幼なじみは犬猿の仲
長すぎて短編なのか?となりましたが、暖かく見ていただければと思います。
緑に囲まれている美しいこの美しい学園には少し……いや、かなり有名な二人がいた。
一人はギデオン・エインズワスとシルビア・ベケットどちらも侯爵家の令息、令嬢だ。
この二人実は……。
「今回のテストは俺の勝ちだったな」
「はぁ? たかが一点でしょ、ほとんど同じじゃない!」
「その一点が足りなくて負けたのはどいつかな?」
「ほんっと! あんたってムカつくわね!」
「それは、お互い様だろ」
かなりの犬猿の仲なのである。
二人は幼なじみで昔から何かと張り合ってきた。
勉強から始まり乗馬や剣など様々な物で対決していたが、ギデオンが成長するに連れて男女の差が出てきた事から、負ける事が増え余計に悔しくなりシルビアは突っぱねる様になった。
しかし、この二人これだけで有名な訳では無い。
ギデオンはブロンドの髪色で前髪が分かれていて、キリッとした瞳が優しい微笑みに変わる度に女の子達は惚れ惚れしている。
一方シルビアはミルクティー色のふわふわした髪に大きく丸い瞳、特別容姿に恵まれているという訳ではないが、誰とでも仲良くなれその愛嬌のある笑顔に惹かれる男の子も多い。
それぞれ人気がある分皆が思う、何故仲良く出来ないのかと。
※
「ほんっと、あんたら仲悪いわね」
「笑い事じゃないわよ」
親友のエミリーは笑いながらスイーツを食べる。昔からの友達なのでギデオンとの関係もよく知っているのだ。
「いつから拗れたのかしら?」
「さあ? 昔からムカつく奴だったのは確かよ」
「こりゃギデオンも苦労するわね」
「なに?」
「なーんにも」
にこにことわらうエミリーを不思議に思いつつスイーツを食べる。
頬っぺが落ちそうな程美味しいスイーツにイライラが収まっていく。
「あ、ジョシュ」
「やっほー、二人でお茶会?」
「そうなの」
ジョシュはエミリーの婚約者で羨ましい程仲が良い。ギデオンとも友だちで普段一緒にいるから……
「また甘い物食ってんのか? 太るぞ」
「余計なお世話よ!」
ギデオンが後ろから話し掛けてくる。
「甘い物ばっか食ってる奴が、なんで淑女教育の授業で満点なんだろうな」
「あんたには関係ないでしょ」
「えー、俺は納得だけどなシルビアの礼の仕方綺麗だし。 他の令嬢がお手本にしたいってたしな」
「ジョシュ……なんていい奴なのこれをあげるわ」
「わーい、俺の好きなお菓子だー」
「へぇー、お手本ねぇ」
「何よ文句あるの? 言っとくけどね、私だってまだまだなのは分かってるんだから、それにこの学年ではってだけで上手な令嬢は他にもいるんだからね」
「はぁー、シルビアのその努力する姿に尊敬するわ。 褒められても胡座をかいたりしない所が好きよ」
「突然何よ、エミリーが気持ち悪い。 ま、こういうのは継続が大切だからね」
何か言ってくるかもと思っていたギデオンが黙っているので不思議に思う。
「……お前の努力は俺が一番知っている」
「え? なんて?」
「やるよ、それ」
聞こえなくて聞き返したのに、何故か袋に入ったマカロンを渡された。
「え、あの」
「好きだろマカロン」
「確かに好きだけど……」
「貰ったけど甘いの苦手だからやる」
「あ、ありがとう」
そう言って歩いていく。
「素直じゃないわね」
「素直じゃないねー、本当はシルビアにあげたくて自分で買いに行ってたのに」
「あら、珍しい」
「この前シルビア告白されてたでしょ? ちょっと焦ったらしいよ」
「あぁ、なるほど」
コソコソ話している二人の会話は聞こえず、貰ったマカロンを見詰める。好きなお店のお菓子だったのでちょっと嬉しい。
※
今日は乗馬の授業、久しぶりの乗馬にシルビアもわくわくしていた。
「よろしくね、ルビー」
ヒヒンと鳴く馬はシルビアの愛馬ルビー。赤く宝石の様にキラキラしている瞳からそう名付けたそうだ。
学園には馬もいて、授業ではその馬に乗る人が殆どだ。月に数回しか乗馬はないが、自分の家から連れてくる生徒は珍しい
その中でもシルビアとギデオンは愛馬を連れて来ていた。
「ルビーは私が他の馬に乗ると拗ねちゃうものね」
以前、授業で学園の馬に乗り家に帰るとルビーが他の馬の匂いに気付き拗ねてしまったのだ。それ以来、授業であってもルビーを連れてくる事にしたのだった。
「ルビーの調子は良さそうだな」
「ギデオン」
「前はルビーの機嫌を直すのに必死だったしな」
「あれは確かに大変だったわ」
「俺の相棒もそれぐらい嫉妬してくれると嬉しいんだがな」
ギデオンの馬は女の子で小さい頃から一緒だったからか母の様な気持ちになっているみたいで、ギデオンが他の馬に乗っても怒ることはしない寧ろ、暖かく見守ってくれるようだ。
「いいじゃない、それぐらい信頼し合ってるって事でしょ?」
「そうかもな」
「ま、私達も負けてないからね」
ヒヒンとルビーが鳴き顔を寄せる。それに嬉しそうに笑うシルビアの笑顔は花が咲いた様だった。
「でもこの前の授業で俺に負けたけどな」
「はぁ? 女子生徒の中では一番だったんだから同点でしょ!」
「総合点では俺が上だが?」
「それじゃあ! この授業で目にもの見せてやるわよ!」
「はっ、悔しがる顔が楽しみだな」
バチバチと火花を灯す二人を見る親友達は
「いい雰囲気だったのに何で喧嘩になるの? 意味がわからない」
「ギデオンはルビーと仲が良くて嫉妬してるんだよ」
「子どもかあいつは」
結果は同点でまた火花を散らす事になった。
もうすぐ、一年に一回の星夜祭が始まる。学園ではパーティーを行い普段合わない学年の生徒と交流したり、婚約者がいない者はこれを機に探したりする。
パーティーではパートナーを伴うのでこの時期は皆ソワソワし始める。
「そういえばシルビアは星夜祭パートナーどうするの?」
「うーん、今年も別にいなくてもいいかな」
必ずしもパートナーがいなければいけないと言う決まりはない。
学園には貴族以外にも騎士や商人の子、三男以下など結婚を焦る必要のない者やそれよりも交流を広げたい者など様々な理由があるのだ。
「そう言ってお誘いは来るんでしょ?」
「そ、そうだけど」
星夜祭のお知らせが出た後はシルビアにもパートナーの誘いが来ているのだが、今の所全て断っている。
「なんで? 意外と気が合う人がいるかもしれないじゃない」
「そうなんだけど、お父様は特に結婚に対して何か言ってくる訳でもないし、私も今はもう少し自由にしたいというか……」
「そんな事いって乗り遅れておばあちゃんになっても知らないから」
「うっ」
「ま、シルビアは大丈夫よ」
「どういうこと?」
「あんたが結婚適齢期超えても貰ってくれる物好きな奴がいるって事」
「……流石に歳の差があり過ぎると困るけど」
「というか、あんた達だけよ誘いが来てるのにわざわざ断って一人でいる貴族なんて」
「ギデオンはなんで断っているのか知らないわよ」
去年は、ギデオンも令嬢からパートナーの誘いが来ているのに全部断っていたのだった。
「そりぁ、本命以外と行ってもねぇ」
「本命って?」
「ギデオンも本命が承諾してくれたら一緒に行くでしょ」
「え! ギデオン好きな子いるの!?」
「そんな人がいたらって話」
「えー、いないのか」
「それは分からないわよ」
「でもギデオンが女の子と関わっているの、あまり見た事がないのよね」
「まぁ、興味がない子とは関わらないでしょ」
「じゃあやっぱり好きな子には違うのかな」
「さぁ? 相手が気付いてないのかも」
「アピールされていても?」
「自分は関係ないと思ってたら気付かないのかも」
「そんな子いるんだ」
何とも言えない顔でため息を吐くエミリーだった。
放課後図書館で勉強しようと廊下を歩いていると前からギデオンが歩いてくる。
「シルビア」
「何?」
「お前今年は星夜祭のパートナーどうするんだ」
「何よ突然、私は今年も一人でいいかなって」
「そうか」
「ギデオンこそどうするの? 女の子達から誘いが来てるんでしょ?」
「それはお前もだろ」
「私は断ってるわよ」
「好きな奴でもいるのか」
「え、そういうのじゃないけど……あまり知らない人と行くのもね」
「……だったら」
「ねぇ、さっきからどうしたの?」
いつもは突っかかってくるのに大人しいギデオン。
「シルビア、俺のパートナーになれ」
「え、え? 待ってよ、パートナー探してるんだったら誘ってくれてる女の子達にお願いしたらいいじゃない!」
「俺も別にパートナーが欲しい訳じゃないが、誘いが多すぎて断るのが面倒になってきたんだ。 お前とパートナーになったら誘いがなくなるだろ?」
「……面倒って」
「興味無い者同士が一緒になったら気兼ねなく参加出来るだろ」
「そうだけど」
「じゃあな」
「ま、待ってよ!」
そのままギデオンは行ってしまった。図書館で勉強しようと思っていたシルビアだが、さっきの事が気になり集中出来なかったのは言うまでも無い。
休日、エミリーに相談しようと我が家に招待しこの前の出来事を話すと。
「やっとか」
「どういう事?」
「いや何でもないわ、それよりドレスはどうするの?」
「あの、どうやったら断れるのかの相談をしているんだけど」
「ギデオンが言ったことを変えられた事ある?」
「……ない」
「でしょ? それにあんたも楽じゃない興味も無い令息と一緒に行って気を使うより、ギデオンならそこら辺にほっといても何も言わないでしょ」
「ばっさり言うわね」
「それよりせっかくのパーティーなんだから楽しまなくちゃ」
「そうよね、エミリーはどんなドレスにするの?」
「私は緑色のドレスにしようかと思ってるの」
「ジョシュの瞳の色ね」
「そうなの、ただ形はまだ決まってないんだけど」
「エミリーは細身で身長もあるからマーメイド型とかいいと思うわよ」
「やっぱりそう思う?」
「素敵だと思うわ! 私はどうしようかしら」
「シルビアは可愛い感じのドレスが似合うものね」
結局、相談したかった事は流されドレスの話に花を咲かせるのだった。
それから数日後、ギデオンがパートナーを決めたと噂が経ったにも関わらずそれらしい令嬢を見掛けないので嘘なのではと思われ、減ってはいるがお誘いが来ているみたいだった。
「ギデオンやっぱり他の子にお願いしたら?」
たまたま出会った時にこっそりギデオンに声を掛ける。
他の令嬢に私がパートナーと知られたら何を言われるか分からない。
「は?」
「だって、私じゃなくても同じ気持ちの令嬢がいるかも知れないしゃない。 その子にお願いした方が……」
「俺とパートナーになるのは嫌なのか?」
「そうじゃなくて、嫌いな私と一緒にいくより可愛い女の子と行く方がギデオンといいんじゃないかと思っただけで」
「別に嫌いじゃないけど」
「え」
「シルビアの事嫌いって言ったことないけど」
「あれ、そうだっけ」
「むしろ……」
「むしろ?」
「なんでもない、それよりパートナーはお前以外ないから」
「ギデオン」
少し頬が赤くなる。
「当日迎えに行くからせいぜい着飾っておくんだな」
「なっ!」
やっぱりムカつく!ちょっとときめいたのがバカみたい!
パーティー当日は朝からメイドに準備してもらい既にへとへとなシルビアだったが、両親や皆から褒められて嬉しくなる。
シルビアのドレスはフィッシュテールといい、前が短く後ろが長い白のドレスだ。肩はオフショルでいつもより露出しているが、銀の刺繍やレースでシンプルな作りのお陰で品のあるドレスになっている。
髪は後ろで纏めパールが散りばめられている。
「お嬢様、エインズワス侯爵子息様が来られました」
「分かったわ、ありがとう」
鏡で最後に確認し玄関に向かう。ギデオンは両親と話をしていた。
ギデオンはいつもと違い前髪を横に流し白を基調にした服で雰囲気が王子様みたいだった。
「お待たせギデオン」
「いや、だいじょ……」
「ギデオン?」
「あ、いや」
「どうだギデオン。 娘は綺麗だろ?」
「ちょっとお父様、何言ってるのよ」
お父様は娘大好きな所があるから贔屓目で見てるけれど、それをギデオンにまで聞くのは恥ずかし過ぎる。
困って顔を覆ってるじゃない。
「どうせ、ちょっとは見られるようになったなとか思ってるんでしょ」
「綺麗だ」
「え」
「今日は一段と綺麗だよシルビア」
「なっ……」
いつもだったら皮肉の一言でも言うのに直球で褒められ照れてしまう。
「ギデオンも……いつもと違ってか、かっこいいわよ」
「シルビア」
ふわりと笑うギデオンに更に顔が赤くなる。
「そうだ、これシルビアに」
そう言って箱を出し開けると、そこにはダイヤのついたネックレスが入っていた。
「え、これ」
「シルビアに似合うと思って用意したんだ」
「でもっ」
用意してくれたネックレスはギデオンの瞳と同じ綺麗な蒼だった。
「せっかく用意してくれたんだからつけて行ったら?」
「お母様」
「シルビアにとても似合っているわよ」
「う、うん。 ありがとうギデオン」
そのネックレスはとても似合っていてよりシルビアを輝かせた。
「それではシルビアをお預かりします」
「あぁ、頼んだよ」
「はい」
「いってきます。 お父様、お母様」
「行ってらっしゃいシルビア」
馬車に乗り学園に向かう。
「ネックレスのお礼に私も何か渡したいんだけど渡せる物がなくてごめんなさい」
「別に俺が渡したいと思っただけだから……それにシルビアには他のを貰うから」
「他の?」
「後で言う」
私に渡せる物あったかしら?と考えている間に学園に付き、馬車を降りる。
ホールに入るとざわりと周囲が驚く。何故ならどんな令嬢、令息からのお誘いも断わりパートナーを伴わないと言っていた二人が、まさかの一緒に来るとは誰も思わなかったのだった。
「わっ、すごい見られてるけど」
「そりゃあ、犬猿の仲って言われている俺らが一緒だからな」
「それもそうね」
しかし、二人の姿を見て更に驚いた。
シルビアの首にはギデオンの瞳のネックレスが付けられていたからだ。
それはつまり……と皆が思う事は一つだった。
「シルビア、今日のドレスとっても素敵ね!」
「エミリー」
ジョシュと一緒にやって来たエミリーもマーメイドドレスに身を包みとても綺麗だった。
「エミリーもとても似合っているわ!」
「ふふっ、ありがとう」
「二人ともすごい目立ってたね」
「周りが勝手に言ってるだけだろ」
「いやいや、流石に僕も驚いたよー」
「シルビアのそれもね」
そう言ってネックレスを指す。
「あ、あの……これはそういうのじゃなくてっ」
「え、何? あんたまだ何も言ってないの?」
「……タイミングがあるだろ」
「そんな事してたら横から取られるわよ!」
「シルビアを見ている令息多いもんね」
「……分かってるよ」
普段は可愛いシルビアだが、ドレス姿は大人っぽく綺麗で周りの令息達が頬を染めて見ているのが分かる。
分かっていないのは本人だけだった。
「シルビアちょっと出るぞ」
「え? どこに……ってちょっと!?」
シルビアの腕を掴みホールから出る。
学園の中庭に行き、二人は向かい合う。
「どうしたの? まだご飯も食べていないのに」
「シルビアお前好きな奴はいるのか」
「え、前もその話したわよね」
「どっちだ」
「い、いないけど」
いつもと違って真剣な顔に少し怯んでしまう。
「ギデオンはいるの?」
「あぁ」
「え! 嘘! 私の知っている人!?」
「あぁ」
何となく聞いてみたらまさかの返事に驚く。
「どんな子なの!?」
「いつも明るくて俺にも物応じしなくて」
「ん?」
「頑張り屋で」
「んん?」
「笑顔が可愛い」
「それって……」
頬が熱くなるのが分かる。もしかしてギデオンって……。
「エミリーが好きなの?」
「は?」
「確かにエミリーはギデオンにもずばずは言うし可愛いけど、ジョシュと婚約しているから」
「おい、なに気持ち悪い勘違いしてんだバカ」
「え、違うの?」
「違うに決まってんだろ、なんでよりにもよってエミリーなんだよ」
「だって、ギデオンの近くにいる女の子って限られてるじゃない」
「もう一人いるだろ?」
その瞳がシルビアを見る。ギデオンの綺麗な瞳の中に自分が写っていた。
「いやいや、まさか、ね」
「なんだよ」
「これこそ勘違いだったら恥ずかしいなぁーなんて」
「言えよ」
「あー、そのわ、私だったりする? なーんて! うそうそ、流石にそんな勘違いしないからあはは!」
「そうだよ」
「へ?」
「ずっとシルビアが好きだった」
「ギデ、オン」
「負けず嫌いな所も、努力を惜しまない所も」
「ちょ、」
「笑顔を向けられる度に抱き締めたくて仕方がなかった」
「あの、」
「警戒心がなくて誰にでもへらへら笑うのがムカつくけど」
「それ悪口なんだけど」
「そんなシルビアだから好きなんだ」
「っ……」
ギデオンからのまさかの告白。恥ずかしくて顔が赤くなる。
まさかそんな風に思われていたなんて、ずっとライバルだと思っていたから。
「わ、私はギデオンの事嫌いじゃないけど恋愛の好きかは分からない」
「別に今はそれでもいい、だけど他の奴に取られるのは嫌だ俺の物にしときたい」
「俺の物って」
なんて殺し文句を言ってくるのよ。
「俺じゃだめか?」
「だめってわけじゃない、けど」
「じゃあチャンスをくれ、絶対振り向かせるから」
「……わ、分かったわよ! その無駄にキラキラした顔近づけないで!」
押しに負けたシルビアだが、内心嫌ではなかった。
その後、ホールに戻った私達をにやにやしながら待っていたエミリーとジョシュ。
「なによ」
「いーえ、やっぱりこうなったなって」
「エミリー知ってたの?」
「いや、あんたが分かって無さすぎなのよ。 昔からギデオンがシルビア一筋なんて見てたら分かるわよ」
「う、そんな事言われても」
「まぁ、周りも気付いてない人がほとんどだったしね」
「いやーどうなるかと思ったけど安心したよ」
「俺がいつまでもそのままな訳ないだろ」
「その割には焦っていたくせにー」
「うるせー」
それからと言うもの何かあれば突っかかってきていたギデオンが甘くなり、シルビアの耳元で囁き赤くなるという姿が見られる事が増えたのだった。
読んで頂きありがとうございました。
後半ギデオンの性格が変わってしまいましたし、恋のライバルを出そうかと思ったのですがより長くなってしまう為、展開も無いまま終わってしまったのがもやもやですがこれで終わりとさせて頂きます。