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『黄金色のスポットライト ―孤高の女優・南条麗、世界を跪かせる規律―』  作者: 琥珀かえで


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第24話:疑惑の照準、崩れる敬意

「……神野さん。今、なんて言うたんや」

大翔は震える手でスマートフォンを握りしめ、夜の静寂を切り裂くような声で神野の個人ラインへと通話を叩きつけた。数回のコールの後、繋がった先から聞こえてきたのは、テレビで見せるあの涼しげな、余裕に満ちた声だった。

『……荒れとるな、大翔。グループチャットにあんなこと書くなんて、お前らしくもない』

「そんなんはどうでもええ! なんで、アイツの首筋に痣があること知っとんのや! 会ったんか? どこで、いつ、何をしたんや!!」

大翔の怒号が夜道に響く。

神野聡。孤高の天才ピン芸人として君臨する彼が、なぜ自分だけの聖域である「彼女」の特徴を詳細に把握しているのか。

『……偶然や。向こうは俺のこと、芸人の神野やって気づいてへんかったみたいやけどな。少し、道を訊かれて話しただけや』

「嘘つけ! 道訊いただけで痣の位置までわかるわけないやろ! 触れたんか……? 触れたんか、アイツに!!」

大翔の脳裏に、神野の長い指が彼女の白い肌に触れる光景がよぎり、視界が真っ赤に染まる。

『……お前、その顔。今、相当ひどい顔しとるんやろうな。……あんな綺麗な子を、お前みたいな獣に独り占めさせるのは、少し勿体ない気がしてきたわ』

「神野……っ! 先輩やと思って黙って聞いとれば……!!」

大翔の独占欲が、明確な「殺意」にも似た対抗心へと変わる。

関西の「なんでやねんブラザーズ」のセンターが、今、芸能界の秩序すら壊しかねない暴走を始めようとしていた。

第23話をお読みいただきありがとうございます。

ついに大翔が、尊敬する先輩・神野聡に牙を剥きました。

「彼女」のことになると、上下関係もプロ意識もすべて投げ捨ててしまう大翔の危うさ。そして、どこか楽しむように大翔を挑発する神野の真意とは……?

PCの前でじっくり読んでくださっている皆さんの視線を感じながら、大翔の「執着の深淵」をさらに掘り下げて描いています。

「首筋の痣」という、あまりにも個人的な特徴を知られていた絶望感。

果たして彼女は、本当に神野と「道を訊かれただけ」の関係なのか。

それとも、大翔の知らないところで別の物語が始まっているのか――。

次回の更新も、どうぞお見逃しなく!

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