総理大臣を護衛せよ
トラフィキンから家に無事に帰ることができた。
手にいれたファイルの分析を私の一族の分析係に依頼した。すべてデータにしてもらうのだ。
なんせ、うちの一族は探偵でやってるからそーゆーものが必要になるのよ。
分析を任せてる間、電話がなった。
キムジイが電話をとった。
「はっ!かしこまりました」
キムジイは電話を切った。
「お父様からです。これから、こちらに総理大臣がこちらにくるそうです」
「なんでよ」
「総理大臣は怪盗に狙われていそうです」
「なるほどね」
それから、しばらくくして。
ピンポーン
チャイムがなった。キムジイが出迎える。
総理大臣の安倍川総理大臣だった。
「これはこれは、こちらがゼウスのお嬢様ですな。これはご立派で」
「ようこそ。で、どのような用件でしょうか?」
私はキムジイに、お茶を出させた。
「私は怪盗に狙われてるようでね、本当だったらゼウスに頼もうと思ったのだがゼウスの娘さんがちょうど怪盗に関わってるということだったので」
「なるほど、じゃ、依頼はボディガードってことでいいかしら?」
詳しい内容を話し合った。
「はい、よろしくお願いします。ところで、お嬢様は怪盗についてどこまでご存知なのですか?」
「人身売買に関わってるということくらいなら知ってますわ」
「なるほど、では、裏に、死神という存在はご存知ですか?」
「死神…」
「招待はわかりませんが、噂では人間の魂を思うがままに操る人間が怪盗の裏についてるんだとか」
「私はそんなものに手を出してしまったのね」
「実は我々政府も何度か怪盗討伐隊を結成して挑みました。次に送られるのが第4次討伐隊です。しかし、未だに…」
「討伐隊ってどのくらいの規模なのでしょうか?」
キムジイがたずねる。
「先進国のもつ軍隊と同じくらいのレベルです。各政府には黙認してもらっています。怪盗は人身売買で儲けた金を兵器開発に費やしてます」
「兵器…」
「そろそろ私はいかなくてはなりません。総理大臣も忙しいので」
「じゃ、早速ボディガードになるわ。キムジイ、拳銃用意して」
「かしこまりました」
「お嬢様、そちらの女性は?」
総理大臣がマキを指差してたずねる。
「彼女はマキ。最強のボディガードよ」
「そうか、マキさん、よろしくお願いします」
「お嬢様、準備が整いました。出発しましょう」
私たちは外に出た。
するとそこにはトラフィキンのオフィスの中で見た黒服の男たちがたくさんいた。庭園を埋め尽くしていた。
私たちは急いで中へ入る。
同時に扉のむこから弾丸が飛んでくる。
「キムジイ、ヘリ!」
「かしこまりました!!」
「マキ!後ろお願い!」
マキは持っていた小刀で弾丸を全て弾き飛ばした。
私たちはヘリのある屋上まではしる。
後ろから黒服の男がおってくる。
マキの姿が見えなくなってしまった。
きっと、黒服の男たちを止めてくれてるのだろう
私と総理とキムジイは屋上についた。
「キムジイ!はやく!」
「準備完了です、さぁ、はやく!お嬢様!」
「まって!マキが!」
「彼女は守山一族です。必ず帰ってきます。さぁ」
「でも!」
「お嬢様!!はやくしないと上からの攻撃にやられます!!」
よく見ると上空にはヘリが何機も飛んでいた。
ごめん、マキ
私たちはヘリに乗った。
「お嬢様、総理、きちんと捕まってください」
ヘリは急速に上昇し上空にいた敵のヘリをきりぬけた。
「お嬢様、豪邸を爆破します、よろしいですよね?」
「まって!マキがいるわ!!」
「守山一族です。必ず帰ってきます」
私はすこし考えた。
ここで。あそこを爆発させないということは探偵としての機密なども漏れることになる。そんなことになってはいけない。
私はマキを信じた。
「いいわ、キムジイ」
ドドドーン
そんな音をたてながら家は爆発した。