表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闇から出ずるもの  作者: まめ
ここから新作
21/21

式となることに悩む鬼

「で、如何するか? 空よ、お前は来るな」

そう言ったあと、「白虎と騰蛇、青龍、玄武力を貸してくれ」

「俺と白虎だけでなんとかなるだろう」

「なるかもしれんが、同じ敵に2回も負けるなんて御免だね」

聖の言葉に騰蛇も頷く。

「確かにな。俺も許せネェそんなこと」

「だろう? 今回は修業なんで、甘っちょろいことは言ってられない」

「そうだぜ。騰蛇をこんな風にして良いのは、俺だけだ」

と、わけの分からないことを言う白虎。

その白虎に、聖は笑う。

「さすが、白虎」

「で、如何します? 明日なら私もいけます」

茅場が言い、卓も言う。

「私も明日は行こう」

「心強い言葉を有り難う。二人とも」

聖は頭を下げる。

「やめて下さいよ。聖様」

と反応したのは、茅場で卓とは対象的だった。

「して、如何する? まさか、式だけを入れるわけではあるまい?」

「卓お前な。聖様だけに考えさせるな」

と、怒る。それに、聖は笑う。

「仲良いよな、お前達」とクスリと笑えば、

「ただの腐れ縁だ」

「腐れ縁です」

と、二人揃って言う。それに、聖は噴き出す。

二人は嫌そうに顔を見合わせる。

「取り敢えず、式だけではいかないが、やはり自分の目で見ない事には、作戦の立てようがないな。別にお前を信頼していないわけじゃないが」

と、騰蛇に言うと、

「分かってるさ。別にそれでどうこう言わねぇよ」

「じゃあ、早速行くか?」

それに、茅場は驚く。

「夜じゃなく?」

「昼間で十分だ。相手もそう思っているだろうな。だから、昼間のほうがいろいろ分かると思うぞ。たぶんな」

「そうですね」

茅場も頷く。

そう言って、3人は昼間公園に行く。

「ここか?」

「そうです」

「本当に何も感じないな」

「そうなんです。この状態で突然衝撃波が飛んで来ました」

「そんな力のある者が、昼間動けないと思うか?」

卓の言葉に聖は、もしかしてと思う。

「兄さん、その通りです。彼らは、私達をここに呼び寄せて、何かを狙っています。それが、もし私の思っている通りなら、空達が危ない」

そう言って、急いで引き返す聖達。

その異変は、近付くとすぐ分かった。

煙臭かったのだ。

それに、周辺の人も野次馬になっている。

「なんだこれは?」

「あっ、篁さん。彼方家にいなかったのね。良かった」

「これは何事ですか?」

「放火ですって。物騒な世の中よね。放火ですって。まだ、その犯人捕まっていないんですって。怖いわよね」

と、聖のことを知っている人が、教えてくれる。

「そうですか。有り難うございます」

そう言い空達を探すと、みんないる事に安堵した。

みんなのところに行くと早速聞く。

「如何したんだ?」

空に聞く。海は響を慰めていたが、空が出て来て答える。

「わかんねぇ。でも、突然衝撃波が来た。それから逃がすのに、必死で後は分からない。でも、お前の親父さんなら俺よりもわかると思う」

「そうか」

そう言って、空に響の事を頼むと、話を聞きに行く。

「お聞きしても宜しいですか?」

そう聞くと、父は頷く。

「私にわかる事ならな。でも、今回は全然私も気付かなかった。突然、家が焔に落ちたんだ」

「父様にも気付かさせずに、焔を家に向けてくるなどとは、面白い。篁に喧嘩を売った事後悔させてやる。私もこの喧嘩買ったぞ」

目が血走っている。

「父様には、申し訳有りません。戦うより響と母様を守ってください」

そう言われた事に、涙ぐむ。

「あなたは私にとっても母です。迷惑でしょうが」

「嬉しい。私なんかを認めてもらえるなんて」

「そう言いますな。貴女は私に妹をくださり、父を助けて下さった。感謝してもしたりない」

「そんな、全然」

「そう言う貴女だから父は貴女に惹かれたんですね」

「そんな」

と、照れる。

「父様、彼女みたいに出来た人はそういません。彼女を守ってあげて下さい」

「分かった」

「お前が俺に残れと言ったのは、これが分かっていたのか?」

空が聞く。

「いやただ、何か嫌な予感がしただけだ」

「じゃあ、予測出来てた訳じゃないんだな」

「私はしがない陰陽師で、超能力者じゃないよ」

聖は笑って言う。

「そうだな。お前は、陰陽師だ」

「陰陽師として、お前に聞く。この勝負勝てると思うか?」

「負けると思って勝負はしないよ」

「そうだよな」

「ああ、当然勝つつもりで、勝負を挑む」

聖は不敵に笑う。

「でも、どうやって?」

「それは分からん。でも、その内向こうからボロが出る」

「向こうの出方次第と言うことか?」

「向こうが如何出るか、分からない事には手のうち用も無い」

「何か手はないのか?」

「お前と父様できちんと守れれば、大丈夫だろう?」

「そうは言うが、いつ飛んでくるか分からねぇからな」

「いつと言うのは、分かる。空でかした。そうだよ?」

「な、なんだ?」

「私達が席を外したところに来る。それを、逆に逆手に取るんだ?」

「つまり?」

「ワザと私たちは公園に行く。そして、自分たちの周りに障壁を作って戻って来る」

「つまり、お前達が出掛けたと思わせるってことか?」

「そう言うこと」

そう言って、聖は笑う。

「じゃあ、戻ってくるまで、響と海を頼むな」

そして、父の方を向くと、

「母様をお願いします」

「分かった。私の全力でと言いたいところだが、それをさせない敵だからな。でも、約束しよう。全力で守ると」

「お願いします。では、行ってまいります」

「ああ、行って来い」

こうして送り出された聖達は、サイド公園へと行く。

公園に行くと思ったように、攻撃もを受ける。

「さっさとこいつ等黙らせて戻るぞ。朱雀、力を貸せ」

「御意」

「全てを焼き払え」

その言葉とともに朱雀は、焔を吐く。朱雀の焔は全てを焼き尽くす。霊さえも。

悲鳴が上がる。

「さて、急いで戻るぞ」

それを止めるものがいた。

「待って。私の配下をあのようにするとは、許せん」

何やら怒っている鬼が出て来る。

あの焔でも、この鬼には効かなかったと言う事は、力があると言うこと?

「ふん。人に飼いならされた者は、例え十二天将といえど、所詮飼い猫。野良猫とは、勝負にならない」

「それはそうかもな。だが、飼われることで他の力も手に入れられる」

「他の力だと?」

「ああ。朱雀その力を開放しろ」

全体が焔に包まれた。そして、

「お前は鬼が人間それも脆弱な人間に遣われることが、嫌なんだな」

「そうだ」

「じゃあ、逆にお前が私を使ってみるか?」

聖の言葉に鬼は驚く。

「お前の方がうまく遣えると言うなら、遣ってその証拠を私に見せろ。遣えなかったら、逆に私がお前を遣うぞ」

「面白い。遣ってやるぜ」

意気揚揚と言う鬼。それに、聖は笑う。

「ぜひ、頼むよ。早速、戻ろう」

「でも、奴らはお前達に気付いて姿を消すぞ」

「そんなつまらない真似はさせない。私達に障壁を張る」

「その手があったか?」

それを聞き、聖は笑うと、障壁呪術を使う。

「バン、ウン、タラク、キリク、アク」

「これで、見えないのか?」

「ああ。この後は、お前の指示に危険がない限りは、従う」

「分かった」

そう言って、聖達は戻る。篁家は、聖の予測通り攻撃されていた。

聖は笑う。

「やはり、来たか?それにしてもワンパターンだな。空、ご苦労」

障壁を貼っていても、空には見える様にしてある。

「いや、全然。って、そいつなに?」

鬼を指さし怪訝そうな顔をする。

「今日から私の主になった者だ。よろしく頼む」

聖が笑って言えば、空はむっつりと言う。

「俺の主はあんただけだ。俺はそいつには従わねぇよ」

「お前達は構わないよ。これは、私が決めたことだ従わないのは、自由だ」

「それは良かった」

「鬼よ。お前は私を式と出来るが、私の式を使えると思うな。式にそれは任せる。それで良いな」

「ああ。かまはない」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ