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ぱらのいあ  作者: 楸由宇
第1章 足跡
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抜け殻

 男は、何かを踏んで滑って転んでしまった。だが、男はそれどころではなく 急いでトイレの中へ駆け込んでいった。

 数分後、すっきりしてトイレから出てきた男は足元に片方だけの手袋が落ちているのに気が付いた。茶色の男物の手袋で左手用の物だった。

 二、三歩歩いてまた手袋が落ちているのに気が付いた。今度は右手だった。 男は不思議に思った。

  わざわざ両方の手袋を落としていくとは…。

廊下の角を左に曲がり、次に見つけた物は、黒い帽子。やはり男物。次に見つけた物は、黒いロングコート。次は、右足の黒い革靴、ダークグレーのスーツの上着、左足の革靴、右足の靴下、階段の前にネクタイ、階段の踊り場に白いワイシャツ、 二階の廊下にダークグレーのズボン、高そうな腕時計、メガネ。落ちている物をたどって歩いてきた男はそろそろ最後だろうと思った。そしてある部屋の前に左の靴下が落ちていた。

  これで最後はパンツだけになった…。

 男は、周りの様子をうかがうとドアをそうっと開けて中を覗いた。部屋の中は薄暗かった。目を凝らしよく見ると、なんとそこで男が見たものは、

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