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第83話『なぜ…』

周りを見渡すと、俺とヴォルティオール、ラインハルトとマルク、謎の男性以外はもう逃げてしまっていた中、俺は完全に怒らせてはいけない人物を怒らせてしまった。


「…やばい感じだな」

「そうですね」

「そう…だね」


俺はマルク、ラインハルトと一緒にそういった。

今見るとヴォルティオールはもういない。もう逃げるよな、そりゃ。


「…逃げるか」

「そうですね」


俺たちはいっせーので一気に校舎内に逃げることにした。


「…お前もアウリスたちの味方をするのか」


するとあの男は俺たちを追うために校舎の中に入っていった。


「…逃走中か」


俺はそう思いながら校舎の中に入ることにした。


________


俺は今学校の教室の席に座っている。


「…上級生の席ってこうなってたんだ」


今、学校は緊急事態のため避難しているそうだ。

当たり前だな、俺たちが時間を稼いでるうちに逃げるのが得策だな。


謎の男の名前はまだ分かっていない。名乗ってくれるのだったらありがたかったが、名乗ることはしなかったので自称父親として言っておこう。


あの自称父親さんは何を考えとるん?


急に人の家族に詰め寄るなんてな。


すると、マルクが俺のもとにやってきた。


「お兄様、ここにいましたか」


そう、俺たちは校舎に入ってからそれぞれ別の道に行ってしまったためばらばらだったのだ。


「今どうしてましたか?」

「上級生の席に座ってただけだ」

「そ、そうですか…」


すると、マルクは俺の後ろについてきた。


「まぁ…ラインハルトを見つけよう、何か知っていることはないか?」

「確か僕らのクラスのある方向へ向かいました」

「分かった、まずはそこに向かおう」


俺たちはラインハルトを探す旅に出た。


________


「…どうしよう、アウリスたちと離れてしまったなぁ」


僕、ラインハルトはアウリスたちと謎の男性から逃げていたのですが、アウリスたちとはぐれてしまいました。今は僕たちのクラスにいるのですが、普段はにぎやかだなと思っているこの教室も、誰もいないと寂しく感じてしまうのは僕だけではないと信じています。


「…怖いな」


そう思っていると、外の広場に人影が見えます。詳しくは見えませんが、僕を見た後、すぐさま校舎の中に入ってきました。ここに到着するまでに時間はかからなかったので、もう少しでやってくる…そう思いました。


「…アウリスー、マルクー、いないのかい?」


僕は確認するけど返事がない。おそらくこの校舎の中にはいないだろう。そう思っていると、この校舎の中に入ってきて、よく見たら包丁を持っていた。

それを僕の腹に深く突き刺した。どんどん血液がなくなっていくのが分かる。刺さった場所が刺さった場所なのでまだ致命傷にはならないだろうけど、


持っていた人物はまさかの驚きの人物だった。


「マルク…?な…ぜ…」


マルクが包丁を持ってニヤリと笑っていることを確認して、僕は意識を失った。

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