森の中、進行中。
初小説です。
夏の日差しが照り付ける中、ガタゴトと揺れる荷馬車は、森の中の道を進んで行く。
舗装なんてされていない、茶色い土がむき出しの一本道に、四つの車輪が轍を描いては、巻き上げられた土が舞あがる。
この荷馬車に幌は無く、上を見れば青い空が見える。
時折ガタンッと大きく揺れる度に、振動がお尻に伝わるから、痛くて仕方ない。
そんな私は今、トット村というところから帝都というとろころまで、村に一つしかない雑貨屋を経営してるボブさんっていう、ひょろっと背の高いお爺さんなんだけど、その人の荷馬車に乗せてもらって、少ない荷物と一緒に荷台で揺られている最中です。
そもそも私が帝都へ行くのは、帝都中央国立図書館と言うこの国で一番大きな図書館で、元の世界へ帰る手がかりを探すためだ。
はい、ここで説明。
元の世界って何よ?って普通は思う所だけど、残念ながらこれは間違いでも比喩でもなく、そのままの意味です。
なぜなら私が今いる世界は……
異世界だから。
あ、イタクナイヨ?真面目デスヨ?ほんとのほんとに異世界だから。
それを説明するのには、十日前までさかのぼって説明しないといけないんですけどね。
なぜなら私が世界へ来た日が、ちょうど十日前だからです。
プロットっぽいものはあるけれど、大まかにしか決めてないので、カメ更新になる可能性大です。誤字脱字連絡お願いします。