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俺の工業高校物語  作者: yuuki
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第1話

皆さん初めましてyuukiと言います!

小説家になろうに投稿するのは初めてで、小説を書くのも初めてなのですが、

皆さんに面白いと思ってもらえるような作品を作っていけたらと思って

いますので、これからよろしくお願いします。


奈良林工業高校。

この学校は今日俺が合格発表を見に行く高校である。

俺の今の心の中は、不安しかなかった。

なぜなら、今年、奈良林工業高校の倍率が3.00という驚異の数字をたたき出したからである。毎年、絶対定員割れが起こるこの学校が、なぜ、今年になってこんな定員が殺到したかというと、それは、あるアイドルが原因である。


久喜 菜々美。

そう、彼女がその原因のアイドルであり、俺の姉である。


彼女は、奈良林工業高校の卒業生である。

高校にいた時からアイドル活動はしていたのだが、そこまで人気があったわけではなかった。しかし、ある番組で姉が活動しているグループが取り上げられ、それを見た人たちが、SNSで、このような発言をしていた。


「あの、ロングの茶髪の女の子、すげー可愛いくねww」


「まじで、可愛いのだがw」


「あの子の名前なんて言うの?」


こうして、一気に姉の名前がいろんな人に知れ渡り、その日のツイッターのトレンドが姉の名前で埋め尽くされるという現象が起こった。これを機に、姉のところに仕事のオファーが殺到したという。


姉が学校を卒業するころには、もう有名人扱いになっており、卒業式には、カメラマンが50人以上押しかけるという、もうここまでくると本当にすごいと感心してしまう。

その卒業式で姉があんなことを言ったおかげで倍率がこんなことになるとは、思いもしなかった。その言った言葉というのが、


「この学校は、今の私を大きく変えてくれた大切な場所です。今の自分があるのも

この学校で学んできたもののおかげだと思っています。この高校は女子が少ないという

レッテルがありますが、なぜ、少ないのか、私には疑問しかありません。こんなにいい環境で、自分を高められる高校は、そうそうありません。ですから、今見てくれているテレビの前の女子の皆さん!ぜひ奈良林工業高校で自分磨きをしてみてはどうでしょうか?」


この言葉のせいで、今年の奈良林工業高校の女子の受験率が男子の倍以上を占めるという

最悪のことが起きた。


そして現在に至る。


本当に不安でしかなかった。

なぜこんなに不安なのかというと、倍率以前の問題で俺はとてつもなく頭が悪かったからである。


中学校の俺の成績は下から数えた方が早いぐらいの頭の悪さで、副教科の音楽のテストでは、1点をマークしたことがある。それぐらいの頭の悪さだ。

それなのに、なぜこの学校を選んだかというと、先生に進められたからである。

てか、先生曰く、「お前は、ここしか受からん」とまで言われた。

多分定員割れ狙いで、ここしか受からないと思われたのであろう。

その定員割れ狙いで出願した結果がこれだった。本当に今泣きそうなのだが。


そしてそんなこと思っていると、窓の奥に教員達が並びはじめて、一斉に合格番号が書かれた垂れ幕を落としていく。


「やった、あったよー!!」


「俺、なかった。」


という声が飛び交う中、俺は絶対ないと思っていながらも、恐る恐る自分の持っている

紙に書かれた番号を探すのであった。


すると、


「え?あるんですけど」


そう、あったのである。


「ちょちょちょちょ、ちょっとまじですか?」


一人でこんなことをボソボソと言いながら困惑していると、隣にいたポニーテールの白髪の女の子が、俺に向けてこんなことを言ってきた。


「なに一人で、さっきからボソボソ言っているの?」


「へ?」


「いや、さっきからボソボソ気持ち悪かったから。」


「あーすまんすまん。いや、無いと思っていたものがあったのでつい取り乱して

しまった。」


そう答えると、彼女は、こういった。


「無いと思ってたもの?あーもしかして合格したの?」


「そう!合格したんだよ俺!!」


俺が元気そうに言うと、彼女は、


「そう、じゃあ四月から同じ奈工生ね。よろしく久喜進君。」


「え?なんでお前俺の名前を知って...」


聞こうとしたときに俺が彼女の方を振り向くと彼女の姿はもうそこにはなかった。


「あいつなんだったんだ。」


俺はさっきの女の子のこと考えらがら合格手続きをしに行くのだった。




読んでいただきありがとうございました!!

次回は、いよいよ入学編が始まりますが、リアルでは、もう入学式は終わっており、ゴールデンウィークに差し掛かるころになってきましたが、ゴールデンウィークはバイト付けになりそうな私でした泣


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