第81話「そらきた。チートの練習台。必殺の「天地創造斬撃!!『イマジネイションスラッシュ』!!!!」
前方にサイクロプスがいる。5メートルはあるだろうか?真っ黒のサイクロプスだ。
「ふっ!ふざけるな!!サイクロプスキングだと!!」
ベーヘルは珍しく動揺している。
「お嬢様!!馬車に!!」
ミストレアの声に対しお嬢様は動かない。震えているようだ。まぁ俺と同じ6歳だから仕方ないね。
「ほらっ!!こっちだ!!ウスノロ!!」
投合の短剣を顔面に投げつけて挑発する俺。
「ゴォガァァァァア!!!」
馬車から離れた位置にいる俺にターゲットを絞ったようだ。まさか馬鹿にしているのが解るのか?
ただ魔力がもう残り少ない。魔剣技もマグナムートも打てそうに無い。まぁ 仕方ないね。
(力を寄こせ!!!)
いつものやつだ。その声に呼応して力が沸き上がってくる。
「ひっ!!なんなのあの魔力は!!」
グンターには俺の魔力が解るようだ。そういう能力なのか?他のメンツは固唾を呑んで見守っている。
「悪いけど一撃で仕留める。」
「ゴォガァァァァア!!!」
サイクロプスキングは大きな槌を振りかぶる。
「天地創造斬撃!!『イマジネイションスラッシュ』!!!!」
俺のチートスラッシュはサイクロプスキングの槌ごとぶち抜く。一撃必殺!!炎流道場の時よりも格段に威力が上がっているみたいだな。
ふと、後ろを振り向く。全員が深い沈黙を貫いている。反省はしていない。よくチーターの主人公はやり過ぎちゃった?とか抜かすが俺はならやるな。と思うよ?
仕方ないな、、沈黙に耐えられなかったゴールドは切り出す。
「どうです?お嬢様?凄かったでしょ?」
「凄い!凄い!凄い!凄い!最高よ!!ゴールドは凄いわ!!!!」
ふふっ。なんか照れ臭いね。
サイクロプスキングの死体をアイテムポーチに閉まった俺達は町へと戻るのだった。
「それで?ゴールド君は何者なんだい?」
お嬢様はカバンチャンと先に帰った。あの女性執事も実力派らしいので大丈夫らしい。
ベーヘルは俺に問い詰める。最悪仕事が取られかねないからだ。アクジキにしては危険人物と言った所。
ミストレアは最悪国に報告しなければならない。一月程度の付き合いとは言え出来ればそんな事をしたくない。そんな風に思っていた。
「実はギルドの冒険者やってるんですよ。この街で吟遊詩人始めたら屋敷に連れて行かれたんです。」
ギルドカードをベーヘルにみせる。一応事実しか言ってない。
「この歳でBランク。いや。サイクロプスキングを一撃で仕留める実力だ。むしろAランクでもおかしくない、いやBランクなのがおかしい。」
滅茶苦茶怪しまれている。まぁチート使っちゃったからね。仕方ないね。
「そんな事を言われても困ります。調べるなら勝手にどうぞ。闘技場で闘神継承者を倒したり魔道都市に迫るドラゴンを相手どったと言われてもどうせ信じられないでしょうしね。」
闘神、ドラゴン、サイクロプスキング、すべてをチートで倒したので自慢は出来ない。
その言葉に絶句する一行だった。
「申し訳ありませんがゴールド様をお嬢様のお側に置かせて貰う訳にはいかなくなりました。身辺調査を行いますので宿に泊まっていて貰います。監視にはミストレアさんをお付け致しますので余計な気を起こさないよう、お願い致します。何かあればSランク冒険者をお呼びする事になりますのでご承知下さい。」
アクジキは完全に脅している。確かにSランク冒険者でも公爵家なら呼べそうだな。
「別に悪いことしたわけじゃ無いですし構わないですよ?ただアクジキさん馬の世話は頼みますね?」
こうして俺の保護観察期間が始まった。




