表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/12

3日後

 こちらの世界に来て3日がたった。


 回復の泉で感じた衝撃も時間経過とともに割りきった。


 この3日間、回復の泉のそばの廃屋のうち、比較的損傷の少ない建物をねぐらに決めた。氷の砲台も四方に設置し、動くものを自動で迎撃するように設定している。


 あれから食料探しは難航している。


 周りの廃屋も探索しているが、食料もないし使えそうな調理器具の類いもなし。


 火は魔法でどうにかした。木を氷の刃で斬り倒し、葉、枝、幹に切り分ける。水分を凍結させ、抽出して抜き出す。

 軽くなったところでさらに細かく切り分け、氷の橇を作り出し移動。これで燃料は確保。


 火種は微細な氷の粒を複数作り出し、空気中で摩擦させ帯電させていく。充分に帯電したら避雷針のように立てていた乾燥させた枝に落雷させ、火種もゲット。


 一日一回の回復の泉で腹を満たし、夜は廃屋で焚き火生活。


 3日目ともなれば慣れたものですよ。


 次の課題はいかにここから移動するかということ。回りは森だから薪には困らない。移動は森さえ抜けてしまえば氷の橇を使えば距離は稼げる。


 ネックは食料か……。回復の泉の水を、氷で樽を作り運ぶことは出来る。


 しかし森のなかの移動を考えるとあまり大量には運ぶことは難しい。それに他の食料の目処がたたないのに限られた物資だけを担い移動をするリスクはでかすぎる。


 アイテムコマンドさえ使えたらな。


 何度目かもわからないことをつらつらと思う。いくらでも食料アイテムも入っていたし、もしなくなっていたとしても回復の泉の水を大量に持っていけるのに。


 後は……。


 とれうる手段としては、ハイプリーストで獲得出来るスキルで、たしかSP消費を一定時間無くす補助魔法があったはず。


 SPさえ減らなきゃ、このおかしな体なら食料も不要なはず。

 問題点としては新しいスキルの獲得方法がわからないということ。


 ゲームではレベルアップで手に入るスキルポイントを使えばスキルコマンド画面でスキルが獲得出来る。しかしここではスキルコマンド画面が開かない。


 たしかゲームのままならスキルポイントは貯まっていたはずだよな。

 はてさて、何か引っ掛かるな……。どこかでヒントを目にしていた気がする……。。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ