表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
街賊悪漢 新闘乱運命  作者: 火村虎太郎
神高の不良達。
14/82

地回り授業。

街は戦争が始まったんだけど、俺達はいつも通りで・・


「見てよこれっ」明智

「おお~すげ~新時代のスリーショット!」赤羽

「マジ痺れたぜっ巻くんの台詞~」普通科男子

「よ~しっ、じゃあ行くぞ~・・」普通科男子


って、言って・・


「・・・悪党はぁ・・」普通科男子


「途切れない~!」「途切れない~!」って全員で・・


キャッキャ・・キャッキャ・・


すれば当然・・


「もうっ!うるせえぇよバカヤロウ!寝させろって言ってんだろうが!!!」片瀬


毎回毎回僅かな休憩時間で遊びやがって・・


んで、次の授業も始まるかな・・って時に・・


「先生ちょっとオタク科何人か貸してもらえますか?」普通科教師

「あっ、地回りですか?いいですよ」オタク科教師


これはいつも普通科がしてる授業の一環で、秋高にとっても重要な事で・・


「お~い、次の時間誰か普通科手伝ってもらえるか?」オタク科教師

「あっ!行くなりよ俺!」明智

「いっちゃうよ~オイラも~」赤羽

「私も!」片瀬

「じゃ・・じゃあ私も」柴


きっと柴ちゃんは、ただ学校の外に出てアイスでも食べたいだけだと思う。


でもやっぱここは勉強しときたい。

この地回りの日は、いつもは普通科の生徒総出で回ってるが・・


「いや~助かる。休みの連中が多くてね今日。」普通科教師


なるほど・・

戦争が始まったから、忙しいし。

すでに喧嘩で怪我して休んでたり・・


これは普通科に限らずオタク科もだ。

秋葉原ではオタクの皮を被ってるけど、外じゃバリバリの不良だし・・

派閥には入ってない連中ばかりだけど、

やっぱ地元の先輩がどこかの派閥寄りだったりで、

遠回しだけどこの戦争には触れている。


「じゃあ、くそったれ共は、五丁目の・・」普通科教師


最低二人ずつに別れて秋葉原の地回りに。


「ふんふん・・」明智

「なるほど・・」赤羽


渡された地図とマニュアルと注意事項を読みながら秋葉原の街を歩く。


でもやっぱり気になるのは戦争の話。


「まず各地で地元代表決める戦いとか始まってるみたいなりよ」明智

「ああ。単機で渋谷を目指すのも、チームとして六本木に目指すのも・・」赤羽


やっぱポンコツじゃ送り出したくないし・・

どこの奴が行ってすぐ負けたよ~・・なんて地元の奴が言われるの嫌だし。



「やっぱ地元の先輩には勝ってほしいよな」赤羽

「そうなりね。大体地元の先輩に憧れて不良始めるでござるしね」明智


でも優先順位をつけるのは難しいな・・


勿論派閥に入ってれば、まず同じ派閥の人。

次は地元の先輩か、同じ秋高生かな?


「おっ、ここだ」赤羽

「ふむふむ・・」明智


地図に書かれたお店に到着。ここはリフレで・・


「すみませ~・・ん・・秋高の者ですが・・」明智


一応始めてだから緊張はする。


「ああごくろうさま~。これ今月分です」店長

「お疲れ様で~す。今日はオタク科の方なんですね?」従業員


「ええ。いつもお世話になってます」明智

「・・はいっ確認しました。きっちりと。」赤羽


いわゆる、みかじめ料だ。これが秋高の主な資金源といってもいいだろう。

双方ともこれが得策で・・


「丁度よかったぁ、三号室のお客さんなんだけどいいかな?・・」店長

「あっ、はいっ」明智

「では・・」赤羽


中には、やはりルールを守らないお客や、品のないお客が居て・・


「せっかく、オタクモードだったのに・・」明智

「髪も上げるか・・」赤羽


きっちり上まで止めたシャツのボタンを外し、髪も上げて・・


「いいからヤラせろよっ!」客

「い・・いや・・そういうことは・・」女の子


「ガラっ・・」っとカーテンを開き・・


「・・・おにいちゃん・・ちょっといいかな?」明智

「表出ろやっ!秋高だぁ!このやろう!」赤羽


「なっ!ちょ・・ちょっと待って・・その・・」客


外に出して説教だ。軽くくらいなら小突いちゃうよ。


「おらっ舐めてんのかコノヤロウ!」

「しっかりルール守ってくれないと駄目だろうがっああ!?」


「す・・すみませんでした・・」客


まあ楽勝だな。たまにガチンコでタチ悪い客も居るみたいだけど。


「これ出張費ね。ありがとね」店長

「これ食べてくださいっありがとうござましたぁ」従業員


「へへ・・」

「じゃあ、どうもです・・」


ちょっとテレるし・・


「・・・最高だな普通科・・いや地回り。」明智

「このクッキーおいしいぜ。いい仕事するって、気持ちいいな」赤羽


この地回りってのは、基本みかじめ料を取りに行くのと・・


「あっ・・お疲れ様です先輩」明智

「お疲れ様です」赤羽


先輩達が大勢で・・


「おうっ。目立った奴居なかったか?」先輩

「はいっこっちには」明智


「よし、あっち流して戻るか・・」先輩

「お疲れさまっしたぁ」明智


これも地回り。大人数で歩いて威嚇するというか、

悪さしてる奴は居ねぇか?・・ってな感じ。

やっぱ悪さする奴は多いからね秋葉原には・・


そして俺達はオタクの格好に戻ってたから・・


「おい・・あれいいんじゃねえの?」

「いいな・・おいっ!待てや!オタク君!」


「えっ?なんなりか?」明智

「ぼ・・僕等オタクじゃないですよぅ」赤羽


不良が二人歩いて来て・・


「オタクの奴は自分はオタクじゃないって言うんだよな・・」不良

「どっからどう見てもオタクだろうが!ああ!?」不良


「いいから、『ちっと』こっち来いやっ」


って、言われて路地裏に連れて行かれ・・


「ドっ!」・・っといきなり肩を殴られ・・


「なっ、痛いなり」明智

「やっ・・止めろよ警察呼ぶぞ」赤羽


「いいからよう・・そんな事しなくて・・」不良

「いやぁ~・・財布落としちまって帰れねぇんだわ・・」不良


これは、完全に・・


(カツアゲだ)明智

(オタク狩りね・・)赤羽


まあこんな事する奴は不良でも小物だ。

でも・・


(う~~んマニュアルと注意事項では・・外で絡まれても・・)明智

(オタク科の者はオタクで居ろ・・か)赤羽


難しい・・・

どうこの状況を打破すればいいんだろう・・


しかもこいつ等、きっと・・


神高だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ