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街賊悪漢 新闘乱運命  作者: 火村虎太郎
新時代の不良達。
10/82

新時代無双のカリスマ

「ビール・・」零夜

「かしこまりました」バーテンダー



六本木の夜はまだ終わらない。

いや、どこまでも続いてるかのように錯覚さえしてしまう。


今日も朝が来るのを恐れてる東京中のクズ共か・・

まさしくその通りだな。


言いきかせてるだけだ自分に。まだ夜は終わらないと。

夜に纏った暴力という鎧が朝になると溶け出すような気持ちだ。

夜の闇にだから光るナイフも隠せるのだ。

だから時間が経つにつれて自然と六本木の奥へ奥へと逃げ込んでいく。


おかしなもんだ・・脅えているから夜の街に逃げ込んでる。

一人になれば、相打ちされた傷が疼きやがる

『新時代の残り火』を消さなきゃこの恐怖から開放もされない。


だがボスとのやり取りを思い出せば、そんなもの武者震いに変わる。



俺が現場復帰したのは僅か数週間前の事だ・・




『ごくろうさんっ』

『ありがとうございますっわざわざ出迎えまでっ』零夜


やっと出られた少年院。

俺のミスで入ってた少年院なのに、ウチのボスは評価してくれる。

あそこがキーポイントの戦いだったと。


『ほれっ一億。腐るほど遊んで来い』

『うおっ。あざぁっすっ。」零夜


でも・・


『遊びは、そこそこにしときます』零夜

『くく・・じゃあいい買い物しろよ。』


俺のボスは、俺を待っててくれて・・


『俺の右腕のポストが空いてる・・』

『・・はいっ。』零夜


残念だった・・

自分がこれでもかっていう激動に居なかった事と・・


『・・亡くなった二人の代わりに俺が・・。』零夜


俺が塀の中に居る間に、俺より能力の秀でた飛び切りの仲間が二人も亡くなった

そして俺のミス・・潰しきれなかった・・


『出て来るぞ・・もう少しで。・・俺が動きたいが・・』

『・・・はいっ。俺がきっちり潰します。』


もうボスは上に上がった人だ。

今更不良の抗争などすればアウトロー業界から干されちまう・・


俺が亡くなった二人を飛び越せるように、

そしてこの人をさらにでかくする為に・・


『とにかく結果出しますっ』零夜


俺のミス、『新時代の残り火』をきっちり消す事が大事だ。


このまだくすぶってる炎は下手したら東京を焼き尽くすほどの炎になる・・



『・・・派閥同士の抗争は上が関与してくるぞ・・』

『ええ・・理解してるつもりです。・・』零夜


さすがだボスは。先を見ている。

きっと奴は上の目に留まる。今時にないオールドスタイルの不良だし。


今は不良チーム同士の大きな抗争はご法度だ。

確かにこれじゃあ不良の出世や目立つ事は難しいが、知恵があれば可能だ。


(理想は、野良犬のままぶっ潰す・・。奴がどこかの派閥に入る前に)零夜


情報が必要だ・・

出所の日・・ねぐら・・仲のいい先輩後輩・・友人・・女・・


『タイミングが大事だ。動かないのも戦略だ』


なるほど・・言いたいことはよく分かるし、

俺の考えもすでに読んでいるのはさすがだ。


そう・・どっちにしろ、落ちていく場所は、『あそこ』か『あそこ』しかねぇ


『・・・殺してもいいんですか?』零夜

『俺の右腕が空いている・・と言ったんだ』


ありがたきお言葉。

そう・・この今の新少年法の中じゃ、俺は下手したら次は死刑だ。


徹底的に踏み潰して火を消せばいい。


だが難しい喧嘩だ・・

こっちは、相手を殺さずに・・そして派閥の抗争としてじゃなく・・


だが向こうは失うものなどもう持ち合わせちゃいない・・

突っ込んでくるぞ・・・憎しみのまま。



そして本当ウチのボスはかっこいい・・



『くく・・また乾きやがったな・・六本木が・・』巻



これが新時代のカリスマだ。現れただけで風が変わる。

新時代無双の悪漢、巻 太一って名前を聞けば、

夜の六本木の風も脅えだすぞ・・



止めれるもんなら・・止めてみろや。

って・・今度は俺が言ってやります・・・


『正式に継げや・・だがまだ名乗るな。どこに耳があるか分からんからな』巻

『はいっありがとうございますっ』零夜


まだ誰にも言えない代わりに、

・・この東京・・六本木の街に名乗らせてもらおう。


始まるぞ・・俺の時代が・・・


『三代目渋谷殺戮参上だぁ』零夜


俺に靡け・・新新時代よ・・


止めれるもんなら・・止めてみろや。


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