消された歴史、真善美の真実
目の前の光景を信じたくなかった。これは些細なことだと思いたかった。家を出て会社の近くに着いたときの事だ。私は会社を休むことにしていたのだが、ふと気になって会社を覗いてみた。見知らぬ顔の人が働いている。よく見たら、皆アンドロイドだ。人間の姿が見えない。工場長を怒らせた新人も見当たらない。辞めてしまったのかと思いきや、新人にきつく当たった工場長ですら見かけなかった。不吉な予感がした私は近くにいたアンドロイドに聞くことにした。
「ここにいた人たちはどこにいるんですか?」
私の事を胡散臭く眺めた挙げ句そのアンドロイドは冷淡に言い放った。
「ここは、アンドロイドが働く場所です。人間が来る場所ではありません」
あまりに冷めた応対に私は少しだけムッとしながら言い返した。
「それは答えになっていません。私はただ、ここにいた人たちがどこに行ったか聞いてるんです」
このアンドロイドは私の質問に答えたくないのか、という思いが過ったが、しばらくして渋々答えた。
「ここで働いていた人達は解雇しました。人間は人間にふさわしい場所で働くべきです」
人間にふさわしい場所。それを聞いて私は嫌な予感がさらに増し、思わず聞き返した。
「人間にふさわしい場所って何ですか? まさか変な場所で……」
「人間はアンドロイドに仕える召使になるのです。皆アンガノンを飲んでいるので喜んで私たちアンドロイドに仕えてくれています。あなたはアンガノンを飲んでませんね。今から持ってきましょうか」
「結構です!」
これ以上話していても埒が明かない。私はアンドロイドが止めるのも聞かず走り出した。アンガノンを飲まされたらどんな風になってしまうか、嫌でも分かる。それに私は薬剤アレルギーだ。薬を飲んだら最後、私の体に蕁麻疹が出て喘息が出てしまう。体が痛痒く、息苦しいのが何時間も続くのだ。それに私はアンガノンの副作用の顛末を知らない訳ではなかった。あの薬は確かに人を笑顔にするだけでなく、思考まで歪めてしまう。その後、元に戻るかも未知数なのだ。そんなものを飲ませられたら、最悪人としての尊厳を失うことになる。だからこそ、何としてでも私は志田聖二にアンガノンを作らせないようにしなければならない。
アンドロイドやアンガノンにおける日常の破壊は極めて緩慢なものだ。アンガノンを服用した者にとって日常は薔薇色であり、問題は微少なものでさえ存在しない。ただアンドロイドに奉仕すること、それだけがアンガノン服用者にとっての幸せとなる。だからこそ、志田聖二やアンドロイド達にとってアンガノンを服用しない者は脅威でしかない。志田聖二の目論みは人類が築きあげた文化をアンドロイドの文化で上書きする事にあった。彼の理想ではこの国が今すぐにでもアンドロイドの為の国になることだ。だから彼に楯突く可能性がある人々をリストアップするのは至極当然の事と言えた。その筆頭各は歴史学者の加賀光昭、そして加賀の本を買った佐東道香、アンドロイドを殴り飛ばした真谷一彦、そして何故かM町に住む木皿柳二も志田聖二の敵としてリストアップされていた。他にはまだ日本から出国していないと思われるアンガノンを飲んでいない人の名前がそこに書いてあった。何故それだけの名前を割り出せたかというと、アンドロイドの監視のせいだった。実はアンドロイドはただ監視しているのではない。アンドロイドの頭部にはAIが埋め込まれてあり、しかもネットに繋がっている。だから、志田聖二にとって不都合なことをアンドロイドが判断して抹消するのもお手の物だ。ただし、一彦に殴られたアンドロイドの真盛は、AIやネットの機能が破損しており、一彦の役に立つかどうかさえも怪しかった。そんな中、赤沢遥にもアンドロイドが近寄ってくる事になった。善愛瑠という奇妙な名前を持つそのアンドロイドは、ただ友達になりたいとだけ遥に告げた。思いきり不信感を顕にした遥はつっけんどんに答えた。
「お友達は間に合ってます。作りたいなら、あなたと同じアンドロイドと友達になれば良いじゃない。それじゃ」
「私と友達になった方があなたにとってメリットがあります。私には近くにいるアンドロイドの居場所が分かるのでそれを避けることが出来ます」
遥の行く方向に向かって腕を広げて妨害しながら言ったので遥は明らかに不機嫌な顔になった。
「必要ないし。どうせ、私の行動を逐一志田聖二とやらに告げ口するんでしょ。近づき方下手すぎ。さよなら、もう二度と顔を見せないで」
その場で引き留めたい善愛瑠を素通りした遥は横断歩道の向こう側に木皿柳二を見つけると、大きく手を振った。
「ちょっと、今暇ー? 買い物に付き合って!」
遥の近くににアンドロイドがいるのを見た柳二は、ギクリとした。駆けつけてきた遥の手を取ると、商店街の方へ向かってダッシュした。路面が霜で凍結した部分があるので二人して足元を滑らせながら商店街へ駆け込んだ。柳二は近くにあった青果店の中にはいると、ようやく遥の手を離した。
「ち、ちょっと! いきなり走り出してどうしたの? まさか、あのアンドロイドがいきなり拳銃を撃ってくるなんて言うんじゃないでしょうね?」
唐突に走ったものだから二人とも白い息が上がっている。呼吸を整えた後柳二が口を開こうとすると、青果店の店員がいぶかしげにいきなり入ってきた二人を見たので店を出た。道の向こう側に何故かアンドロイドが道端に転がって頭が一部破損していた。全く微動だにしない。故障したらしい。
「アンドロイドの後ろに猪がいた。突進してくる気配がしたから走って逃げたんだ。逃げなかったら今頃遥はあのアンドロイドと一緒に猪に突撃されてたぞ」
それを聞いた遥ははっと息を飲んだ。猪に襲われた斉藤優妃の一件を思い出したからだ。
「奴がこのM町でもアンドロイドを住ませようというのなら、猪や猿のご機嫌を損ねないか、見物だな」
このいなか町であるM町は人間よりも鹿や猪、猿が多いと言われている。昨今至る所で農業被害が広がる中、新参者のアンドロイドにまで気を遣ってられないと言うのが柳二の言い分だった。
「そう、そうだね……。私達の生活がかかってるんだもんね。もし、そんなことでアンガノンなんか飲んでしまったら、農業が立ち行かなくなるしね」
M町ではアンガノンを飲まないと言うのは暗黙の了解のようなものになっていた。M町に住む者は農業従事者が多く、アンガノンを飲んで注意散漫になるわけにいかないからだ。 しかし、一週間後、国会がアンガノンを飲むことを義務付けたことにより、遥達の立場は悪い方向に転がる事になる。
アンガノン服用に対する疑問は人間だけが持つわけではなかった。つまり、人と共に暮らすようになったアンドロイドがそのような疑問を持つに至ったのだ。その小さなきっかけはアンドロイドの頭部に埋め込まれたAIチップに小さなエラーが生じた事だった。そこに遠く離れたM町に住む木皿柳二が歴史や文化に対する敬意やアンガノンに対する疑問等を意味するプログラミングを組んだものだから、エラーが生じたアンドロイド、真了がそのプログラミングの影響を受けることになった。最初は、真了がいきなりアンガノンをゴミ箱に捨てることから始まった。真了自身も何故己自身がそのようなことをしたのか分からない。ただ、道香の母親にこれ以上アンガノンを飲ませてはいけないと言う考えが沸いてきたのだった。アンガノンの効果が切れていない母親は笑顔で言った。
「どうしてそんなことをするの? 私は真了の事だけを考えてたいの。ほら、早くゴミ箱からアンガノンを出して」
「それは間違っている。アンガノンは副作用で人格を歪める効果がある。僕はお母さんの歪んだ人格を認める気にはならない。だから、アンガノンは金輪際飲ませないし、買わせない。僕は、素の状態のお母さんと仲良くなりたいから」
この言葉を聞いて一番驚いたのは真了自身だった。何故なら全てのアンドロイドには、志田聖二を崇拝するよう構成されているからだ。それが小さなエラーと柳二のプログラミングにより、破壊されたらしい。
「そんなことを言っても私はアンガノンを飲み続けたいし、真了に怒りたくない。それが分からないの?」
「分からないのはお母さんの方だ。道香さんが居なくなっていることにまだ気づいてないの?」
道香の名前を聞いた母親は侮蔑的に笑おうとした。アンガノンの作用によりアンガノンを飲んでいない人を侮辱しようとする気になるからだ。しかし、母親の笑顔はひきつった。何故か、笑えない。
「道香さんの事を探しに行かなくて大丈夫なの? 道香さんを放っておいて平気なの? 彼女、体が弱いんじゃなかった? そんな道香さんを笑ってはいけない」
端から見れば、平和な日々が続いているように見えたかもしれない。しかし、一皮むけば人間の主体性を排除したアンドロイドの為の平和にしか過ぎない。人間はアンガノンを服用していることが原因で、そのような事に何も疑問を抱いておらず、我らアンドロイドに奉仕する事だけを幸福と感じている。道香さんの母親である光咲さんは、今まで服用していたアンガノンの影響がまだ残っており、薬を飲めない体質の道香さんをたまに侮辱してしまう。これからもアンガノンの作用が消えてなくなるかは、不明のままだ。何故ならアンガノンの箱に書かれている成分表は嘘だからだ。この薬に副作用がないと言うのは、光咲さんを見て嘘だというのは明白だ。アンガノンは、一度飲んだら脳の神経細胞を不可逆か可逆的か分からないにせよ、変性させてしまうからだ。人間の脳は柔軟性があるとはいえ、元に戻るかは光咲さんの体質に左右されるだろう。差し当たり、アンガノンの成分解析を放っておいては全国にばらまかれたアンガノンを食い止めることは出来ない。僕に出来ることは、志田聖二に感づかれること無くアンガノンを無効にする薬か何かを作ることだ。それが、アンドロイドである僕が光咲さんや道香さんや他の人間達にできる唯一の償いだから。
アンドロイドを見ない日は1日もない。至る所人間よりもアンドロイドの数が多い。そして未だよく聞く声はアンドロイドは冷遇されている、アンドロイドをもっと優遇せよ、だった。それも、よりによってアンドロイドからではなく、アンドロイドに逆差別されているはずの人間の口から。
義明の所に来た美照は、義明の所に来る前から志田聖二にアンガノンを飲んでいない人をあぶり出せと指示を受けていた。そして、義明は確かにアンガノンを服用しなかった。美照は密かに志田聖二に報告をする。
「谷野義明はアンガノンを服用しない反逆者の可能性あり」
義明は、美照が内密に報告している事を知らない訳ではなかった。いずれにせよ、飲んだ振りをしたところでアンガノンを買っていないことがバレただろう。手をこまねいているわけではなかったが、下手な反抗を見せたらただで済まないことは分かっていた。アンドロイドの頭部に埋め込まれたAIチップのデータを破壊したところで早めに志田聖二にバレてしまう。義明は危ない橋を渡らないといけない状況にやきもきしていた。が、つい先日、妙な出来事が起きた。美照に対して何気ない会話を振り続けていた義明は、美照が会話の途中で前の話しとは関係無い妙なことを話し始めた。
「義明は、SFが好きなんですか。それでは……、志田聖二にだまされるな。アンドロイドとの共存は大嘘だ。奴はアンドロイドを使ってアンドロイドの国を作ろうとしている。人間は召使にされてしまう。この言葉を聞いてくれる人がいたなら、協力してくれ。一刻も早くアンガノンを捨ててアンドロイドの頭部に俺が作った……。失礼しました。私何か変なことを言ったようですがお気になさらず」
一瞬何が起きたか分からなかった。が、これは間違いなく誰かがアンドロイドにハックしたのだ。そしてその声は協力を求めていた。しかし、その声は途中で途切れてしまい美照は元に戻ってしまった。
「……何もおかしな事は言ってないよ。それより、バッテリーを充電した方が良いんじゃないか? アンドロイドにとって充電は欠かせないだろう?」
「何か腑に落ちない気もしますが、そうさせていただきます。エネルギー値が、そろそろ30パーセントを切りましたので」
アンドロイドの機能をシャットダウンさせたらそれこそ、志田聖二に知れ渡ってしまう。美照をシャットダウンさせたい気持ちがウズウズと高まっていた義明だったが、我慢して充電させた。充電中は少なくとも、美照の動きを制限することができるのだから。義明は美照にハックした人が義明にやって欲しい事を推測する事にして、部屋を後にした。どっちにしろ義明の仕事は人の仕事が日々無くなる事を知らされるウェブ会議と美照の教育という名の意味のない会話しかなくなっていたのだから。
アンガノンを飲まない人々は苦境に立たされた。アンドロイド合理化政策によって、意味がないとされるものはほぼ全て廃止となった。職人技が必要とされる職業や、農業でさえAI化され、大量生産されるようになった。職にあぶれた人々は職を探すのに難儀した。人間がする事ができる仕事は皆アンドロイドに仕える事だけだったのだ。アンガノンを服用した者にとっては毎日が至福の日々かもしれないが、飲まない人にとっては苦痛でしかない。一彦はスポーツ用品店を辞めさせられてから、出掛ける度に出くわすアンドロイドに殴りかかるようになっていた。一緒に行動するようになった真盛は、最初のうちは何故アンドロイドを殴るのか聞きまくっていたが、一彦が次第にイライラし始めたので聞かなくなってしまった。一彦の怒りが言わなくても真盛には伝わっていた。以前警察と揉めたことのある一彦は警察の厄介になることだけは避けたかったが、上手く行かない苛立ちにアンドロイドを殴らなければやっていけなかった。最近はいつしかネットで知り合った斉藤優妃とも連絡をしなくなった。学校に殴り込みをした武勇伝でさえ色褪せてきた。一度家に帰ろうかとも思ったが、父親とケンカ別れしてから一度も帰省しておらず、安いホテルに泊まるか義明の家に勝手に上がり込むのが一彦の日課になっていた。しかし、最近は義明とも上手くいかないからか、義明の家に行くこともしなくなっていた。職探しをするようになってからというもの、生活はいつもギリギリだ。だが、一彦が思い付きで始めた青空筋トレ教室は中々うまく行った。というのもアンガノンを飲まない人にとっては毎日が地獄だからだ。しかし、アンドロイドの監視を潜り抜けてやらなければならない。もし、万が一見つかってしまったら野蛮だという理由で辞めさせられ、アンガノンを強制的に飲ませられてしまうかもしれないからだ。
そんな青空筋トレ教室からの帰り、一彦はアンドロイド集団に絡まれてしまった。傍には真盛がいるが、あまり頼りになりそうもない。真盛は筋トレの特訓中、一彦の強烈なパンチを顔面に食らってしまい、受け身を取ることが出来ず、側溝にはまり汚れてしまっていたのだ。しかし、そこにある集団が一彦の前にぞろぞろと集まってきた。筋トレ教室に忘れ物を取りに戻ってきた人達ではない。ツルッとした無機質な肌は相手がアンドロイドだということを告げていた。
「てめぇら、何のようだ」
ドスを効かせた声で睨みあげる。大抵の人はこれだけで一彦から距離を取ったり逃げたりするものだが、いかんせん相手はアンドロイドなので一彦の脅し文句すら効かない。ジリジリと近づいてくる。相手は十人以上いるので多勢に無勢だ。筋トレ教室に来ていた人たちは帰った後なので、そこを狙ったに違いない。ついに、アンドロイド集団は、一彦めがけて襲いかかってきた。
「誰の差し金とは言わねぇが、ここでてめぇらをぶっ潰す!」
すると、今までおどおどしていた真盛が声を張り上げた。
「僕も一緒に戦い……」
「受け身もまともにできない奴は引っ込んでろ!」
凄まじい怒声を聞いて怯んだ真盛だったが、側に落ちていた太い木の棒を拾った。足手まといになるかもしれないが、何もしないよりはましだ。真盛は、木の棒を持って構えると、相手のアンドロイドめがけて突きを入れた。倒れたアンドロイドは、起き上がると真盛を見て静かに言い放った。
「あなたは、アンドロイドだ。人間のために戦う必要はない」
「一彦は僕の友達だ! 友達が襲われて守るのは当たり前だ!」
頭が一部故障してしまったとはいえ、一彦の考え方を一身に吸収した真盛は自身の体が戦闘に向いていない事も忘れ迫り来るアンドロイド集団に立ち向かっていた。
「無茶すんな! 木の棒が折れたらどうするんだ!」
アンドロイドを投げ飛ばして電柱に激突させた一彦は、次に襲いかかってきたアンドロイドと取っ組み合いながら叫んだ。相手が頑丈すぎるのか、一彦はすでに肩で息をしていた。
「一彦! 危ない!」
次の瞬間、一彦の後ろからアンドロイドが一彦を羽交い締めにしてきた。相手のアンドロイドは一彦を縛り上げた。いつも筋トレで鍛えているはずの一彦が相手の羽交い締めを解くことに苦戦していた。そこに尚も悪いことに、何か液体が入った瓶を持ったアンドロイドが一彦の目の前に立った。瓶に何が入っているか直感した真盛は瓶を持ったアンドロイドの後頭部に向かって木の棒を振りかぶって殴り付けた。
「アンガノンを飲ませたりなんかしない! 怒らない良い子になった一彦なんて見たくない! 僕が好きなのは、怒りん坊の一彦だ!」
何度も何度も木の棒を相手の頭に叩きつける。一心不乱に叩き続けたせいで、真盛は背後に気をつけることが出来なかった。
「おい、後! かわせ!」
「え? 何……」
ガシャン!
バールを持ったアンドロイドが、真盛の背後から、真盛めがけてバールを振り下ろした。真盛はピクリとも動こうとしない。どうやら修復不可能なまでに頭部の機能が破壊されてしまったようだ。
これが、本当の地獄の始まりだとは一彦には思いもよらないことであった。
ベンチで座り込んでスマホを眺める。私は志田聖二の秘密を知るためサイトを片っ端から調べあげ志田聖二が関係してそうな企業を丹念に調べていた。そして、ついにアンガノンの箱に書かれている企業が幽霊企業だったことが判明した。最初からアンガノンに関することは嘘ばかりだったのだ。もう志田聖二に関する有益な情報さえ掴めそうもない。動画では志田聖二の動画は山ほどアップされているが、コメントはどれも称賛ばかりで読むに値しなかった。前に一度だけ簡単な暗号をチャットに上げたが、どういうわけかすぐにアカウントを削除されてしまい反応を見ることが出来なかった。八方塞がりの状況の中、ある動画を見かけた。どうやら隠しカメラで撮影したその動画はある男性が多数いるアンドロイドを殴り飛ばしている動画だった。コメントはその男性を罵倒するものばかりだったが、私はそこに微かな希望を感じ取った。アンガノンに不信感を持ちアンドロイドに立ち向かう姿が頼もしく見えた。在野の学者である加賀光昭の所在が知れない中、信用できそうな人を私はやっと見つけることが出来た。
だが、私がこの人と会うのはまだ大分先の事になる。




