第51話「王者戦!えっ!?でなくてもいいの?なら俺の答えは、、」
「私は回復魔法の使い手です。お二人の傷を癒しますね?」
なんか治療された。??? 。
「それでは王者戦となります。この戦いは無理に参加していただく必要はありません。」
なんでも死人が出過ぎるらしくなおかつ相手はあの闘神の継承者らしく勝てるはずが無いらしい。
勝てれば闘技場自慢のマジックアイテムが手にはいるらしい。ほしい。
「勿論。その為に来たのだから。」
「(もう掛け金の範囲外なので)ないです。」
お互い即答だ。ガラティアは悲しそうな顔をしている。
「そうなのね、、まぁ私の勇姿をみていってね?」
「えっ?誰も出ないとは言ってないけど?考えるまでも無いって事なんだけど?まさか俺の事信じてなかったの?俺はガラティアの事信じてたけど?」
俺が揚げ足取りで負けるとでも?、、、本当はガラティアの悲しそうな顔を見たからだ。我ながら青臭い。
「ごめんなさい、、、もう貴方の事を疑ったりしないわ。」
ガラティアってちゃんと謝れる子なのね。悪かったよ。
こうして渋々王者戦に出ることになったゴールド達『戦闘狂』。
「さぁさぁさぁ!!!今回なんと戦闘狂は王者戦。出場だぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
観客から歓声が沸き上がる。まぁ出ないパーティーもあるので当然だが。
出来れば出たくなかった。実は死人が最も多いのがこの王者戦だ、、、即死以外ならこの闘技場に非常に優秀な治療術師がいるので治療出来る。腕が取れようが酷い火傷だろうが。
沸き上がる歓声がうるさい。
「続きましては闘技場現王者!闘神の継承者!!!アスラジン!!!!」
わぁぁぁぁあ!!!!!!!
今までで一番の歓声が沸き上がる。はぁ、、、
身長は確実に二メートル超え。上半身裸で筋肉が凄い。
「汝らが今回の挑戦者か。名を名乗れ。」
「黒神流の使い手ガラティア。」
「人に名を尋ねる時は自分から名乗れと親に教わらなかったの?ゴールド。」
まずは揺さぶりが効くかため、、、
「ははははは!!!!!黒神か!!?闘神の継承者たる俺に挑みに来たと!!?愉快愉快まこと至極に愉快!!!」
、、、俺は既に蚊帳の外のようだ。
「ゴールド?悪いんだけど私は一人で戦わせて欲しいの。お願い。」
あぁ。ガラティアは元々これが目的だった訳だ。別にいいけど?俺にはそれ込みの必殺の策を用意してたんだからね。
「存分に戦って来い。」
「、、、。ふふっ。ありがとう。」
「あっ。闘神さん。ガラティアと勝負終わるまで攻撃してこないでね?俺も一対一希望なんで。」
そろそろ俺の挑発、耳に入れてくれませんか?
「いいだろう。もとより貴様に興味などない。」
あらー!!今のききました?奥さん!!!上等だ!やってやろうじゃねぇか!!
こうして黒神流と闘神の継承者の戦い。
ゴールドの秘密の作戦が始まるのであった。