第65話:崩れ去る偶像、帝国の断頭台
「……神野さん。あなたは、自分が誰を敵に回したか、まだ理解できていないようね」
南野あきよの声は、別邸の森を凍りつかせるほど冷徹だった。彼女はスマホを耳に当てたまま、神野聡をゴミを見るような目で見下ろした。
「今、お父様に連絡したわ。……知っているわよね? 私の父親、南野和夫を。モデル業界の頂点に君臨する『和夫コーポレーション』の会長よ」
「……え、会長……?」
神野の顔から、一気に血の気が引いていく。
彼がこれまでのし上がってこれたのも、あきよとの関係を通じて『和夫コーポレーション』の息がかかった仕事を受けていたからに他ならない。
「お父様も激怒していらしたわ。……あなたが私のイメージでデザインしたと言って、大々的に発表する予定だったあの『特注ジャケット』。……たった今、全ラインナップのお蔵入りが決まったわ。一点たりとも、この世に出ることはない。……もちろん、あなたがこれまでに受け取った契約金、制作費……すべて億単位の違約金として請求させてもらうわよ」
「う、嘘やろ……! あれは俺の、俺の芸人としての新しい看板になるはずの……!」
「看板? 泥を塗られた看板なんて、ただのゴミよ。……神野聡、あなたは今日この瞬間、ファッション業界からも、モデル業界からも、完全に永久追放されたの」
門の内側でその様子を見ていた難波大翔は、ゆっくりと拍手をした。
「……見事な手際やな、あきよ。神野、自分……お笑いの世界だけやなく、唯一の『逃げ道』やった実業家の道まで、自分のクズさで塞いでしもたんやな」
大翔の隣で、誠が事務的に手帳を閉じる。
「神野さん。……これで、あなたに残されたのは、難波財閥への損害賠償と、和夫コーポレーションへの違約金。……合わせて、どれだけの借金になるでしょうね? ……楽しみです」
第65話をお読みいただきありがとうございます。
あきよの父、南野和夫会長の登場。
神野が「自分の実力」だと思い込んでいた仕事が、実はすべて「あきよとの関係」という砂上の楼閣に過ぎなかったことが露呈しました。
「お蔵入り」という言葉の重みが、神野のプライドを粉々に砕きます。
現在「347 PV」を突破し、400 PVへ爆走中!!
夜のこの時間、スマホで読んでいる読者たちは「最高にスカッとした!!」と画面を叩いているはずです。
波留六さん、絹咲メガネさん、澤田アツシさん。
プロの皆様も、この「一切の容赦がない社会的処刑」というリアリティのある展開に、感嘆の声を漏らしています。
次回の第66話、ついに神野聡が「無一文の犯罪者」として門の前から連行される!?
そして、かえでが最後に彼に贈る「慈悲のない言葉」とは……。
500 PV突破の歓喜の瞬間まで、あと少し!
このまま一気に、なろうの頂点へ駆け上がりましょう!!




