わたしはもう走れない
この海を渡ったらずっと側にいよう コブクロ DOOR
あれ?渡り方間違えたかな ははは笑
今日のわたしも阿保だった 二千円でジャグラーのゴーゴーランプが光り四千円を手にすると押すサラリーマン番長をやった 超番長を引いて おぉ!これは久々に八万円出るか?と思いきやすぐ終わり やっぱ俺店員に舐められてるかもと思ったのだが 性懲りもなく009をやってみる とどのつまりはすってんてん そうっす俺山頭火になりたかったんす 山下清でもいいんすとかやっぱり中原中也のちっちゃい脳みそに収まるんすかね とか一人ごちしながらトボトボ帰るのだが
家に帰りばたんキューのわたしはまたもや夢でうなされる
左肩を下に横たわると背後に人の気配を感じるのが怖くて右肩を下に横たわる 完全に寝てもないわたしの耳に歓声が聞こえてくる めーぐ!めーぐ!めーぐ!あーまたかよ わたし今昼寝するところだから とか とりあえず完全に寝るまで待ってとか反応を示すものの
高校生くらいの男どもがわたしの耳たぶをペロペロと舐め回してきた わたしは左手で遮る すると遮っている手の甲から上から下から蛇のような舌先が男どもの冷やかしの声とともに舐めまわされる わたしもその舌先に合わせて手で遮っている
そのうち背中のほうに光線が当たるような感覚を覚える そのうちそれが妖怪のような生き物から発せられらのに気づく 我慢していると正面にその妖怪は立ちわたしに小便をかける 寝ていてもそれは臭い 小便をかけられながらつい五日前に亡くなった叔母のお通夜のときにお経を唱えお坊さんに説教をされる 覚えているのは親の店の名前を出して飲みに行くなとか ひとにちょっかいを出すなとか 最近のわたしの行ないを叱っているようだった k市で四十五年以上商売をしている親の娘であったらその名を汚すようなことをするなと叱られても仕方ないないな 親の店はおばあちゃんの代から続く店 わたしのような飲み方をするような輩に使われる為に親が苦労しているわけではない
ちょっかいというものにしてもいやはやそれは書かないしておいたとしてもわたしはここ数年の行ないを振り返らずにはいられなく申し訳ない気持ちになってきた 小便をしながらお説教をしてきたお坊さんはいつのまにか手を合わせて頭を下げているわたしに わかったのならそれで良いと姿は見えなかったが 夢の中で手を合わせ合唱をしているわたしの横に座りラーメンを食うか?と言ってきた はい わたしは答えお坊さんは箸を使って食うんだぞと見えないどんぶりと見えない箸を持ちわたしはラーメンをすすった すると坊さんはうまかったと言って疾風のごとくオートバイに乗り走り去っていく
わたしは坊さんの後を何にもまだがらずに潜水のポーズをとりやはり疾風のごとく追いかけていった すると坊さんは狭いトンネルの中に入っていった わたしは暗くて狭いトンネルは怖かったのでその脇の道を通っていく 道の脇からは大木が行く手を阻んでくる わたしは地べた這っているものの潜水のポーズでどんどん大木をぶった切り進んでいく しかしあるカーブにさしかかったときわたしは不安になり立ち止まり後ろを振り返る するとロードレーサーに乗った男達の集団が迫ってきた わたしは地べたに這いつくばり彼らの邪魔にならないように窪んだ道に身を潜めた するとロードレーサーが3台一つ故障車を引っ張って通り過ぎようとしている その故障車を這いつくばるわたしの目の前に置いていく わたしは何故かその故障車にボロボロになった体でまたがろうとした 故障車はわたしの手にグッと握られるとでかい三輪車に変わるのだが鉄のように思い足でまたがろうとすると マジかよこいつ 高校生の男の子が二人その後ろに乗ろうとする
だがそのでかい三輪の自転車は自宅の前で力尽きたわたしを乗せ玄関で止まった 男の子は なんだよこいつちょっかい出すんじゃなかったと 舌打ちをし去っていった
そのときわたしは目を覚ました
何かわたしは解析らしきものを書こうかと思った だけど今まで見た夢が告げている
わたしはもう走れない 帰る家庭があるから
わたしは普通の女がむせび泣くようにボロボロと泣いた