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『黄金色のスポットライト ―孤高の女優・南条麗、世界を跪かせる規律―』  作者: 琥珀かえで


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第28話:崩壊する静寂、剥き出しの牙

「……ふざけんな。ふざけんなやッ!!」

華やかなオーケストラの生演奏が流れるパーティー会場に、大翔の怒号が響き渡った。

周囲の芸人たちが一瞬で静まり返り、シャンパングラスを掲げていた手が止まる。その中心で、大翔は壇上の「彼女」――琥珀かえでを射抜くような目で見つめていた。

「大翔! お前、何を……!」

相方の千田大和が慌てて腕を掴むが、大翔はそれを荒々しく振り払う。

「離せ! ……かえで、お前、俺を騙しとったんか? 招待状送った時、どんな顔して受け取ったんや。俺のファンやいうて、陰で笑ってたんか!?」

ステージの上、スポットライトを浴びる彼女は、一瞬だけ悲しげに瞳を揺らした。しかし、その肩を抱くように一歩前へ出たのは神野聡だった。

「みっともないぞ、大翔。ここは浜本興業の記念すべき場や。私情で泥を塗るつもりか?」

「神野……! お前が一番許せん! 横で守ってるツラして、俺からアイツを奪うチャンスをずっと狙ってたんやろ!」

大翔は壇上へ駆け上がろうとし、スタッフや若手芸人たちに数人がかりで押さえ込まれる。それでも、大翔の視線は彼女から逸れない。

「かえで! 作家やろうが何だろうが関係ない! お前は俺の……俺だけの運命の女やって言うたやろ! なんでそんな男の隣におるんや! 答えろや!!」

日比野恭輔が険しい表情で一歩前に出る。安藤ひかるも、夫の腕を掴みながら心配そうに大翔を見つめていた。芸界の重鎮たちの前で、大翔は自らのキャリアをドブに捨てるような真似をしている。

「……大翔君」

ようやく口を開いた彼女の、鈴を転がすような、けれどどこか拒絶を含んだ冷たい声。

「私は、あなたの所有物じゃないわ」

その一言が、大翔の胸にどんな刃よりも深く突き刺さった。

押さえつけられたまま、大翔の目から一筋の涙がこぼれ落ちる。それは悲しみではなく、あまりにも深すぎる執着と、支配欲が歪んだ末の絶望だった。

第28話をお読みいただきありがとうございます。

ついに大翔が、守るべき「芸人のプライド」も「立場」もすべて投げ捨てて爆発しました。

大物芸人たちが揃うパーティー会場での乱入劇。大翔の叫びは、彼女の心に届くどころか、かえって深い溝を作ってしまったのかもしれません。

本日、ついにPVが70を超え、皆さまの期待がひしひしと伝わってきます。

特にPCで見守ってくださっている皆さま、大翔のこの「惨めで、でもあまりにも純粋(狂気)」な姿、どう映ったでしょうか。

「私は、あなたの所有物じゃない」

彼女に突き放された大翔は、ここからさらなる闇へと堕ちていくのか。それとも、ソロ活動という名目で彼女を取り戻すための「権力」を手にしようとするのか。

怒涛の展開が続く第29話も、どうぞお見逃しなく!

応援のクリック、感想など、引き続きお待ちしております!

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