最初から。
気の弱いヘタレ男子高校生視点で、ほんわか女子高生とのお話
今日こそ……!
そう意気込んで学校へ向かう。
でも、校門まで着くと、やっぱりいつものように尻込みしてしまう……。
「おっはよ!」
ビクッ!!
大きく肩を震わせ、驚いたまま後ろを振り返る。
すると、そこには満面の愛らしい笑顔で僕をみる菅深美羽の姿。
肩までの黒髪を風になびかせ、二コリっと笑いかけてくる。
その彼女に、僕――高月廉汰はぎこちない笑顔で答える。
「……お、はよう、ミイ。」
「レンちゃんは今日もビクビクしてて可愛いね。
今日も一日ちゃっちゃと終わらせて一緒に帰ろうね?」
「う、うん……。」
僕の答えを聞いて嬉しそうに帰りの約束を取り付ける美羽。
それから、僕と教室の違う彼女は大きく手を振りながら校舎へと駆けて行く。
その後ろ姿を茫然と見送る僕。
これはいつもの光景。
僕は、今日も彼女に僕から話しかけれなかったと肩を落としながらゆっくり教室へ向かうのであった。
高校に入って、あっという間に一年が過ぎた。
今、僕は高校二年。
理系が得意な僕は理系学科に所属している健全な男子高校生だ。
そんな僕に毎日話しかけてきてくれて一緒に帰る彼女は、文系が得意で僕とは違う文系学科に所属しているため、一年の時からクラスも違うし、部活も入って無い僕とは下手したら出会うこともないままこの高校を卒業していたかもしれない。
そんな彼女とどういった経緯で知り合い、今のように話して一緒に帰るようになったかと言うと、それはほんの数か月前までさかのぼらなければならない。
あれはそう、冬休みのとある冬期講習の日だった。
僕は数少ない友達の岸谷和己が付き合ってくれといわれ、仕方なく貴重な冬休みを冬期講習に費やすことになった。
和己は悪びれた様子もなく、楽しそうに冬期講習を受けていた。
あいつは中学の頃から勉強が好きだったから、苦になんて考えたこともないのだろう。
でも、僕は勉強は好きじゃない。
むしろ、貴重な冬休みは家でゲームをしていたいと考える人間だ。
だが、気の弱い僕は断るなんて芸当ができるわけない。
母に相談しても、貴重な冬休みを勉強に費やせていいじゃないと僕の悩みを一蹴してしまって取り合ってくれず、結局僕は冬期講習を受けることになったんだけど……。
その日は特に学校に行きたくないと思っていて、冬期講習をサボろうと、母には学校に行くふりをして近くの神社にゲームを持って出掛けた。
この神社は結構穴場で、境内にベンチもあって人も少ない。
ゲームをするにはもってこいの場所であった。
だから、この神社に来ることは昔から良くあった。
今回もそこでゲームしようと神社に行くと、僕がいつも座るベンチに誰かが座っているのが見えた。
先に座っているのは同い年くらいの女の子で、ズゥ~ンと落ち込んだ影を背負って何となく近寄りがたい雰囲気をまとっていて、仕方なく今日は別の場所でも探そうかと、境内に入ったところで踵を返すことにした。
「待って!」
ビクッ!!
「……は、はい?」
彼女に背を向けた瞬間、僕は突然呼びとめられた。
驚いて、慌てて、僕は声のした後ろを振り返った。
すると、ベンチに座った女の子が僕をジッとみており、少し申し訳なさそうに、けれど何か言いたそう立ちあがっていた。
知らない、しかもあまり話したこともない“女の子”にどう答えて良いかと考えながら、俯いて相手の出方を待つ。
「……君、同じ高校の男の子だよね?
えっと、この辺の子……?」
「え、あ……そう、です。」
「名前は高月廉汰クン、だったよね?
あ、私は菅深美羽。同じ高校の同学年の、クラスは違うけど、文系学科なの。」
「あ、はい……僕は高月廉汰。
えっと、同じ高校?……の、理系学科……です。」
僕は面識ないし知らない女の子だったけど、彼女は僕の事を知っているようで……。
それに訝しげになりながらも自己紹介しながら彼女を観察する。
彼女は肩までの黒髪に大きめの目で、可愛い部類の顔つきをしていて、クリーム色のコートを着ていたが足はスカートからスラリと伸びた足が寒そうだというのが最初の印象。
この時の僕は、彼女の事をまだ全然知らなかった。
「あの……どうしてここに?
今日は冬期講習の日じゃなかったっけ?」
「う、ぇ……?」
「違ってた?」
「……いや、あって、ます。」
彼女は僕の事をよく知っているようで、今日が講習の日であることも知っていた。
そんな彼女に驚きつつも、バレたことが気まずくてまたもや俯いてしまう。
が、俯いたまま何で知ってるんだとさらに訝しく彼女を警戒し、僕は眉を寄せる。
それが少し伝わったのか、彼女は申し訳なさそうに言い訳するように慌てて言う。
「えっ、あ……違う!
ストーキングとかそんなんじゃなくて、私も文系の冬期講習受けてて、君の事よく見かけてて、今日も私の文系も理系も確か冬期講習だったはずだから……その……。」
そう言うと、彼女は少し恥ずかしそうに俯いた。
別にストーキングとか思って無いし、一年の時から冬期講習を受ける奴なんて物好きみたいな奴ばっかだし、人数も少ないから知ってても不思議ではないなと納得しながら、何も言わなくなった彼女に何か返そうと考える。
が、言葉は考えるよりスムーズには出てこなくて……。
「……いや、別に…………大丈夫。
確かに……うちも文系も、顔と名前覚えるくらい少ない、よね。
人数、両手で足りるくらい、だし……。」
やっぱりうまく言葉には出来なくて、少ししかフォローできなかった自分に少しイラつきながら俯く。
そんな僕を見てキョトンと表情を向けながら、彼女はジッと見つめてくる。
今までそんなに女の子にみられたことのない僕は、どう反応していいか分からなくて、タジタジとするばかり。
すると、彼女は楽しそうに顔を一気に綻ばせた。
フワリ……彼女が笑うと空気が温かくなったように感じて春が来たかと思った。
思わず、俯いていた顔も上げて、不躾にもジッと見てしまった。
けれど、 そんな僕に嫌な顔をするでもなく、相変わらず春を思わせる表情で僕を見ながら彼女は言う。
「ねぇ、友達になろ?」
彼女の言葉に、無意識に頷いてしまった。
それから僕らは、その日は二人で神社のベンチに座ってたくさん話をして別れた。
明日、講習で会おうと約束して……。
そんなことがあってから、彼女はちょくちょく僕に話しかけてくるようになった。
冬休みがあけて学校が始まってからは一緒に帰るようにもなった。
ほんと、あれよあれよという間に僕と彼女は仲良くなって……。
気が付けば、僕は生れて初めて恋をしていた。
彼女が好きだと思ったきっかけは……よく分からないけど、和己が「お前ら付き合ってんの?」って聞いてきたことなんじゃないかな?
学校が始まって、春になって、学年が2年に上がってすぐのある日の昼休み、毎日の和己との理科室での昼食の時だ。
驚いた僕は飲んでいたコーヒー牛乳を噴出したのを良く覚えている。
あれは勿体なかった。
和己が制服が汚れただの汚いだの言っていたが無視を決め込んだのも覚えている。
が、その和己の一言で、僕は彼女が好きかどうかについて悩む様になり、いっぱい考えた結果、彼女が好きなんだと気づくことができた。
まぁ、少し癪だが、和己のおかげだろう。
彼女が僕の傍にいるのは当たり前で、いつも僕に向けてくれる春の様な笑顔が大好きで、彼女の一挙一動が愛おしい……。
僕はきっと、彼女がいないと生きていけないのではないかと考えるくらい……。
けど、やっぱり性格が災いしてというか、気の弱い僕は未だに言い出せずにいるのであった。
彼女に伝えたい。
でも、彼女が僕の傍から居なくなったら……。
言いたい。
でも言いだせない……。
『君が好き……。』
その四文字が言い出せずにいた。
もう、恒例みたいになってしまってるけど、毎朝今日こそは言おうと意気込んでみるも、やっぱり尻込みしたり怖くなって言い出せない日々が続いていた。
今日も……今日こそ、帰りに言うぞ!
教室で1限目の授業の準備をしながら決意した。
*****
放課後になった。
よし、言うz……
「レンちゃん、帰ろう~!」
決意しているときに、本人に言葉を遮られた。
まぁ、彼女は悪気があったわけでもないので、僕は大人しく頷いて見せて鞄を手に持ち教室の外にいる彼女の元へ近寄った。
「ほいじゃ、帰りましょう。」
「うん……。」
二人、並んで廊下を歩いて行く。
玄関を抜けて、校門をくぐって、いつもの道を歩く。
歩きながらドキドキする胸に落ち着けと宥めの言葉を脳内でかけながら、チラッと隣を見る。
サラサラと風に髪を揺らしながら、嬉しそうに前を向いて歩く彼女。
ほんのり香る香水とは違った彼女の香りが僕の鼻を擽る。
さてと、何処で告白しよう?
今日こそは言うんだ!
絶対!……できれば。
「……って、聞いてる、レンちゃん?」
「ふぇ?」
「もう聞いてなかったでしょ?
もう!ほら、手!」
「え、あ……うん。」
彼女はプクッと口を尖らせ、怒りながら手を出してくる。
その手に、僕は慌てて手を差し出して、いつものように彼女の柔らかい手をキュッと握る。
すると、彼女はさっきまでの不機嫌は何処へやら。
僕の好きな満面の春の様な笑顔で嬉しそう。
その表情にいつものように鼓動を高鳴らせながら、思わず見とれる。
……可愛い…………!
思わず抱きしめたい衝動に駆られながらも、何とか気持ちを押しとどめ、心の中だけで悶える。
表情や態度に出ていないか心配なところだ。
「……ねぇ?
って、また聞いてなかったでしょ!」
「え、や……その、ごめん。」
自分の思考に気をとられてて、また彼女の話を聞き逃していた。
慌てて彼女に謝ると、仕方ないなぁと言いたげに手をブンブンと前後に揺らされる。
手が繋がってるから、必然的に僕の手も前後に強く揺らされた。
けど、そんな行動をする彼女も可愛く思えて……。
自分の症状は重症だなと思いながら、苦笑して今度は彼女の言葉を今度こそ聞き逃さないように耳を傾ける。
「もう!
もう一回言うよ?
今日は何処に寄る?」
「えっと……。」
いつもはファーストフード店で話したり、軽いウインドウショッピングなどを楽しむのだが、今日こそは告白をといき込んでいる僕は告白に最適な場所をと考えた。
「海……行く?」
「あっ、いいね!」
僕の提案に彼女も満足そうに微笑んでくれて了承してくれる。
それにやった!と、告白に定番の場所を思いついた自分を褒めつつ喜んで、彼女にフニャッと馬鹿みたいに顔がゆるんでしまった。
そんな僕の表情を見て一瞬驚いて目を見開いた彼女は、すぐに表情をフワリと柔らかく穏やかに変えて小さくクスクス笑いながら、海へと向かう道へと進路を変えるのであった。
僕の住む町は海の近所で、学校からだと20分も歩けば浜辺へといくことができた。
その20分もあっという間で……。
やっぱり、どう告白しようか悩んで彼女の話を聞き逃しては怒られつつと繰り返しながら、浜辺に着くことができた。
「春の海、か。
海って、いつ来てもいいよね。
……聞いてる?」
「……あ、うん。」
思わず、春の陽気にキラキラと輝く海をバックにしている彼女が可愛くて見惚れてた……。
なんてこと、言えるわけがない。
僕は、僕より海に近い彼女の傍に寄りながら、頷く。
「フフッ、ほんとに思ってる?」
「うん、思ってるよ。」
「そう……なら嬉しい。」
傍に寄ると、そう言いながら彼女は微笑んで繋がってる手をキュッと握ってきた。
僕もそれに応えるように手を優しく握り返す。
そして、彼女を見て微笑んだ。
「えっと、ね……聞いてほしいことがあるんだ。」
「……何?」
突然だとは分かっていたけど、僕は唐突に話を切り出した。
ドクドク……と、いつも以上に緊張して、頬の熱を感じながら彼女に向き直る。
すると、何やら不安そうな彼女の瞳と視線がぶつかった。
途端、僕の心臓が鷲掴みされたように苦しくなって……。
こんな表情、させたかったわけじゃないんだけど……。
まだ何も言っていないけれど、また気持ちが尻込みして、今日は言うの止めようかなんて考えてしまう。
けど……。
「えっと、その……ちょっと恋愛相談、聞いてくれる?」
「…………。」
俯いて返事がない。
けど、小さく頷いてくれたのが見えて、聞いてはくれるんだと少し安心して気が緩んだ。
彼女に、恋愛相談……というか、告白しなくちゃ。
「あ、っと……恋愛相談、てのは……ね?
えっと、つまり、その……。」
緊張して、言葉が出ない。
彼女は俯いたまま、ピクリとも動かない。
何て言おう?
家で頭の中で毎日シュミレーションとか言葉とか考えてたはずなのに、そのどれもが喉から出ない。
えっと、告白って、どうするんだろ?
バクバク鳴る心臓が、まるで早く言えと急かしているようで、早く何か言わなきゃと……。
もう、パニックだ。
とにかく、相談じゃなくて、告白!
恋愛相談と告白をしろ!
いや!
恋愛相談はいらない!
告白だ!
パニックを起こした頭を一気に左右に振って余計な考えをふりほどいて、いざ!
「あの……恋、恋愛、相談…………は!
ばっ、僕と、好きになりませんかっ?」
……やってしまった。
僕はわけのわからない自分の言葉が頭の中で反響する。
そして、固まってしまった。
なんちゅうわけわからんことを!!
自分の失態に、内心頭を抱え込んでしまった。
たぶん、言いたかった言葉は“恋愛相談ていうのはなしで、僕と付き合ってくれませんか?”と、“僕の事、好きになってくれませんか?”でも混ざってしまったんだろう。
僕と好きになりませんかって!!
言うなら彼女になってくれませんか?って言えればよかった!!
緊張し過ぎてわけ分からないこと言ってしまった……。
普通に“好きです、付き合ってくれませんか?”っていえば良かった……。
頭の中でいくら悔やんでも、もう出してしまった言葉は取り消せない……。
こんなことなら言わなきゃよかった。
あ、悩んでる場合じゃない、ミイは?
突如思い出したように彼女の反応を確かめようと、きちんと焦点を合わせる。
と、彼女は考えの渦に僕が入る前と全く同じで俯いたままだ。
ピクリとも動かない。
見えない表情が怖い……けど、彼女の反応を確かめたくて、僕は恐る恐る、少し ビクつきながら彼女の顔を覗き込む。
「み、ミイ……?」
「……っぷ!!」
ビクッ!!
「ックックック……あははははは……!!!」
彼女は突然、腹を抱えて笑いはじめた。
「み、美羽さん……?」
僕が驚いて、彼女をさん付けで呼びながらさらに彼女の顔を覗き込もうと体を屈めると、彼女はズシャッっと砂浜に座り込んで腹を抱えて上半身を折りたたんだ。
そこまでおかしいか?
彼女の反応に最初は羞恥を抱えていた僕は、徐々に不満がつのって拗ねたような表情で未だに笑い転げる彼女を半目で見下ろす。
「……そんな、笑わなくても良いじゃないか……。」
「だって、おかしっ!……っはははっ!!!」
「……真剣に言ったんだよ、これでも。」
「でもっ、今更っ……何真剣に恋愛相談かと思ったら……あっはははははは……っ!!」
さっきまでの雰囲気は何処に行ったのか和やかな雰囲気で、楽しそうに笑う彼女と恥ずかしくて拗ねることしかできない僕。
そんな時間が暫らく続いた。
やっと、彼女が落ち着いて、僕はいつの間にか離れていた彼女の手を掬い取って引っ張り立ちあがらせる。
すると彼女は息を整えながら「ありがとう」と返してくれて……。
そんな彼女が僕に向けた表情は、目じりに涙を浮かべた嬉しそうな微笑み。
その表情にまた胸のドキドキが強くなって……。
「突然恋愛相談なんて言うから、びっくりしちゃった。
ずっとなんか、おかしいと思ってたの。
これで意味がわかったわ。」
一瞬、彼女の言葉を聞き逃そうになった。
が、何とか完全に聞き逃さずに済んだ言葉を拾い、僕は意味が分からなくてキョトンと彼女に首を傾げて見つめる。
その意図が伝わったのか、彼女は苦笑してまた続きを話し始める。
「あの時も、やっぱり聞いてなかったんだね?」
「あの、時……?」
彼女がいつの事を言っているのか、何の事を言っているのか意味が分からなくてハテナが頭上にたくさん飛ぶ。
そんな僕を見て、仕方ないと言わんばかりに苦笑する彼女。
「私は日記にも残してさ、記念日なんて自分で思ってたんだけど……。
ヒントをあげる、4月8日。」
4月8日といえば……あぁ、何か彼女がすごく機嫌が良くて嬉しそうで、僕の好きな笑顔でずっと笑っていた日だ。
あの日も確か、告白しようと思って、放課後屋上で話しようとしていた日だけど……。
けど、それしか覚えていない。
何かあったっけ?
「その顔、ほんとに聞いてなかったんだね……私の一世一代の告白。」
聞いてなかった……告白?
…………っっっって、告白ぅ!!!?
「うぇえ!??」
「もう!ちゃんと話聞いててよね!
いっつもいっつも上の空なんだから!
そんなに何考えてるの?」
「……何って…………。」
プリプリと怒って言う彼女に僕はタジタジと口ごもる。
だって、言えないじゃないか。
君の事、ずっと考えてるなんて……。
頬の熱が、胸の鼓動が高まるのを感じながら俯く僕を、彼女は僕の顔を覗き込むように見てくる。
その表情は瞳が少し潤んで不安そうで……。
「私に、言えないことなの?」
「いや、違っ!
考えてる、こと、は……いつ、どうやって告白しようかって…………。」
おずおずと、声を徐々に小さくさせながら言って口ごもる。
彼女のそんな悲しそうな表情なんて見たくなくて言ってみたは良いけど、やっぱり恥ずかしい……。
けど、彼女は僕の答えが嬉しかったのかホッと安心したかのような表情の後、フワリと微笑んでいた。
その顔は赤い……。
「ん~そっか。
そっかそっか!……良かった。」
小さく、最後に安心を表したような呟くように聞こえた“良かった”……。
その言葉が声が、心底安堵したものだったから……。
もっと、そんな風に安心させて、喜ばせたくて……。
「……好きだよ。
美羽のことが、美羽の全てが、大切で大事で、大好き……。
…………僕と、好き合ってくれませんか?」
答えはもちろん――。
最後は頑張ったけど、やっぱり下からな奥手レンちゃん。
尻切れトンボで終了状態ですが、これで完結です。
どうでしょう?