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始まりは突然に

リリリリリ


電話がなった。この電話がすべての始まりだったかもしれないわ。


私はキラリ。


私の家は財閥並の財力を誇る家系なの。


さらに、私の家系は探偵業を営んでるのよね。


私の協力者は二人いるわ。


一人は輝間てるま。彼は高校の時の同級生で私の助手をやってるわ。かなり頭のキレる助手なのよ。


もう一人は執事のキムジイよ。


彼は私が生まれたときから私のお世話をしてくれるわ。


私の一族は執事を一人に一人つけて、15歳になると自分の探偵事務所を開かなくちゃいけないのよね。


私も最初はてこずったわ。何をしていいのかわからないもの。


でも、いつもキムジイが助けてくれのよ。もう、探偵をはじめて4年になるけど、かなり、上達したと思うわ。


でも、まだまだなのよね。結局、名探偵といわれてる私の両親には敵わないのよ。


だが、そんな私のところにも依頼はやってくる。


名探偵を使うよりも安くすむのだ。


キムジイが電話をとった。


そして、丁寧に対応し、電話を切る。


「お嬢様、依頼でございます」


「どんな内容?」


「俗にいう、誘拐事件です」


「誘拐事件!?」


「さようでございます」


「私なんかのところにそんなものが!?浮気調査とかのほうが、お似合いよ!」


「そんなこと言わないで、やれよ」


輝間がいう。


「まぁ、最初からそのつもりよ」


私たちは被害者の家に向かった。


被害者は15歳の少年だという。電話をしてきたのは彼の母親らしい。


ぴんぽーん

「はい?」


インターホンから声がする。


「あの、探偵のキラリともうします。」


「はーい、あがってくださーい」


私たちはリビングへと入った。


このとき、私は誰かの目線を感じたような気がしたが、まぁ、きのせいよね。


私はお母様の出してきたお茶を飲んだ。いつもは紅茶飲んでるんだけどたまには安っぽい緑茶もいいわね。


「では、お母様、息子さんが誘拐されたと?」


「はい…昨日からうちの太郎くんが帰ってこないんです」


私はこのとき、家出だと確信した。


君づけで親に呼ばれるなんて死にたくなるはずよ。


しかし、輝間は、ちがった。


「お母様、警察には連絡しましたか?」


「…」


「されてないんですね、なぜでしょうか?」


「息子は…ヤクザと…仲良しで…」


「なるほど、警察には言いにくいということですね?」


「はい、どうか、よろしくお願いします」


二人の会話は淡々と続く。


「キムジイ、お母様に、話聞いといて、私はティーブレイクにするわ」


「かしこまりました、お嬢様」


そして、15分くらい話、事務的に話は進んだ。



そして、突然だった。窓ガラスが割れた。誰かが石を投げたようだ。


しかし、この変な現象は私にとっては想定内のことでもあったわ。


「お母様、少しいいかしら?」


「はい」


淡々とした返事だ。


「本当に、太郎なんて息子さんいらっしゃいますか?」


私は質問を投げ掛ける。


「なんて…失礼なことを」


棒読みだ。


「息子さんがいなくなったらもっと悲しいのでは?しかし、あなたは先程から淡々と事務的に話を進めていく。おかしくないかしら?お母様、正直にお話ください」


「わかりました」


母親のふりをしていた、彼女は目から力がなくなったように別人のような顔をして、さらに、感情が希薄なものになった。


「私はだいだいこの玉を守る一族に嫁入りしました。」


彼女はどこからとなく白い玉を取り出した。


その瞬間どこからか、鎖が飛んできて、玉に巻き付く。


母親の手から玉が離れる。


そして、母親の頭に矢がささる。


「…あ………た………s………け……て……」


彼女は口をパクパクさせている。


「おまちを!いま、応急処置を!!」


キムジイが対応してくれた。


「た…ろ……う………は………なか…ま…………つれさ………ら……れた……さが…し…」


彼女は力尽きた。


急すぎる展開に私と輝間はついていけてなかった。


私たちはこの事は警察には言わなかった。


「キラリ、とりあえず、玉を持っていった犯人と太郎を探すぞ」


「そうね…キムジイ、頼んだわ」


「かしこまりました、お嬢様」


この出来事がすべての始まりだった。


いや、もう、とっくの昔に始まっていた。


私たちは大きな陰謀に巻き込まれていく…

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