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人が生きると書いて

作者: 小波


 ひとつだけ生きると書いて一生と読む。

 この字は登校拒否と呼ばれる状態から抜け出したきっかけです。

 なんとなく私の名前を白い紙に書き、眺めた。


 そして一生と書いた。


 一度だけ生きる。ひとつだけ生きる。一回だけだ、と思ったら時何故か学校へ行けました。もう卒業間近のことだった。


 同級生から小さく折ったルーズリーフの手紙が何通も何通も届いた。私の心は働かない。


 少年ジャンプを購読していた。自分を責める言葉は見つけれてもスコップで叩かれて地中に沈んでいく様だった。


 たいして喋ったこともない担任の教師が電話をかけてくる。

心の糸は反応しない。


 私に文芸で賞をくれた主任も来た。あの賞の作品を知った時から不安定だと心配したと言う。そんな言葉で汚されたくなかった。



 金八先生の黒板にある様な言葉がふと降りてきて何故か納得してまた何かが動き出した。一年と数ヶ月はかかったと思う。


 ひとつだけ、という一途なことば。

いつか私の名前が書店で平積みのハードカバーに記される。そんな時は本名がいいかしら。ぼんやりと幻想した。




 春でもない。始まりでもない。横並びのスタートにいつの間にやら呆然と立つ。そのくらい学校は無理だった。


 何かに合わせて無理やり寝たまま体を操り歩いた制服が違うデザインに変わる前に私は少しだけ目を覚ましてそのまま金髪になり家出した。



 春でもない。朝でもない。始業のベルでも目は覚めない。

長い間一滴ずつ溜まっていった言葉がある時突然目を覚ます。



 私の心臓はどうやらそこにある。


 


割合真面目に当時を思い出して書いたのですが最後韻を踏み過ぎて‥‥‥


あの東京で家畜を飼いたい威勢の良い田舎者の歌に聞こえた人はいますか?


わたしです。


修行が足りません。もし真っ直ぐ読んで苦しみを共感してくださった方がいたら、笑ってくれるといいなぁと思いました。笑


冬って命に関わることが多いですね。だけど特別多かったですね。大切に大切に手を合わせて。

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