傷の悪魔
「あーあんな奴に負けちまったよ」
数分前に集中砲火を受けた傷が痛む。
「もっと強くなりてぇーん?」
「おらー!待ちやがれ!猫野郎!」
「やーだね!」
「あん?何の騒ぎだ?」
辺りを見渡すとショートカットの猫又が、ケルベロスに追いかけられていた。
「何やってんだ?」
追いかけられている。猫又を見てみるとその手にはデッキが握られていた。
「なるほど…カード屋から欲しいやつを盗みやがったのか、カードは魂だ、そんなものを盗まれたくはねーな」
何が俺を動かしたのかは分からないが、次の瞬間には猫又が逃げた方向に俺は翼をはためかせていた。
「にしてもよく戦えたね、なかなか筋がいいよ」
「そう言えばこれ悪魔のゲームなんだよね?天界住みのラーがなんで戦い方を知ってたの?」
「僕は元々地獄住みだったからね、更生して天界住みなる時こんな姿になったけどね元々は大きな黒い羽で大空を舞うレイブンだったんだよ」
「へーそうなんだ」
「あれ?驚かないんだねこれを言ったら大体の天界住みの奴らは僕を避けてたよ」
「だって、あなたはあなたじゃない過去の姿なんて関係ない大切なのは今よ」
「感動的なこといってくれるね…ん?なんか聞こえない?」
私は耳を澄ませてみる、確かに言い争うような声が聞こえる。
「行ってみようか」
私は、地面を蹴り岩を越えその陰から辺りを見渡す。
「見て!あれ!」
ラーの見る方向を見てみるとさっきの傷の悪魔と猫又が言い争っていた。
「いいか嬢ちゃん悪いことは言わねぇそれをどんな方法でもいいから持ち主に返しな」
「やだね!このデッキはうちが気に入ったもんなんだよ!」
「こうなりゃ、力ずくで取り返すしかねぇな…こうしよう今から俺と戦え!俺に勝ったら見逃すどころかそのデッキ分の金俺が払ってやる!ただ俺が勝ったらしっかりと持ち主に返せよ!」
「おっいいの?傷のお兄さん!うちが見込んだデッキに勝てるとでも!」
2人は腕からディスクをはやし構えた。
「もしかしたら、あの悪魔結構いいやつなんじゃないの?」
「かもね、見守ってみようか」
「エンゲージ!」
「レッツ!エンゲージ!」{halfcat4000VSgratter4000}
「俺のターン!」
よし!手札はさっきよりかはいいぞ!
「俺はスペルカード、ソウルチャージを発動!このカードの効果でソウルデーモン召喚獣1体をデッキから手札に加えその後手札を1枚墓地に捨てることで☆4以下のソウルデーモン1体を特殊召喚できる!俺はエンジンソウルデーモンを手札に加え、手札を1枚墓地に捨ててエンジンソウルデーモン(A0 D300☆4)を特殊召喚する!」
「ソウルデーモン?かなり古いデッキ使うね?」
「人のデッキを古いとか言うな!エンジンソウルデーモンの効果発動!手札のソウルデーモン召喚獣を公開して、デッキに戻し他のソウルデーモン召喚獣を手札に加える!俺はレフトサイドデーモンをデッキに戻し、ライトソウルデーモンを手札に加える!そしてライトソウルデーモン(A100 D150 ☆4)を召喚!ライトソウルデーモンの効果、1ターンに一度墓地にいるソウルデーモンと名のつく召喚獣1体を特殊召喚できる!俺はさっき墓地に送ったフレアソウルデーモン(A100 D100☆2)を特殊召喚!」
これは行ける!
「一気に召喚獣が3体も!?」
「さらに俺は3体のソウルデーモン召喚獣を墓地に送りグリードソウルデーモン(A500 D300⭐︎7)特殊召喚!俺の切り札いきなり召喚だぜぇ!さらにグリードソウルデーモンの効果!1ターンに一度デッキからソウルデーモンと名のつくマリスを墓地に送りそのカードの発動時効果を適用する!俺はエンドレスマリス ソウルデーモンフィアーを墓地に送る!この効果でお前はデッキからカードを手札に加えるたびに手札を1枚墓地に捨てなくてはいけないのさ!カードを1枚伏せてターンエンド!」
これで俺の手札は0枚だがこの伏せカードが次の俺のターンまで生き残ればまた俺は動ける。
「先行からそんなに動いて大丈夫?まっいっかうちのターン!うちはエンドレススペル 妖の百鬼夜行を発動!1ターンに一度ライフを200払うことでうちは2体まで召喚獣を召喚できる!うちは妖の人魂(A0 D0☆1)を召喚!さらにライフを200支払い(halfcat3800)妖の彷徨うもの(A50 D0☆1)を召喚!」
「へっ!そんな召喚獣攻撃表示で出してて、あんたこそ大丈夫なのかよ?」
「なめないでよお兄さん!私は妖の百鬼夜行のもう1つの効果発動!自分フィールドに妖召喚獣が2体以上いる時、自分フィールドの召喚獣を2体墓地に送りその召喚獣を融合できる!妖の人魂と妖の彷徨うものを融合!夜道を彷徨う妖よ今複数の魂をその身に宿しこの世で未練を爆発させよ!現れろ!妖の呪縛霊!(A250 D0☆2)」
相変わらずAが低い…そんなんで俺に勝とうってか?
「私はカードを1枚伏せてターンエンド!」
「俺のターン!俺はマリスカード!悪魔の報酬発動!デッキの上から3枚墓地に送りその中にソウルデーモン召喚獣があった時2枚デッキからドローできる!」
さあ来い!
「1枚目!スペルカード!2枚目!マリス!クソ!」
「お兄さん運は悪いみたいね〜?」
「三枚目!召喚獣!ゴールソウルデーモン!よって2枚ドロー!そして、墓地に送られたゴールソウルデーモンの効果!自分フィールドにソウルデーモン召喚獣があり、このカードが墓地に送られた時このカードを特殊召喚できる!来い!ゴールソウルデーモン!(A0 D0 ☆1)さらにグリードソウルデーモンの効果発動!デッキから1ターンに一度デッキからソウルデーモンと名のつくマリスを墓地に送りそのカードの発動時効果を適用する!俺はソウルデーモンインパクトを墓地に送り相手のフィールドの召喚獣を全て守備表示に変更し守備力をゼロにする。このカードを自分のターンに使用した時手札を1枚墓地に捨てることで自分フィールドの召喚獣1体は全ての召喚獣に攻撃できる!しかし俺は捨てない!いけ!グリードソウルインパクト!グリードソウルデーモンは守備貫通能力を持っている!貴様の召喚獣の守備力は0!」
「嘘!?こんなのって…なーんてね!妖の呪縛霊は戦闘では破壊されない!」
「しかし、ダメージは受けてもらう!」
「きゃあ!」(halfcat3300)
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
次回 魂のA