第28話「残念。パーティー解散?貴族と共にダンジョン都市ラグウェルへ!」
アイラと共に宿へ到着した。
そして翌日。
男爵のお迎えが来たようだ。よきかなよきかな。
「これが約束のマジックアイテムだ。」
????。見た目はただのローブだ。魔法耐性持ちって所か?
「ありがとうございます!!」
満面の作り笑顔だ。接客業長いとお婆さんくらいなら騙せるんよ。
「ふむ。ジェイムド説明を。」
くそっ!!なぜジェイムズじゃない!!あと一文字だぞ!頑張れよ!!。ん?この展開聞いたことあるわ。
だが異世界では確認のしようがない、、、。
「では。こちらフェニックスローブとなります。素材に不死鳥羽毛を使っておりますので火属性の強い魔法耐性があり、またローブで包まれている部分は適温に保たれます。羽織っていただければ全身が常に適温に保たれますのでとても利便性に富みます。お値段にすると白金貨数枚はする代物です。」
ほぇー。すげぇな。俺が欲しかったのは純粋な防御力アップなんだが母のお手製ローブよりは使えるだろう。
一応前のローブはポーチに入れとくか。
「ありがとうございます。大切にしますね。」
さっそく肌を通す。まさに適温に保たれますとの言葉通りだ。魔法耐性についてはわからん。まぁくらいたくないので試さないが。
「所でゴールド。もしよければ俺の元に仕えないか?ラグウェルにある屋敷に帰るための護衛も欲しいしな。」
その言葉を聞いたアイラは表情を暗くする。俺だけだからか?
「大変申し訳ありません。私は冒険者なのでお仕えする事は出来ません。ただ護衛に関しては依頼していただければ是非ともと言った所です。ランクアップしたいので。」
その言葉にアイラはさらに表情を暗くする。
「成る程。贅沢は言えんな。よしわかった。貴族依頼にて君に依頼しよう。で?そこの君はどうするのかね?勿論君にも護衛についてもらっても構わない。」
アイラはついでらしい。しゃあない。臨時とはいえパーティーだし言ってやるか。
と、思った瞬間にアイラは口を開く。
「私は行けません。Dランク冒険者ではダンジョン都市での活動は厳しいので、、、」
ゴールドは驚きを隠せない。それってお別れじゃん。
「い、いやっ。大丈夫だよ。僕が守るからさ」
「そうですか。ゴールドとはここでお別れですね。足を引っ張って迄ついてはいきたくないので。」
一気に空気が冷めきる、、だが大冒険したいので仕方ないか、、。
俺は護衛依頼を受けアイラとはここで別れる事にした。
「良かったのか?」
男爵は問う。その言葉に馬車で黙って頷く。、、、まぁ連れていく予定だったし良くねぇけど。
「申し訳ありません。助けて頂いたばかりか、、、ご迷惑までお掛けして。」
男爵の娘のマニカだ。碧の髪が美しく輝く。きゃわわ!!!
「いえ。これからよろしくお願い致します。」
こうしてダンジョン都市ラグウェルに向かう一行であった。
メンバーは男爵、男爵の娘、俺、馬車の人、Cランク冒険者ユースとBランク冒険者ウェイルだ。
ユースはRPGの男主人公みたいな奴だ。気さくでいいやつで槍使いだ。
ウェイルは黒の短髪の女性で20代前半と言った所だろうか?美女の剣士だ。
二人とも男爵のお付きらしく二人もいれば盗賊など一蹴出来るそうだ。
置いてきた理由としては屋敷を守る信頼できる者達であったからだ。
そもそも地元の冒険者を三人程雇っていたのだが帰り道の食事中に奇襲に会い盾役が何もさせて貰えず矢で射られるという不運にみまわれた。
更には次々と盗賊が出てきてCランク冒険者とはいえ奇襲かつ数の暴力に屈する結果となった。
魔剣や魔槍があればここまで苦戦しないのだが雇った冒険者は通常の装備で一人が魔法使いであったため盾役がいない以上は戦線を維持出来なかったのだ。
その点二人の冒険者は魔剣と魔槍持ち鎧などもマジックアイテムで固めてある。負けようが無いのだ。
盗賊はゴールドが壊滅したので安全だ。うん。フラグは折れきったと言えるだろう。
「それにしても君は凄いな。その年でここまでとは。旦那様から話は聞いたよ。正直とてもGランクの器ではないよ。最低でもCランクは行くだろう。」
ウェイルに誉められた。年上のお姉様に誉められるのは我々の業界ではご褒美だ。
「ありがとうございます。ランクアップについてはやり方がわからなくて。って冊子読んでないだけなんですけどね。」
説明を求めるかのような聞き方だ。そう。お姉様とべしゃりぐらしするのだ。
「ランクアップは基本的に申請しておけば受付嬢が出来るかどうか判断する。君は貴族の護衛依頼をこなしたんだ。今回で確実にランクアップするだろうね。」
そうなんか。まぁ盗賊のアジト殲滅した時点で実力は充分だろう。
「あとあとー。炎龍流の道場に乗り込んで炎龍王撃破してきましたよ!」
その発言に全員が驚きを隠せない。やがてウェイルが口を開く。
「旦那様を救って下さった君の言葉を疑う訳ではないがそれは本当なのか?炎龍王となればAランク冒険者並の実力があるんだぞ?」
マジか。、、まぁチート無双しただけで本来はボロ敗けしてたしね。しゃあない。
「とはいえ稽古ですからね?もしかしたら手を抜いていたかもしれません、、、。」
その言葉にやっと納得する一行であった。




