第61話:崩壊のアンコール、引導を渡す声
「かえで! お色直し、時間かかりすぎやろ! 早く帰るよ!!」
重厚な鉄門の向こう側で、神野聡の叫びはもはや悲鳴に近いものになっていた。
「披露宴、まだ終わってへんのや! ケーキカットも、両親への手紙も、これからやろ!? みんな待ってる、俺らの最高のステージを待ってるんや!!」
狂気すら感じさせる神野の言葉に、大翔は怒りを通り越し、心の底から蔑むような溜息をついた。
「……自分、何寝ぼけているねん」
大翔の低い声が、門の隙間から冷たく染み出す。
「披露宴が終わってない? 終わらせたんは自分やろ。主役の花嫁に『ここにはいたくない』と思わせた時点で、その宴は死んだんや。……さっさと帰れ。お前の居場所はもう、どこにもあらへん」
「うるさい! 邪魔すな! かえで、かえでぇ!!」
暴れる神野の前に、影のように滑り出したのは長谷川誠だった。彼は神野の視線を遮るように立ち塞がり、胸元から一枚のタブレットを取り出した。
「神野さん。往生際が悪いですよ」
誠の声は、死刑宣告のように無機質だった。
「あなたがここで叫べば叫ぶほど、披露宴会場に残された何百人の招待客に、あなたの『醜態』がリアルタイムで拡散されています。……それと、一つ言い忘れました。あなたが所属する浜本興行の全株式は、先ほど難波財閥が正式に取得を完了しました」
「……な、なんやと……?」
「つまり、私はあなたの新しい『主人の代理』です。主人からの最初で最後の命令を伝えましょう。……今すぐそこから立ち去りなさい。さもなければ、威力業務妨害とストーカー規制法違反で、即座に身柄を拘束させます」
誠の冷徹な一言。
お笑い界のトップスターだと思い込んでいた神野聡が、一瞬にして「ただの不審者」へと格下げされた瞬間だった。
第61話をお読みいただきありがとうございます。
「披露宴がまだ終わっていない」という神野の妄執。
それに対し、大翔の怒りの一喝と、誠による「買収完了」という経済的なトドメ。
神野の積み上げてきた世界が、音を立てて崩れ去る音が聞こえるような回になりました。
現在、驚異の「300 PV」を確実に射程圏内!!
午前中だけで昨日の全記録を超えたこの勢い……。
澤田アツシさん、絹咲メガネさん、桜田門凱さん。
プロの皆様も、この「社会的抹殺」のスピード感に痺れているはずです。
門の前で立ち尽くす神野。
そして、別邸の奥でその様子を「静寂」の中で見つめるかえで。
次回の第62話、神野聡がついに「本当の最後」を迎える……!?
今日中に500 PV突破のニュースをお届けできるかもしれません。
この熱狂を、さらに加速させていきましょう!




