帝都へ
第一部の終わりから、第二部の始めの間に、火の探求者ミランがしていたことがが少し見えてきます。
【先祖代々の森】
けたたましい機械音と木が倒れる音を聞くリエル
リエル:「なんでしょうこの音は?」
ミランとフレイ:「音?」
リエル:「なにかスゴイ羽音、虫の羽音みたいな」
走り出すリエル
フレイ:「おいリエル!」
リエルを追いかけるフレイとミラン
唐突に森が終わる
一面切り株が並んでいて、伐採された丸太が転がっている。
戦車のような機械が片手で木を押さえ、片手で伐採している
羽音は機械が木を切るカッターの音だった
フレイ:「なんだこれは?」
握り拳に怒りを込めるリエル
リエル:「やめてー!」
機械に突撃するリエル
リエル:「聖地の森を!止めて!」
機械の胴体を殴るリエル
そこには帝都の紋章がある
フレイ:「リエル!」
加勢に走るフレイ
ミラン:「ちょっとフレイ」
メタリオンの方を振り向くミラン
ミラン:「メタリオン、あなたはここにいて」
走り出すミラン
銃を構え、頭部のモノアイを狙う
ミラン:「赤い丸を狙って!」
ミランの言葉に、赤く光るモノアイをたたき割るフレイ
すべての機械のモノアイを破壊すると、視界がなくなったからか、
めちゃくちゃな動きをして機能をなさなくなる伐採機械。
銃を手にした作業兵に囲まれる一行
リエル:「クソッ!」
作業兵:「動くな!先住民よ!お前達はここは立ち入り禁止のはずだ。契約を破ることが何を意味するのかはわかっているだろうな」
ミラン:「待ちなさい!」
堂々と命令するミラン
フレイ:「ミ、ミラン?」
ミラン:「ここは私に任せて」
フレイに耳打ちするミラン
ミラン:「銃を降ろしなさい!」
作業兵:「我々に命令できるのは司令だけ・・・・待てよ」
ミラン:「帝都に住む人で私を知らないとは言わせないわよ。
聞こえなかった?銃を降ろしなさい」
おとなしく命令に従う作業兵
ミラン:「帝都まではウインガーでどれくらいですか?」
フレイとリエル:「ウインガー?」
作業兵:「10分くらいです」
ミラン:「貸してもらえますね」
作業兵:「ははっ!」
別の作業兵が「ウインガー」というものを持ってくる
いわゆるホバークラフトバイクのこと
ミラン:「来て、2人とも」
わけがわからずミランに従うフレイとリエル
ミラン:「馬には乗れるんでしょ、あなた」
フレイ:「あなた?」
フレイにウインガーの乗り方を教えるミラン
ミラン:「そうそう上手じゃない。じゃあ、あなたは彼の後ろに乗って」
フレイの後ろに座るリエル
同じようにウインガーに乗るミラン
ミラン:「じゃあありがとう。借りていくわね」
走り出す2台のウインガー
風を切る2台のウインガー
ミランに追いつこうとアクセルを開けるフレイ
リエル:「こ、怖い」
フレイ:「おいミラン、ちょっと待てって!」
スピードを落としてフレイと横並びになるミランのウインガー
ミラン:「なあにフレイ?」
フレイ:「どういうことなんだ?これは?」
ミラン:「ここからは私に任せてくれる?」
フレイ:「いや、その?」
ミラン:「あとのお楽しみに。それよりこれ、私が作ったのよスゴイでしょ」
スピードを上げるミランのウインガー
ミランのウインガーを追いかけるフレイのウインガー
その先に帝都の威容が見えてくる
フレイ:「あれが帝都か」
【帝都セイクレッド・ガーデン 正面門前】
ウィンガーを降りる一行
巨大な城門が構えている
物々しい武装をした警備兵の姿が見える
ミラン:「ここからは歩いていくわよ」
フレイ:「正面からなんて無茶だミラン」
フレイの言うことなど気にとめず城門の警備兵に向かって歩くミラン
不審な一行に身構える警備兵
ミラン:「警備隊長はいる?」
一瞬ひるむ警備兵
だがすぐにミランが誰なのかに気がつく
警備兵:「これはミラン様」
フレイ:「ミラン様?」
呼び出された警備隊長が大あわてでやってくる
警備隊長:「ミラン様。どうなさいました」
ミラン:「司教庁まで案内してくれる?」
警備隊長:「はは、かしこまりました。ところで、後ろにいるのは・・・」
ミラン:「友達よ友達」
城門が壮大な音を立てて開き、目的地の帝都に入城するミラン達
【帝都セイクレッド・ガーデン 目抜き通り】
見たこともないような近代的な都市の威容をキョロキョロ見て回るフレイとリエル
目に付くのは、総レンガ作りの建物ではなく、随所に映えるみずみずしい緑の数々
穏やかな風がリエルの髪を優しくなでていく
リエル:「こんなに緑が沢山・・・・」
ミラン:「火の力を使って、甦らせたのこの町を」
フレイ:「火の力?」
ミラン:「いつでも緩やかに吹き抜ける風、豊かな緑、いつでも飲める水。全て火の力なの」
リエル:「本当に?」
ミラン:「そう。私たち火の民はフレイも知っていると思うけれど、人どころか草も生えないような土地で生きて行かなきゃならなかった。
そんな土地でも生きていくために、私たちは土地を変えたの。住みやすい土地に。そうじゃなきゃ私たちはすぐに滅んでいたわ」
複雑な表情を見せるリエル
ミラン:「ねえフレイ?これって悪いことなの?
私のしたことって、間違っている?
リエルも私たちのしていることって間違っていると思う?」
答えられないフレイとリエル
読了ありがとうございました。
今後もごひいきによろしくお願いします。




