第98話:聖域の汚染、帝王の「抜き打ち」視察
「……ふん。あきよの企んだ『アクスタ』とやらは、誠に命じて市場から一掃させた。これで、かえでの姿を勝手に愛でる輩はおらんはずや」
難波財閥本社ビル、最上階の執務室。
**難波大翔**は、胸ポケットに忍ばせた「自分用(全回収分の一部)」のアクスタを密かに指でなぞりながら、満足げに鼻を鳴らしていた。
だが、その平穏は、彼がふと思いつきで行った「社内視察」によって、無惨にも打ち砕かれることになる。
「……何や、あのデスクは」
エレベーターを降り、開発部門のフロアに足を踏み入れた瞬間。大翔の足が止まった。
若手社員のデスクの隅。そこには、パジャマ姿でピーチベアを抱いた、見覚えがありすぎる**「かえでのアクスタ」**が、PCモニターの横で神々しく輝いていたのだ。
「かえで様、今日も癒やしをありがとうございます……。よし、午後も頑張るぞ!」
無邪気にアクスタに向かって手を合わせる社員。
それだけではない。隣の席でも、その向かいの席でも。難波財閥を支える精鋭たちのデスクが、今や「かえで様」への信仰の場と化していた。
「……誠。これは、俺の目の錯覚か?」
「……いいえ、大翔様。どうやら社員の間で『難波夫人のアクスタを飾ると仕事の能率が上がる』というジンクスが広まっているようです」
「なんやと……!? 誰の許可を得て、俺の城の中で、俺の妻を『仕事の道具』にしとるんや!」
大翔の咆哮がフロア中に響き渡り、社員たちが一斉に飛び上がった。
「貴様ら! そのプラスチックの板を今すぐゴミ箱へ放り込め! ……いや、俺が没収する! かえでが微笑んでええのは、このビルで俺一人の前だけや! 仕事中にそんなもん見つめとる暇があったら、俺の顔でも見とけ!」
「大翔様、無理を言わないでください! 社長よりかえで様の方が100倍癒やされるんです!」
社員からの命知らずな反論に、大翔の顔が真っ赤に染まる。
灯台下暗し。世界から一掃したはずの「かえで様」は、あきよと誠が結託して密かに社内販売していたおかげで、帝王の足元で一番美しく咲き誇っていた。
第98話をお読みいただきありがとうございます。
まさかの「難波財閥本社」でのアクスタブーム!
社員たちが大翔よりもかえでを拝んでいるという皮肉な展開に、読者は「大翔、味方がいないぞ!w」と大爆笑しているはずです。
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メガネパイセンも、この「社内でも人気者なかえで」に嫉妬する大翔に、特大の「お祝いいいね」を用意しているはずです。
次回の第99話、ついに**【累計 1,000 PV 突破記念】**!
怒り狂った大翔が、かえでを自分の膝の上に座らせて、社員たちに「本物の妻」を見せせびらかす!?
第99話へ、最高の勢いで突入しましょう!!




