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街賊悪漢 新闘乱運命  作者: 火村虎太郎
『第一部』秋高の不良達。
4/82

秋高の大人達。アホタレ教頭(元)。デタラメ校長。

ここの(メイドカフェ)オーナーは、いつも店に居て・・


「・・・てかオーナー暇なんですね・・」片瀬

「干されてるしね・・アウトロー界から」オーナー


元々秋高の教頭で、この東京でも三本の指に入るアウトローだったのに・・


「クーデターに失敗してね・・」オーナー


何か煽られて(騙されて)調子に乗って・・


『敵は秋高にあり~』・・って武将の格好して突っ込んだらしい。


ガチャガチャと鎧の音立てて走ってる姿が想像できる・・


「ものの30秒で制圧されてね。秋高生二人位に・・」オーナー


しかも女子に・・


ギャラリーで居たアウトローの重鎮達は、

ゲラゲラ腹抱えて笑いながら見てたらしい。


「でも、どうして?・・もう地位も名誉もあったのに・・」片瀬


「子分にさぁ(自分の派閥の若手)・・」オーナー


やっちゃえよ・・やっちゃえよ~

アウトローのトップ取っちゃいなよ~

アンタなら勝てるって~俺等も味方すっからよぅ

モテるぞ~・・・とか。


(・・・俺等も味方すっからよぅ?・・タメ語っていうか・・)片瀬


若手に舐められまくってんな・・親子ほど歳離れてるのに・・


ギャラリーの子分達も腹抱えて大笑いしてたらしい。


「だから、さっきのヒヤッとした~」オーナー


明智が織田に謀反起こすのかと・・

自分のトラウマか・・


そして東京にはアウトローの三大派閥ってのがあって・・


「オーナーっ、拳鍔ってどこ系になるんですか?」明智

「あ・・微妙・・」赤羽

「独立っぽいし・・新派閥?全部と仲はいいけど・・」織田


いつの間にかオーナーの周りに集まってる男子生徒達。

やっぱり先輩や偉人達のアウトローマジ話には目をキラキラさせちゃう。


「ははっ。新派閥なんて無理だよ。到底三大派閥には敵わないよ。

 てかエースオブドラゴン系が正解。」オーナー


東京にはアウトローの三大派閥がある。

『爆撃』『プレジェイ』『エースオブドラゴン』


今、東京一のアウトロー集団の拳鍔でも派閥の中の一つ・・

いや、時代の一つだ。


「エースオブドラゴン系で、この時代に咲いた華が拳鍔だよ」オーナー


その時代、その時代に咲く黒い華。

アウトローのカリスマというのか・・


「『アレ』は古今無双の子悪党なんだよ」オーナー


もう生涯出て来ないであろうほどの子悪党だって。

まるでナイフで罪も無い街を切り裂いていく乾いた黒い風だって・・


やっぱかっこいいな・・本物のアウトローは表現が。


「ぱいせんっ(先輩)俺も!俺をかっこよく表現してくださいっ」明智

「俺も、ざぁ~あっす(おねがいします)」赤羽


「・・オーナーいうても、元、爆撃派閥のトップだぞ・・口の利き方・・」片瀬


それでも、オーナーはやさしいから・・いや、暇だからか・・


「・・纏わり付いてくる、くそったれ・・

 ・・・めんどくせぇ、くそったれ・・」オーナー


「・・正解だな」片瀬

「ぶははっ結局くそったれだ。」織田


俺達、教頭(元)っ子だ。

いつも俺等にアウトローの昔話や、アウトローの心構えまでを教えてくれる。

ここが、課外授業で、塾みたいなもんだ・・



「えっ!?・・・俺、専門学校もやってるけど・・」オーナー


「はぁ!?」片瀬

「マジっすか?」明智


言ってなかったっけぇ~・・だって・・

副業らしい。対抗して・・


だが、これがいずれ大きな原因の一つに・・


「あれだけ才能あったら逆に戦ってみたくなるって・・」オーナー


喧嘩に統率力に経営に教育・・


文句なし東京最高のアウトロー・・


現、秋高の校長・・

・・この東京の女帝に・・。



「本当アホタレですね・・そのせいで干されて・・」片瀬

「ぶははっそりゃ、褒め言葉だよ。」オーナー



その頃学校では・・


校長室で・・


「広告見ながら電話してるんだけど、

 本当に書いてるように発音良く言ったら20%オフなの?このピザ」校長


「はいっ。では、恥ずかしがらずにどうぞっ」電話の声


何やら、昼食にピザをデリバリーするみたいだが、

とにかく最近この秋葉原には変わった趣向や、サービスの店が多くて・・


「・・・・テリヤキチキン・・ピッツァ・・」校長

「はいっ。承りましたぁ~テリヤキチキン『ピザ』ですねっ。・・ぷっ・・」


(うわぁ・・しっかりピザって言った・・しかも笑われたぁ・・

 私だけカッコつけた感じになったぁ・・)校長


なんだ?・・このサービス・・


そして電話を切る寸前にも・・


「・・・このお客、ガチで、ピッツァって言ってよぅ・・」

「・・うわぁマジ?居るんだ?本当にそういうお客」

「二割引の為に本当に言うかね?」

「俺、行かせてよっ。その客の顔見てみたいわぁ~」



切れる前に漏れてくる電話からの声・・


「初回限定、配達に来られるのが、

 何かちょっと嫌な感じになるけど二割引ピザ・・かぁ」校長


まさしくその通りだな・・

でも癖になりそう。この変な感じに・・


そして遅くもなく、早くもなく・・


「コンコン・・」

「はぁ~い」校長


「・・・・・お待たせしましたぁ」配達員

「・・・先に顔じっくり見たね・・・」校長


そして・・


「・・うわぁ・・完璧・・」校長


配達した後のバイトの子を窓から覗けば、

すぐ携帯いじって、クスクスしてる・・

きっとバイトの連中に伝えてるのかな?こんな奴だったぜぇ~・・って。


「えっと・・ダメ~ダピザ秋葉原店・・ダメ~ダピザ秋葉原店・・っと」校長


お店のキャッチコピーは、

おいしいピザとそれやっちゃダメだろ。

嫌悪感をトッピングしてみませんか?・・らしい。


すぐネットで調べれば・・


「・・・うわぁ・・匿名だけどツイートされてる・・

 ・・それやっちゃ駄目だろ・・」校長


しかもバイトの子が、店の冷蔵庫に入ってる写真までアップロードしてる。



「・・最高だな。次はどんなので来るんだろってなるな・・」校長


んで・・


「あはっおいし~。ちょっと高いだけあるじゃんっ」校長


校長はもうおばさんだけど、なんかかわいい。

あと、何でもデタラメ・・。

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