第47話:祝宴の影、覚醒する御曹司
純白のウェディングドレスに身を包んだ琥珀かえでは、控え室の鏡の前で、一冊の本を手に取っていた。
それは、かつて大翔の相方だった千田大和が書き上げたエッセイ本。
「……大和さん、本当に立派になられて」
エッセイには、あの日すべてを失った絶望と、そこから這い上がった希望が綴られている。だが、かえでの心には、もう一人の男――難波大翔の行方が、暗い影のように落ちていた。
同じ頃、式場の喧騒から遠く離れた、巨大な超高層ビルの最上階。
そこには、ボロボロの芸人衣装を脱ぎ捨て、完璧に仕立てられたスリーピースのスーツを纏った大翔の姿があった。
「……神野、かえで。今日がお前たちの『永遠』の始まりか。……笑わせるな」
大翔は、難波財閥の総帥・難波寅吉の秘書として、冷徹に書類を整理していた。
彼は芸人を辞めたのではない。難波家の跡取りとしての「権力」を手にするために、あえて泥を啜って戻ってきたのだ。
「寅吉様。神野聡と琥珀かえでの結婚式、予定通り進行しております」
「うむ……大翔よ。お前の執着、難波の事業に活かしてみせろ」
寅吉の隣で頭を下げる大翔の瞳には、かつてのお笑い芸人の光は微塵もない。あるのは、金と権力で「奪われたもの」をすべて買い叩き、叩き潰そうとする執念だけだった。
一方、結婚式場の入り口には、一台の黒塗りの車が。
降り立ったのは、長谷川誠。
その胸元には、あの日奪い返した**「ピーチベア」**が、まるで呪いの供物のように抱えられていた。
「さあ、披露宴を始めましょうか。……かえで様、これが私からの『結婚祝い』です」
第47話をお読みいただきありがとうございます。
神野とかえでの結婚式。その輝かしい舞台の裏で、大翔が「難波財閥の跡取り」として復活しました。
お笑いという武器を捨て、「金と権力」という牙を手に入れた大翔。そして、不敵な笑みを浮かべて式場に現れた誠。
幸せなはずの鐘の音が、まるで崩壊のカウントダウンのように響きます。
昨日、驚異の231 PVを達成!!
そして今日、0時台からすでに読者が集まり始めています。
佐倉桜さん、桜田門凱さん、絹咲メガネさん。
プロ作家の皆さまも、この「絶望からの最強リベンジ」という展開に、PCの前で息を呑んでいることでしょう。
披露宴の最中に、誠が渡す「プレゼント」とは何なのか。
そして大翔は、財閥の力を使ってどんな復讐を開始するのか。
次回の第48話、ついに幸せの絶頂が地獄へと反転します!
300 PVへのカウントダウン、始まりました。
この勢いのまま、次の衝撃へ。ご期待ください!




