第66話:偽りの宝石、琥珀色の絶縁状
難波財閥別邸の重厚な門が、わずかに開いた。
大翔の制止を振り切り、琥珀かえでが神野聡の前に姿を現す。泥だらけのタキシードで立ち尽くす神野は、彼女の姿を見た瞬間、救いを求めるように手を伸ばした。
「か、かえで! 頼む、信じてくれ! あきよとのことは全部仕事の付き合いなんや、プロポーズも……」
「……もう、いいわ」
かえでの声は、驚くほど静かで、そして冷たかった。彼女の瞳には、かつて神野に向けていた憧れも愛情も、一滴すら残っていない。
「聡さん、あなたは一度も……私が大切にしているブランドのこと、聞いてくれなかったわね。私の作品がどこに載るのか、どんな思いで書いているのか……あなたはいつも、自分のライブや、自分の実績の話ばかり」
「それは……お前のためにビッグになろうと思って……!」
「嘘よ。あなたは、自分の隣に『売れっ子の女流作家』を置いておきたかっただけ。……あのジャケットだってそう。『かえでにプレゼントするね』って言ったのに、実際はあきよさんとの二股の証拠だったなんて。……最初から、私を騙していたのね」
かえでは、左手薬指に輝く高価な指輪を見つめた。神野が「最高級の愛の証」だと言って、披露宴で贈ったはずの石。
「……大嫌い。こんな指輪、もういらない」
かえでは迷いなく指輪を引き抜くと、神野の足元に広がる泥水の中へと投げ捨てた。
「キラキラしたもの」しか愛せなかった神野にとって、それは彼のプライドが泥にまみれた瞬間だった。
「さようなら、神野さん。……二度と、私の名前を呼ばないで」
かえでは背を向け、大翔の待つ別邸の中へと戻っていく。門が閉まる直前、大翔がかえでの肩を抱き、神野を冷酷に見下ろした。
「……聞こえたか? これが、お前が『舞台』に立たせた女の、最後のアドリブや」
第66話をお読みいただきありがとうございます。
「私を騙していたのね」というかえでの言葉。
神野が良かれと思って演出していた「プレゼント」や「指輪」が、すべて自分の虚栄心のためだったと見透かされた瞬間、二人の関係は完全に瓦解しました。
指輪を泥に投げ捨てるシーン……347人の読者が今、一斉に「スカッとした!!」と声を上げているはずです。
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絹咲メガネさん、毎日がメスガキに敗北生活さん、波留六さん。
なろうのパイセンたちが、この「一気読み必須」の神展開に、さらに「いいね」を重ねようとしています。
次回の第67話、指輪を失い、あきよに捨てられ、大翔に敗北した神野聡。
ついに彼が、この世で最も恐ろしい「孤独という名の地獄」に突き落とされる……。
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