表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/34

thirty miracle

知十世の余命が短くなった。

それを病室に入る前に、聞いてしまった。

詳しいことはわからない。

でも、わかりたくないと思う自分もいる。

あと、3ヶ月もないということ。

90日、以内。


隣を歩く知十世が、足を止めた。

そして、手を繋いだ。

僕の顔を覗きこんで、もう繋いでいるのに、

「いい?」

と聞いてきた。

僕は、知十世らしい、その行動に笑った。

もちろん、答えは

「ダメなわけないじゃん、いいよ」


繋いだ手を恋人繋ぎにして、照れ笑いするチトセの手を少しぎゅっと握ってみた。

すると、その手で握り返してきた。

それから、照れ笑いをしながら、短い帰り道を帰って行った。

家に着いて、ベッドにダイブするチトセ。それにつられるように、僕もダイブ!だけど、チトセを抱きしめる。

チトセは何か、全てを知っているかのように、優しく笑った。

たくさんキスをして、おかしくなりそうなくらい、「大好き」を言った。

これでもか!ってくらい、言った。

言わなきゃ伝わらないから、全て言うんだ。後悔しないため、自分自身に言い聞かせるために。


朝が来て、また幸せな日々を送る。

広い世界で巡り逢えた偶然というキセキを感謝して。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ