如何でも良い男に関して言うと、俺としてはこんな大地に転がるなんて絶対に勘弁なのだが、どうやらそれどころでは無いらしい。


 うちの身内が立ったままで息を整えているのを猫座りで見遣り、次に助けた五人組を観察すべく視線をそちらに移すと、一人の女が立ち上がった。


「いや~! 危ない処を助けてくれて感謝する。本当に助かった」


 その女は男の様な口調で礼を言ってきたが、男っぽいのは口調だけでは無く、その筋肉質の身体もだった。

 ただ、直ぐに女だと解る特徴がある。というか、改めてその様相を目にしてぶっ魂消た。


 おいおい。ビキニアーマーかよ! 初めて実物を見た。てか、乳でけ~~~!

 あ、いたっ! いたた! 振り向いちゃだめだ。間違いなくマルラから視線の刃が突き付けられているはずだ。いや、もう刺さっているのか......


 見ては駄目な事を知りつつも、横目でチラリと様子を伺うと、マルラの視線はゾウリンゲンの刃物など比べ物にならない程の切れ味で刺し貫いてくる。


 そんなマルラを見なかった事にして、ゆっくりと視線を五人パーティに戻すと、今度は普通の騎士風の女が立ち上がって礼を述べてきた。


「本当に助かりました。ありがとうございます」


 う~ん。これはキツそうな女だ。てか、めっちゃ真面目そうだな。

 乳なんて触ろうものなら、手をちょん切られるかもしれないな......

 そんな雰囲気の女騎士に対して、ルーラルに答えて貰う。


「いえ、偶々通り掛かっただけですから、気にしないで下さい」


 そう、対応役をルーラルに任せているので、俺は黙って観察を続けるのだ。でも、偶々通り掛かるという台詞もおかしなものだと感じた。


 ここは死国だよ? 普通なら誰もこんな所に来ないだろ?


 まあいい。残りのメンバは、盗賊のような格好をした小柄な少女と聖職者のような黒を基調とした衣服を纏っている女性だ。


 てか、聖職者さんもかなりのものですね......痛いって......マルラ、止めなさい。俺は黒ひげ危機一発じゃないんだから......だから、刺すなって!


 どうにも、マルラは呪いで胸が小さくなってから、乳ネタに敏感となっているのだ。いや、もはや禁句と言っても差し支えなさそうだ。


「ありがとう。助かったよ。死ぬかと思っちゃった」


 今度は小柄な盗賊風の少女が礼を述べてきたが、それは間違っていると思う。というのも、死にはしない。いや、死ねなくなるのだ。ゾンビとなってな。

 そう、ゾンビに噛みつかれると生者がゾンビに感染してしまうのだ。


「感謝します。これも神の思召し......」


 乳デカ聖職者さんが祈りのポーズで神に感謝の言葉をクドクドと述べているが、止めて欲しいものだ。というのも、俺も神を信じない訳では無いが、何でも神のお蔭にするのは如何かと思うからだ。だって、全てが神のお蔭なら、生きてる人間のやり甲斐が無くなると思うからだ。


 てか、どうやら、唯一の男が復帰したようだ。というか、こいつが一番体力がなさそうだな。


「おおお~~~! 女五人のパーティか。いや、そっちの甲冑も女なのかな? それにしても強いな~~」


 その男は礼も告げず、感嘆の声を上げた。だが、その目は不純な光で輝いている。


「いえ......」


 その男の言葉に、ルーラルが思わず否定の声を上げようとした処で、その男は被せて話を続けてくる。


「オレはアルヴィンだ。お前等、オレの仲間にならないか」


 どうやら、こいつは頭が悪いらしい。行き成り仲間になれと言われて、誰がはいそうですねって答えるんだ?


 しかし、そのアルヴィンと名乗った男は、訝し気にしているうちの面子を気にする事無く話を続けた。


「オレはウエルーズから来た勇者だ! オレと一緒に居れば英雄に成れるぜ、いたっ!」


「悪いな。こいつはバカだからあまり気にしないでくれ。オレはビアンカだ」


 自称勇者がアフォなことを口走ったかと思うと、ビキニアーマー戦士の女が男の頭を殴り付けてから謝ってきた。

 どうやら、この勇気あるビキニアーマー女戦士はビアンカというらしい。


「私はキャサリンです。ウエルーズ王国騎士です」


 ビキニに続いて、女騎士が自己紹介をしてくる。

 どうやら、ウエルーズ王国の人間らしい。


「わたくしはアイリーンです。ニルカルア教の信徒で、助祭をしております」


「あたいはカルラ、見ての通りの盗賊さ。ああ、盗賊といっても盗賊ギルドに所属する正しき盗賊だからね」


 続けざまに自己紹介してくるが、正しき盗賊ってなんだニャ?

 あう、思わず語尾が......てか、ニルカルア教? 初めて聞いたな。


「私はルーラルです。こっちがマルラリア、その妹のエルカレラ、甲冑はミルラエラ。お腹を空かせてそうな大きい方がレストーニャで幼女がメルティです」


 どうやら、ルーラルはさっさと済ませたいようだ。というのも、こっちは彼女が全員をサラッと紹介していた。

 オマケに俺を紹介する気は無いらしい。

 それに関しては、俺も同意する処なので特に異論はない。


「それにしても、あの魔法はすげ~な~! うちには魔法使いが居ないし、オレのパーティに入れよ」


 自己紹介が終わった処で、またアフォが意味不明な事をほざく。

 だが、レストの眼差しは冷ややかだ。いや、空腹で機嫌が悪いだけかもしれない。


 そんなレストを見遣りながら、ルーラルがズバリと答えた。


「大変申し訳ありませんが、私達には既に決まった主がおりますので、お断りさせて貰います」


 流石だ。やはりルーラルは頼りになる。なんて、彼女のことを絶賛していると、アフォ勇者が不貞腐れ始めた。


「ああ~! 勇者であるオレが誘ってるんだぞ! 普通、断るか?」


「はい。ご遠慮させて頂きます」


 しかし、ルーラルは更にその上を行く。即座に拒否したのだ。

 奴はそれが気に入らなかったのか、更に機嫌を悪くしていくが、ふと俺に目を向けた。


「ちっ、なんでこんな所に猫がいるんだよ」


「わ~~、猫ちゃんだ~~、チチチッ、おいで~~」


 アフォ勇者の声で俺の存在に気付いた盗賊娘のカルラがかがんで手を出す。

 しかし、俺はそんな尻軽では無い。見知らぬ女に擦り寄ったりはしないのだ。

 すると、何を考えたのか、アフォ勇者が暴言を吐きつつ俺を足蹴あしげにした。


「邪魔なんだよ! 野良猫が! あっちにいけ!」


 ところが、残念ながら俺は強化猫だ。そんな糞遅い蹴りを喰らうほど柔じゃない。

 即座にその蹴りをかわして横に座り直す。しかし、それが奴の逆鱗げきりんに触れたのだろう。


「くそっ! 生意気な野良猫だ! オレを舐めてんのか?」


 お前なんか舐めるかアフォ! 汚ね~つ~~の!


 奴はムキになって何度も蹴りを繰り出すが、その度に難なく躱す。

 ところが、何度目かの蹴りを躱したところで、鞘から剣が抜かれる音がした。


「師匠に何てことするのよ!」


 その声に振り返ると、マルラが凄い形相で奴をにらんでいる。

 更に、その横には怒りの様相で杖を突き付けるレストの姿があった。


「ミユキを蹴るなんて......お前なんかちりも残らないくらいに焼き尽くしてやるのです」


 そんなレストの直ぐ隣では、エルカが冷めた視線で魔銃を奴に向けていた。


「猫ちゃんを足蹴にするなんて、許せない」


「ミーシャになんてことを......叩き潰すの」


 エルカの台詞に続けてミララの怒声が飛ぶ。そんな声に視線を向けると、既にメイスを振り上げた状態のミララの姿があった。


「ニャアに......死なす」


 珍しくメルが怒りの表情をしているが、その表情は飯が不味かった時以外で見たことがない程だった。それを考えると、余程に怒っているのだろう。


 全員が怒りを露わにしていたのだが、結局は誰も攻撃できなかった。何故なら、ルーラルのランスが、既に奴の首元に突き付けられていたからだ。


「死んで詫びなさい」


 流石に、奴等もこの状態には驚いたのだろう。というのも、俺の仲間の変貌振りを目の当たりにして硬直していた。


「おいおい、たかが猫一匹じゃね~か! そんなに怒るなよ」


 あああ、こいつ火に油を注いだぞ。


「死になさい!」


 怒りが頂点に達したのだろう。ルーラルが奴に突き付けていたランスを一旦引いてから突き込む。

 しかし、それは奴を貫く事無く大剣に弾かれた。そして、そこには硬直から復帰した女戦士が大剣を振り下ろした姿があった。


 ああ、男は腰を抜かして尻餅を突いている。


「如何いうつもりだ? いくら助けてくれた者達と言えども、事と次第によっては唯では済まさんぞ」


「そちらが先に手を出したのです。死を与えるべきです」


 女戦士の恫喝どうかつひるむ事無く、ルーラルは断罪の台詞を吐く。


『もう止めるニャ。時間の無駄だからさっさと先に進むニャ』


 俺の念話で、怒り心頭となっている仲間達が注目する。


『さあ、馬鹿は放置していくニャ』


 その念話で全員が武器を降ろす。

 更にマルラが走り寄って来て俺を抱き上げると、キッとアフォ勇者を睨んで捨て台詞を吐く。


「こんど師匠に手を出したら、その胴体と首を切り離してやるから」


 その声は、思考を無くしたゾンビですら恐怖するかと思う程の殺気にまみれていたのだった。



―――――――



 という訳で、自称勇者パーティと別れて目的地へと向かったのだが......


「師匠、まだ歩くんですか?」


 ゾンビとの戦闘が終わった処で、現在の進行についてマルラが愚痴をこぼしてきた。


「仕方ないニャ。奴等が後ろから付いて来てるニャ。だから絨毯を出すのは夜になってからニャ」


「う~~~~」


 そう、奴等は自分達の力だけでは進めないと考えたのだろう。俺達の後ろをコソコソと付いて来ているのだ。

 その所為で空飛ぶ絨毯を出せずに徒歩で進行しているのだが、そう伝えるとマルラが不平のありそうな表情で唸り声を上げる。


 そんな彼女を見て溜息を吐いていると、別方向からの欲求が飛んできた。


「風呂なの」


「臭~~~~い」


 腐肉塗ふにくまみれとなったミララとその臭いに遣られたエルカが、風呂に入りたいと訴えてくる。


 まあ、その気持ちは解らんでもない。風呂ギライな俺ですら、身体を綺麗にしたいと思うくらいだ。風呂好きなら尚更だろう。


「そろそろ陽が暮れますし、この辺りで野宿の振りでもしますか」


「いや、ここは拙いニャ。いつゾンビが現れるか解ったもんじゃないニャ」


「しかし、夜になると死人は活性化すると聞いてます。このまま移動するのは危険なのではないですか?」


 ルーラルの進言を一度は否定してみたのだが、確かに彼女の言う通りゾンビが徘徊する場所を夜中に歩くなんて、猫の前に絶品の猫缶を置くようなものだ。


「分かったニャ。その代わり、二人ずつ交代で見張り番をするニャ」


「誰でも検知器があったのでは?」


「ああ、そうだったニャ。でも、検知後にすぐ対応する必要がるから、二人一組で待機は必要ニャ」


「そうですね。分かりました。」


 ルーラルと見張りについて話し合い、俺達はテントを出して休憩する事にしたのだが、本気で寝たりすることは無い。何故なら、夜中には魔法の絨毯で飛び立つのだから。



 何時ものようにテントを設置し、何処でもキッチンで料理を作って、みんなで夕食を食べたのだが、流石に今回は食事前に風呂に入った。


 だって、腐肉塗れで飯を食うのは、誰でも嫌だろう?


 まあ、テントの中は外の臭いが入って来ないので、食事中に腐臭が漂う事は無い。

 それよりも、ミララの甲冑の手入れが大変だった。腐肉のこびり付きようが半端なく、仕方がないので、浄化魔法で砂に変えたのだ。


「ミーシャ、愛してるの!」


 それを見たミララは最高の笑顔で、俺を抱き締めて口づけしてくる。

 ちょっと、俺の髭が邪魔みたいだったけど、彼女は構わずちゅっちゅしてくる。


 ん~~~、嬉しいやら、恥ずかしいやら、微妙な気分だ。でも、正直言ってハッピーだ。


「あああ~~~~~~ミララ、抜け駆けはズル~~~い!」


 それを目にしたマルラが大暴れを始めたのは、今更なので説明の必要性は無いだろう。


 そんな感じで、みんなが綺麗になって食事している間は、俺とルーラルがテントの外で番をしていたのだが、幸運にも特に異常はなかった。


 そんな静寂を打ち破ったのは、食事を終わらせた仲間達が仮眠を取っている時に起こった。

 当然、俺は外にマットを敷いて、その上に丸まって周囲の警戒をしていたのだが、俺の耳に人の足音が聞えてきた。


 どうやら、この足音は一人のようだ。

 恐らく、テントの中では『誰でも検知器』が動作している事だろう。

 みんなには悪い事をしたな。ひと一人片付けるくらいなら俺だけで何の問題もないのだから、検知器は仕舞えば良かった。

 そんな事を考えていると、足音の持ち主が姿を現す。


 ああ、アフォ勇者か......もう如何でもいいわ。てか、何しに来たんだ?


「くそっ、入口に猫が居やがる。折角、ここまで来たのに......一人くらいは食っちまわないと合わね~からな」


 どうやら、夜這よばいいに来たようだ。さて、どうやって制裁するかな。


「ちっ、まあいい。まずは猫を始末してからだ」


 奴は小声でそういうと、腰の剣を抜き放って俺に斬り掛かって来る。しかし、そんな温い剣筋で俺を殺ろうというのが間違いだ。


 こいつ、未だに強化猫の恐ろしさを理解してないようだな! ここはギャフンと言わせてやる。


 そう考えた俺は、奴が振り下ろしてくる剣をひょいと避け、憤怒ふんぬの気持ちを込めてジャンピング猫パンチを顔面に喰らわせる。


 まあ、魔法で眠らせる手もあったのだが、奴の不埒ふらちな考えに心中が燃え上がっていたので、しっかりと一発お見舞いしてやった。

 とういう訳で、当然ながら奴は俺の猫パンチ一発でお寝んねだ。


 さてと、こいつが伸びているうちに身ぐるみ剥がすかね~~~。


 俺は伸びているアフォ勇者の装備を全て収納して丸裸にする。

 その言葉に比喩ひゆ語弊ごへいはなく、文字通りの丸裸だ。そう、すっぽんぽんでフルチンなのだよ。


 ああ、汚い下着とか衣服は要らないので草むらにポイして、奴の剣のみを亜空間収納へと仕舞った。


 丁度、そんな処へ仲間達がテントから出て来る。


「何があったんですか?」


 代表でルーラルが尋ねてくるのだが、俺はその問いに別の答えを返す。


「ああ、汚いから見ちゃ駄目だニャ。目がけがれるニャ」


 その言葉で、仲間達はまるで汚れ物とばかりに、アイテム袋から出した布切れを奴の上に被せている。

 その有様は、まさに引き上げられたばかりのドザエモンのような感じだ。


 うちの面子はそんな奴に向けて口々に、下種だとか、不埒だとか、最低だとか、ゴミだとか、ゾンビ以下だとか、しきりにののしっていたが、俺は知らん振りをしながら全員に告げた。


「そろそろ出発するニャ」


 俺達は丸裸となったアフォ勇者を残して、魔法の絨毯で飛び立ったのだが、その後の奴がどうなったかは知る由も無いことだし、それに罪悪感を持つ事もなかったのだった。


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