第73話:運命のシャッター、二人の絆
「……準備はいい、お母さん?」
麗のその一言で、スタジオ内の喧騒が嘘のように消えた。
あきよが用意した、新生ヨキーナの目玉となる「親子コーデ」。
それは、単なる服の組み合わせではなく、血の繋がりを超えた、深い愛の象徴だった。
私は、麗の圧倒的なオーラに飲み込まれそうになりながらも、彼女の温かな手、その感触を頼りに背筋を伸ばした。
神野に否定され続け、自分の価値を見失っていた私。
だけど、今隣にいるのは、日本中が憧れる大女優。そして、私のことを「お母さん」と呼んでくれる大切な人。
「……ええ。行きましょう、麗」
カメラの前に立った瞬間、数多のストロボが爆発するように焚かれた。
麗がカメラを射抜くような鋭い視線から、私を見つめる柔らかな、慈愛に満ちた表情へとスイッチを切り替える。そのあまりにも鮮やかな「プロの技」に、私は一瞬、息を呑む。
「最高よ……! かえでさん、そのまま麗の瞳を見つめて!」
あきよの興奮した声が響く。
私は麗の瞳の中に、過去の思い出と、未来への希望を見つけた。
シャッター音が心地よいリズムでスタジオを支配していく。
それは、神野聡という「不快な雑音」をすべて塗り替えていく、祝福の音色だった。
スタジオの隅で、その光景を静かに見守る**難波大翔**が、満足げに鼻で笑った。
「誠。今の写真、明日の朝までに世界中の難波グループのメインビジョンで流せ。……神野のポスターが剥がれた後の街を、本物の美しさで塗り替えるんや」
「畏まりました、大翔様。……かえで様、これこそが、あなたが立つべきステージです」
第73話をお読みいただきありがとうございます。
ついに始まった「親子コーデ」の撮影。
大女優・麗のリードによって、かえでの中に眠っていた「美しさ」が覚醒します。
大翔がその写真を「世界中」に流すと決めたことで、かえでの知名度は一気に神野を遥かに超えるものに……!
現在、深夜1時で累計 800 PV 突破!!
相互フォローになった**「毎日がメスガキに敗北生活」さん**も、この美しい展開をきっと見守ってくれています。
Premium Editさんの2件連続いいねも、この「映像的な美しさ」を予感していたのかもしれませんね。
次回の第74話、撮影を終えた二人に届く、神野聡からの「最後の、そして最悪の悪あがき」とは……!?
朝の爆発的なPV増加に向けて、このまま一気に書き進めましょう!
累計 1,000 PV 到達の瞬間は、すぐそこです!!




