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怪盗あらわる!!

私と輝間とキムジイとマキとでお父様とお母様の家に向かった。


お父様とお母様は世界的に有名な探偵ゼウスとヘラとして活動している。お父様がゼウス、お母様がヘラだ。


「キラリ、久しぶりだな」


私たち親子は大広間でゆったりしている。


「お久しぶりです、お父様」


「あら、キラリじゃない」


「お母様!!」


わたしはお母様に抱きついた。


「ゼウス様、ヘラ様、キラリ様、そろそろ」


そう言ってきたのはお父様につく執事のキヨジイだった。


「それでは、怪盗対策について説明させて頂きます」


こっちはお母様につく、カメジイだった。


「まず、最初に、この屋敷全体をガラスで結界を囲うようにさせていただきました。続いて、建物のまわりの庭園の方は、全体にセンサーを張り巡らし、センサーに触れると四方八方からレーザー光線がでる仕組みを、さらに、建物のなかには守山一族を配備しました。そして、金庫の前には落とし穴を掘っておきました、いかがでしょうか?」


「よろしい、さがれ」


お父様がいった。


「怪盗だかなんだか知りませんけど余裕ザマスね」


お母様がいう。


「どうだ、久しぶりに家族で集まったんだ。食事でもしないか?」


「いいザマスね」


私たちは食事処へむかった。


この家では毎日のようにフランスのコース料理を食べている。しかし、私はテーブルマナーを気にするのはめんどくさいのでいつも、家ではそんなものは出さないようにコックとキムジイに言ってる。


私たち三人親子が食事している間、輝間とキムジイとキヨジイとカメジイはそばで立っていた。警備だという。


食事がおわった。食事中はしゃべらないのがマナーだった。


キムジイとキヨジイとカメジイはまだ、警備体制にいた。


食事が終わって会話がはじまる。


「最近どうだ、キラリ。大学には行ってるか?」


「…」


「どうしたザマス?」


「じつは…行ってないんだ…」


「なんだと?約束と違うじゃないか?」


「いいじゃないの!別に!大学なんていかなくて!もう、将来の職業も決まってるんだしさ!?ねぇ、なんで、探偵やんなきゃダメなの!?」


「よくないだろ!探偵をやるためにはそれなりの頭が必要だろ!」


「だから!私は彼をパートナーに!」


そう言って、輝間を指そうとしたがいなかった。


「キムジイ、輝間は?」


「は、20分ほど前にトイレに向かいました」


「バカヤロー!そいつが怪盗じゃないのか?」


「宝物庫に向かうザマス!」


6人で宝物庫に向かった。


そこに、守山一族が立ちはだかった。


「どけ!守山一族!私への恩を忘れたか!?お前らは怪盗にだけ警戒してればいいんだよ!!」


そこに、めちゃくちゃゴリマッチョな人が現れた。斧をかまえている。


「さっき、ここを輝間が通った」


輝間が?まさか、怪盗?


この、大男の言うには輝間はここを通り、後からくる、お嬢様たちは怪盗の変装だといったそうだ。


「だから、殺す」


斧を振り回してきた。


間一髪で避けたものの回りを守山一族に囲まれていた。


「落ち着け!アックス!お前は騙されてるんだ!」

お父様が言う。


「殺す」

「殺す」

「殺す」

「殺す」

「殺す」


あちらこちらから殺すと言われる。


「お嬢様、ここは私たち執事にお任せを」


キムジイがいう。


「キムジイ、やめろ、守山一族は無敵だ。並みの痛みや苦しみでは屈しない!」




「ふふふ」


どこからか笑い声がした。


「だれだ!?」


お父様がいう。


「僕だよ」


輝間が現れた。


「輝間なの?」


私は問いかける。


「あぁ、僕だよ、キラリさん」


ちがう、輝間じゃない。


「あなた、何者なのよ」


「怪盗さ」


「宝物庫が、狙いザマス?」


「ふん、そして、おれは、これを手に入れた」


怪盗は白い玉をこちらに見してきた。

太郎くんのお母さんが持っていたものと同じものだった。


なんで、うちにもそれがあるのよ。


「キラリさん。輝間は大学で誘拐した。返してほしければ探せ!」


「ふは」


誰かが笑い始める


「ふふふふはは」


お父様だった


「ふふふふふふはははははは」


「あなた、大丈夫ザマス?」


「あぁ、大丈夫だよ!怪盗、お前、どーやってここから出るんだよ」


たしかに、回りは壁と守山一族がいる。


「簡単さ」


怪盗はこちらに走ってきた。


キムジイと守山一族のアックスかが手を捕まれる


そして、怪盗ともみくちゃになった。


どこからか声がする。


「さぁ、どちらかが私だ!さがせ!」


キムジイが弁解する。


「お嬢様、私はあなたが生まれて19年間、あなたに奉仕してきたキムジイですぞ。証拠にお嬢様のスリーサイズの変遷を言えますぞ。まず、現在は…」


「キムジイ、黙れ?」


私はキレた。


「ってことは、アックスが怪盗ザマス?」


「ヘラ、お前の考え、甘い!」


どこからか声がする


「どこにいるんだ!?」


お父様がいう。


「外を見よ」


声はかすかに聞こえた。


ガラス張りの結界の向こう側。


白のマントに白のハット。紳士みたいな服装にオペラグラスの人間が空中を歩いていた。


「さらば、探偵一族諸君!」


そう言って、彼は消えていった。

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