秋高の大人達。アホタレ教頭(元)。デタラメ校長。
ここの(メイドカフェ)オーナーは、いつも店に居て・・
「・・・てかオーナー暇なんですね・・」片瀬
「干されてるしね・・アウトロー界から」オーナー
元々秋高の教頭で、この東京でも三本の指に入るアウトローだったのに・・
「クーデターに失敗してね・・」オーナー
何か煽られて(騙されて)調子に乗って・・
『敵は秋高にあり~』・・って武将の格好して突っ込んだらしい。
ガチャガチャと鎧の音立てて走ってる姿が想像できる・・
「ものの30秒で制圧されてね。秋高生二人位に・・」オーナー
しかも女子に・・
ギャラリーで居たアウトローの重鎮達は、
ゲラゲラ腹抱えて笑いながら見てたらしい。
「でも、どうして?・・もう地位も名誉もあったのに・・」片瀬
「子分にさぁ(自分の派閥の若手)・・」オーナー
やっちゃえよ・・やっちゃえよ~
アウトローのトップ取っちゃいなよ~
アンタなら勝てるって~俺等も味方すっからよぅ
モテるぞ~・・・とか。
(・・・俺等も味方すっからよぅ?・・タメ語っていうか・・)片瀬
若手に舐められまくってんな・・親子ほど歳離れてるのに・・
ギャラリーの子分達も腹抱えて大笑いしてたらしい。
「だから、さっきのヒヤッとした~」オーナー
明智が織田に謀反起こすのかと・・
自分のトラウマか・・
そして東京にはアウトローの三大派閥ってのがあって・・
「オーナーっ、拳鍔ってどこ系になるんですか?」明智
「あ・・微妙・・」赤羽
「独立っぽいし・・新派閥?全部と仲はいいけど・・」織田
いつの間にかオーナーの周りに集まってる男子生徒達。
やっぱり先輩や偉人達のアウトローマジ話には目をキラキラさせちゃう。
「ははっ。新派閥なんて無理だよ。到底三大派閥には敵わないよ。
てかエースオブドラゴン系が正解。」オーナー
東京にはアウトローの三大派閥がある。
『爆撃』『プレジェイ』『エースオブドラゴン』
今、東京一のアウトロー集団の拳鍔でも派閥の中の一つ・・
いや、時代の一つだ。
「エースオブドラゴン系で、この時代に咲いた華が拳鍔だよ」オーナー
その時代、その時代に咲く黒い華。
アウトローのカリスマというのか・・
「『アレ』は古今無双の子悪党なんだよ」オーナー
もう生涯出て来ないであろうほどの子悪党だって。
まるでナイフで罪も無い街を切り裂いていく乾いた黒い風だって・・
やっぱかっこいいな・・本物のアウトローは表現が。
「ぱいせんっ(先輩)俺も!俺をかっこよく表現してくださいっ」明智
「俺も、ざぁ~あっす(おねがいします)」赤羽
「・・オーナーいうても、元、爆撃派閥のトップだぞ・・口の利き方・・」片瀬
それでも、オーナーはやさしいから・・いや、暇だからか・・
「・・纏わり付いてくる、くそったれ・・
・・・めんどくせぇ、くそったれ・・」オーナー
「・・正解だな」片瀬
「ぶははっ結局くそったれだ。」織田
俺達、教頭(元)っ子だ。
いつも俺等にアウトローの昔話や、アウトローの心構えまでを教えてくれる。
ここが、課外授業で、塾みたいなもんだ・・
「えっ!?・・・俺、専門学校もやってるけど・・」オーナー
「はぁ!?」片瀬
「マジっすか?」明智
言ってなかったっけぇ~・・だって・・
副業らしい。対抗して・・
だが、これがいずれ大きな原因の一つに・・
「あれだけ才能あったら逆に戦ってみたくなるって・・」オーナー
喧嘩に統率力に経営に教育・・
文句なし東京最高のアウトロー・・
現、秋高の校長・・
・・この東京の女帝に・・。
「本当アホタレですね・・そのせいで干されて・・」片瀬
「ぶははっそりゃ、褒め言葉だよ。」オーナー
その頃学校では・・
校長室で・・
「広告見ながら電話してるんだけど、
本当に書いてるように発音良く言ったら20%オフなの?このピザ」校長
「はいっ。では、恥ずかしがらずにどうぞっ」電話の声
何やら、昼食にピザをデリバリーするみたいだが、
とにかく最近この秋葉原には変わった趣向や、サービスの店が多くて・・
「・・・・テリヤキチキン・・ピッツァ・・」校長
「はいっ。承りましたぁ~テリヤキチキン『ピザ』ですねっ。・・ぷっ・・」
(うわぁ・・しっかりピザって言った・・しかも笑われたぁ・・
私だけカッコつけた感じになったぁ・・)校長
なんだ?・・このサービス・・
そして電話を切る寸前にも・・
「・・・このお客、ガチで、ピッツァって言ってよぅ・・」
「・・うわぁマジ?居るんだ?本当にそういうお客」
「二割引の為に本当に言うかね?」
「俺、行かせてよっ。その客の顔見てみたいわぁ~」
切れる前に漏れてくる電話からの声・・
「初回限定、配達に来られるのが、
何かちょっと嫌な感じになるけど二割引ピザ・・かぁ」校長
まさしくその通りだな・・
でも癖になりそう。この変な感じに・・
そして遅くもなく、早くもなく・・
「コンコン・・」
「はぁ~い」校長
「・・・・・お待たせしましたぁ」配達員
「・・・先に顔じっくり見たね・・・」校長
そして・・
「・・うわぁ・・完璧・・」校長
配達した後のバイトの子を窓から覗けば、
すぐ携帯いじって、クスクスしてる・・
きっとバイトの連中に伝えてるのかな?こんな奴だったぜぇ~・・って。
「えっと・・ダメ~ダピザ秋葉原店・・ダメ~ダピザ秋葉原店・・っと」校長
お店のキャッチコピーは、
おいしいピザとそれやっちゃダメだろ。
嫌悪感をトッピングしてみませんか?・・らしい。
すぐネットで調べれば・・
「・・・うわぁ・・匿名だけどツイートされてる・・
・・それやっちゃ駄目だろ・・」校長
しかもバイトの子が、店の冷蔵庫に入ってる写真までアップロードしてる。
「・・最高だな。次はどんなので来るんだろってなるな・・」校長
んで・・
「あはっおいし~。ちょっと高いだけあるじゃんっ」校長
校長はもうおばさんだけど、なんかかわいい。
あと、何でもデタラメ・・。