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新たな敵、新たな仲間

キムジイによってわかったことは少なかった。


「私の調査結果ですが、まず、太郎くんの行方は不明のままです。次にあの白い玉の正体も不明となっております。さらに、現場をさらに調べたところ窓を割った石に紙が結びつけられてました。内容は『怪盗より』とのことでしたのでいま、怪盗というものを調べております」


「キムジイ、ありがとう。輝間、なんか意見ある?」


「不明なことが多すぎないか?」


「そうね」


「何も考えることもできない」


「でしょうね」


「とりあえず、俺は、太郎くんの一族について調べて見た方がいいと思うぞ」


「かしこまりました」


「では、今日の臨時会議は終了ね、みんな、それぞれの仕事にもどってよし」


輝間は大学へと向かった。


キムジイは事務職をはじめた。


私はベッドで寝た。


私が寝付いたくらいのときだろうか?


突然、ドンっ!と何かの落下音がした。


「なによ!?」


私はキムジイのいるところへ向かった。


「キムジイ!!!」


「お嬢様、落ち着いてください。来客のようです」


いつもの大広間の天井には穴が開いていた。


「あなた…だれよ…」



「彼は私がお呼びしました」


「キムジイが?」


そこにいたのは女性だった。


「はじめまして、私は守山一族の人間。コードネーム…マキ」


「守山…一族?」


「お嬢様の一族のいわばSPを担っている一族でございます。守山一族は15歳まで山にこもり修行し、そして、お嬢様の一族の人間につくのです。彼らは、戸籍をもたない一族でもあります」


「そんなの違法じゃないの?」


「トップシークレットでございます」


「で、なんで、彼女を呼んだのよ」


「怪盗について調べがつきました。怪盗は世界的に裏で有名な泥棒です。おそらく、一人で活動していてほしいもののためなら命を奪うことも厭わないようです」


「そんだけ?」


「このような手紙がとどきました」


キムジイに手紙を渡された。


このように、書いてあった。


『大切なものを返せ。さもなければお嬢様の命はない』


「大切なもの?」


「そうでございます、お嬢様、心当たりはございますか?」


「…わからないわ」


「まぁ、そうでございましょう…そのために彼女をお呼びしました。お嬢様を怪盗から守ってくださいます」


「なるほどね、よろしく、マキ」


「よろしく」


マキの左側の腰には刀が右側の腰には拳銃がついていた。


「それでですね、お嬢様」


「ん?」


「怪盗は珍しく予告を出したそうです」


「予告?」


『世界各国のトップの皆様、私、怪盗は探偵一族の宝物庫を奪います』


「それは…うちのこと?」


「そうでございます、お嬢様の一族でございます」


「キムジイ、今すぐ、輝間を呼び戻しなさい」


「かしこまりました。お嬢様は外出の準備を。お母様とお父様の家にむかいます」


「わかったわ。とびっきり、おしゃれなドレスを用意しなさい」


「かしこまりました」


こうして、本格的に事が動き始めた

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