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太陽が昇らない国の物語(仮) 第三部  作者: 岸田龍庵
月の使徒の冒険
2/34

告別式

太陽が昇らない国 第三部は、それぞれのキャラクターが直面する試練や冒険が中心になります。


まずは、第二部で敵対し「すべての闇」に囚われていた『月の使徒』お姉キャラのセレンの冒険です。


【月の使徒の冒険】です

◆月の使徒の冒険



【空 撮】


学園都市ロストルーンの尖塔から北の空に向かう

◆テロップ:「学園都市ロストルーンから北へ30キロ」




【地中 洞窟】



洞窟の中を進む2つのたいまつ明かり

先頭を行くのはセレンの部下、大男の「レフタ」と「ライタ」

黒い喪服(もふく)様のドレスに身を包み、顔を黒のレースで覆ったセレンが後に続く





【地中 洞窟最深部】



たいまつ明かりに氷柱が照らされる

氷柱の中に眠っている少女の亡骸(なきがら)が映し出される

セレンの妹、ルナの亡骸

生前とまったく変わらないルナの容姿

顔を覆っているレースを上げて、妹と対面するセレン



セレン:「ルナ・・・」

物言わぬ妹に語りかける兄セレン

セレン:「思えば私はお前を(しば)り付けていたのかも知れない。この世での役目を終えてもなお、この世にとどめようとしたのは私だ。

花は散る故に美しく咲き誇る。私にはそれが良くわからなかったが、他の司る者たちが、私にそのことを教えてくれたように思える」

部下を振り返るセレン

セレン:「さあお前達、妹を運び出しておくれ」



氷柱に手をかけるセレンの部下

はじかれたように吹き飛ばされる部下達

氷柱の影から、この世のものではない、おぞましい化け物がゆらりと浮かび上がる

化け物:「もっていくな~もっていくな~」

セレン:「きれいな花には、おかしなものがつきものです。だが、ルナを眠らせてやらねばならんのでな!」


◆この世に未練を残した者達を、炎の魔法で退(しりぞ)けるセレン


くすぶり続ける化け物

セレン:「もし、このままルナをとどめておいたら、このようなおぞましい姿になっていたのかもしれません」

化け物:「ボエー!」

断末魔(だんまつま)の叫びとともに地割れを引き起こす化け物

セレン達の足下に、激しい地割れが走る

セレン:「な、なんと!」

裂ける洞窟

裂けた大地に呑み込まれるセレン一行

セレン:「ルナー!」

地中の闇に消えるルナの氷柱





【暗 転】




【山岳都市メンヒル 大地の大聖堂 沐浴(もくよく)室前】



ヒューマ:「サーラ、サーラ、聞いてくれよ」

大扉を叩くヒューマ




【大地の大聖堂 沐浴室】

        


耳をふさぐサーラ

扉を叩く音が、沐浴室に鳴り響く

音が途絶える

ハッとして顔を上げるサーラ



アリア:「サーラ様」

サーラを見上げているアリア

サーラ:「アリア・・・」

ドキリとするが、すぐに取りなすサーラ

サーラ:「さ、アリア。沐浴の準備をしましょう」

法衣のケープを脱いで、髪をまとめるサーラ

アリア:「良いんですかサーラ様」

サーラ:「今日は砂風呂にしましょう」

すたすた歩いて言ってしまうサーラ





【大地の大聖堂 沐浴室 砂風呂の間】



一面に敷き詰められた砂と蒸気が立ちこめている砂風呂の間

下着姿のサーラとアリア

砂風呂の準備に熱中するサーラ



サーラ:「ねえ、今日はアリアも入ってみない?」

アリア:「ええ?」

サーラ:「たまにはいいじゃない」

渋るアリアを砂の上に横たわらせて砂をかぶせてゆくサーラ

無表情で作業をしていくサーラの横顔

読了ありがとうございました。


今回から、前書きを多少増やそうと考えております。


よろしくお願いします。

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