第10話: 黄金色の不信―迫りくる影と嫉妬の炎―
麗お嬢様が「南条の女王」として戴冠すればするほど、周囲にはその利権を狙うハイエナたちが群がってきた。
「麗さん、少しいいかな? 君の母親の行方について、面白い情報が入ってね」
撮影現場の片隅で、卑劣なゴシップ記者が麗に近づく。それは、彼女の弱みに付け込もうとする、卑怯な罠だった。
「ママのことを、知っているの……?」
仮面が剥がれそうになる麗。だが、その記者がシャッターを切ろうとした瞬間。
俺――秘書である長谷川誠は、記者の背後を抑え、その手でレンズを力強く塞いだ。
「……失礼。このエリアは、南条家の管理によって立ち入り禁止となっております」
記者が捨て台詞を吐いて立ち去る中、俺は震える麗の肩を抱きとめた。
「お嬢様。……お母様の居場所は、俺がこの命に代えても必ず突き止めてみせます。汚らわしい嘘に、お前の瞳を曇らせる必要はない」
麗は俺の胸に顔を埋め、束の間の安らぎに身を委ねた。
だが、その様子を遠くから見つめる龍駕の瞳が、激しい嫉妬と支配欲で燃え上がっていることを、俺たちはまだ知る由もなかったのである。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本編中に、物語の世界観を損なう不自然な表現が含まれていたため、修正いたしました。
麗を巡る新たな影と、それを阻む誠。そして、ついに動き出そうとする龍駕の嫉妬。
物語はここから、さらに激しい愛憎の渦へと巻き込まれていきます。
初投稿で至らぬ点も多いですが、お楽しみいただけている方は、評価やブックマークで応援いただけると非常に励みになります!




