表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天使のほほえみ  作者: L
52/72

真面目で頼りになる騎士

ついに、あの人が登場します!

筆者が個人的には、早く登場させたかった人物でもあります☆彡


今回は、少し短めです★

よろしくお願いします!




「あぁ!今日は楽しかった〜!」


 そう口にしてベッドに潜ると、侍女のメアリーがクスクス笑う。


「うふふっ。それは、大変喜ばしいことです。いい夢が見れそうですね。お嬢様、おやすみなさいませ」

「おやすみ、メアリー」


 

 メアリーが部屋の灯を消して退出すると、静寂が訪れる。



 目を閉じて思い出すのは、今日の早朝訓練のこと。


 『いつか、スカーレット様も剣術大会に出場するんだろうなぁ』と想像する。


 前世でも、スカーレット様は剣術大会に出場して優勝こそ逃したものの、男子生徒を打ち負かす姿は圧巻だった。



 当時のことを思い返していると、ふと1週間前のお昼休みの続きを思い出す。


 

 スカーレット様のお兄様であるフレイム様が、剣術大会で優勝した時の話で盛り上がっていると、



『コスキネン様もすごかったな....』


 と、ミレーネさまがポツリと呟いた。


『うん、、中等部、、1年生とは、、思えなかった』


 モアナ様も同意の言葉を口にする。



 コスキネン様とは、フレイム様の決勝戦のお相手だ。


 中等部1年生で決勝戦まで上りつめたのは、お父様とリュベルト陛下以来だという。



 ミレーネ様が少し興奮しながら会話を続ける。


『お父さまも、”まさかコスキネン伯爵の息子が!”って、驚いてたよ』



 コスキネン伯爵家は代々、文官の家系である。


 今回のコスキネン様のように、文官の家系から剣術に長けた者が現れるのは珍しいのだろう。


 現当主であるコスキネン伯爵も、ミレーネ様のお父様と同じ王室書庫管理室に勤め、王宮内にある図書館の責任者を任されている。ちなみに、その図書館のどこかには、王族だけが入ることが許される禁書庫への扉があるらしいが、もちろん私は知らない。



 『決勝戦、お相手の名前は・・・・()()()()・コスキネン様』



 前世の記憶を辿ってみると、ヒュース様はコスキネン伯爵家の三男である。


 黒髪黒目で、”とてもクールな美男子”という印象だった。


 たしか前世でヒュース様は、学園卒業後に第一騎士団に所属したはずだ。


 「腕のいい奴がいる」と、話題になっていたから覚えている。


 しかし、第一騎士団長と折り合いが悪く、その後は第三騎士団である王都警備隊に異動したという噂を聞いた。



 今世の第一騎士団が、今どのような状態かは知らないが、前世でヒュース様が入団した当時の第一騎士団は、いい噂がなかった。


 常識があり真面目で有能な騎士が、次々と辞めていく騎士団として王宮内では有名だったのだ。


 本来であれば、第一騎士団から王族を守る近衛騎士が選ばれるが、第一騎士団を全く信用していないリュベルト陛下は、近衛騎士をつけることはなかった。どうしても警護が必要な場合は、グスタフソン侯爵率いる第二騎士団が任されていたくらいだ。


 私も、前世の第一騎士団長はあまり好きではなかったため、ヒュース様のように常識があり真面目な方に近衛騎士を務めてほしいと思ったほどだ。


 一般的に、第一騎士団や近衛騎士団が花形であるのだが、当時の騎士団内部の実情を平民の者たちは知らなかったことだろう。




 そして、前世と今世で大きく違うところが、今回の剣術大会だ。


 前世のヒュース様は、たしかに剣の腕前は有名だったが、ちらほらと話が出るようになったのはヒュース様が高等部になってからのはずだ。


 中等部の、ましてや1年生で決勝戦まで上りつめてはいないはずなのだ。


 中等部1年生で決勝戦まで残ったのは、お父様と陛下以来。


 あのお二人は規格外だとしても、異例中の異例だろう。


 もし、前世でも中等部1年生で決勝戦まで残ったのであれば、絶対に話題となり記憶にもあるはずだが、そのようなことはなかったと断言してもいい。



 前世でも今世でも、私はヒュース様と話したことはない。


 直接、私と関わりのない人でも、今世で進む道が変化しているのだと実感させられた。



『ーーーーー高等部で待っている』



 決勝戦の決着がついたあと、そうフレイム様が口にして、ヒュース様と握手を交わしていた。


 ヒュース様の黒い瞳は揺らぐことなく、真っ直ぐにフレイム様を見ていたことが印象的だった。


 彼は、何を考え、何をどう感じているのか。


 なぜか、今世のヒュース様のことが気になってしまう。



 そのようなことを考えながら眠ってしまったせいか・・・・・。






ーーー私は夢を見ている感覚のまま、白い雲のようなモコモコに包まれていた。



 すると、目の前に一軒の小さな木造の家が現れる。


 その家の前に誰かがいる。


 あれは・・・メアリー?


 でも、成人したメアリーに似ているようでメアリーではない。


 その隣には青年が寄り添っていた。


 よく目を凝らして見てみると、前世で見た成人したヒュース様に似ているが、こちらもまた似ているようでヒュース様ではない。


 2人はとても簡素な服を着ている。


 私に気づくこともなく、2人は本当に幸せそうに笑い合っていた。



 知らない人ではあるが、とても幸せそうな2人を見ていると、私の胸はポカポカと春のお日様のように温かくなる。




ーーーー突然、突風が吹いたかと思うと、風景が切り替わる。




 今度は、どこかの建物の中だ。


 窓にはステンドグラス、天井には天使様の絵が描かれている。


 本で見たことがある天使像なようなものもあるため、ここはどこかの天使殿だろうか?


 アンヘルにある大天使殿に行ったことはないが、大天使殿と呼ばれるくらいなのだから、ここを”大天使殿”と呼ぶにはあまりにも小さい気がする。


 3人掛けくらいの長椅子があるが、誰かが座っているようだ。



 メアリーだ。


 あれは間違いなく、前世の成人したメアリーの姿だ。


 侍女服ではないが、動きやすそうな落ち着いた服を着ている。


 メアリーの目の前には、片膝をついた青年。


 あちらも間違いなく前世で見た青年のヒュース様だ。


 王都警備隊の騎士服を着ている。


 ヒュース様がメアリーの手を両手で握っているように見えるが、2人は切なそうな顔をしていた。



 私の胸がズキンっと痛むと、どこからか聴いたことがある美しい女性の声がした。




  「あの2人にも、早く出逢ってほしいよね」






ーーーーー誰の”記憶”だろう?


 えっ?あれっ?どうして”誰かの記憶”だと思ったの?”夢”ではなくて?



 すると、目の前にいるメアリーとヒュース様は消えてしまい、遠くから今度はとても聞き慣れた声が聴こえてきた・・・・・。







ヒュース!

ここで登場です!!

みなさん、覚えていらっしゃいますか?

えっ?覚えてない?


まぁ、登場のシーン少なかったですもんね(笑)

それならば!

”第8話※メアリー目線(侍女)2⃣”

”第9話※メアリー目線(侍女)3⃣”をご覧くださいませ~(≧◇≦)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ